ーインモータルズ-神々の戦いーIMMORTALS
2011年 アメリカ
ターセム・シン・ダンドワール監督 ヘンリー・カヴィル(テセウス)ミッキー・ローク(ハイペリオン)ジョン・ハート(老ゼウス)スティーヴン・ドーフ(スタブロス)フリーダ・ピント(パイドラ)イザベル・ルーカス(アテナ)ルーク・エヴァンス(ゼウス)ケラン・ラッツ(ポセイドン)
【解説】
ギリシア神話の世界を舞台に、世界支配をたくらむ暴虐な男の蛮行を阻止すべく立ち上がった勇者の活躍を描くアクション・アドベンチャー。『ザ・セル』『落下の王国』のターセム・シンが監督を務め、光の神であるオリンポスの神々と闇の神タイタン族の戦いが壮大なスケールで展開する。主演は、新スーパーマンに抜てきされた注目株のヘンリー・カヴィル。共演には『レスラー』のミッキー・ローク、『スラムドッグ$ミリオネア』のフリーダ・ピントら豪華キャストがそろう。
【あらすじ】
神話の時代のギリシア、全能神ゼウス(ルーク・エヴァンス)は人類の平和と繁栄を願い地上の営みを見守ってきた。そんな彼の前に、ギリシアを滅ぼし世界支配をたくらむ邪悪な王ハイペリオン(ミッキー・ローク)が現れる。彼のたくらみを阻止するためゼウスに選ばれた人間の勇者テセウス(ヘンリー・カヴィル)が立ち上がり、やがて世界を揺るがす戦いへと発展していく。(シネマトゥデイ)
【感想】
インモータルズとは、モータルズ=死ぬ存在に対して、死なない存在=神のこと。
ギリシャ神話の神の時代には、神が不死の存在であることは当然のことと考えられていたが、あるとき、お互いに闘えば死ぬのだということを知り、タイタン族とオリンポスに分かれて闘いがあった。
これがティーターノマキアー、タイタンの闘いです。
破れたタイタン族はタルタロス山の奥深くに封印された。
ギリシャ征服を狙うハイペリオン(ミッキー・ローク)が、タイタン族を解放するためにエピロスの弓を探していることを、巫女のパイドラ(フリーダ・ピント)が夢に見た。
ほどなく、ハイペリオンが軍隊を率いて神殿を襲い、巫女たちを幽閉した。
一方、貧しい農夫のテセウス(ヘンリー・カヴィル)が、信心深い母と暮す平和な村にも、ハイペリオンの噂が伝わってきた。
村はハイペリオン軍に征服され、テセウスの母はハイペリオンに殺され、テセウスも捕虜となった。
囚われの場所で出会ったパイドラとテセウスは、囚人たちを仲間に率いれて脱獄することに成功した。
パイドラの夢のお告げのお陰で、テセウスは弓を手に入れ、ミーノタウロスを倒し、ハイペリオンの屋敷に行くが、それは罠だった。
危ないところを神たちに助けられたが、弓はハイペリオンの手に渡った。
ゼウス(ルーク・エヴァンス)は、神たちに「これ以上人間に関与してはならない」と言い渡した。
ハイペリオンを追ってタルタウロス山へ。
タルタロスの大壁の向こうには、大勢のギリシャ人が避難していた。
ギリシャ軍対ハイペリオン軍、テセウス対ハイペリオン、神対タイタンの凄まじい闘いが始まった。
この作品の見所は、もちろんこの戦闘シーンです。
それまでは、ちーと退屈です。
でも、この闘いは徹底しています。
これでもかというくらい、人の首が落とされ、まっぷたつに切られ、あるいは見るかげもなく潰され、血が飛び散ります。
ちょっとしつこいくらい。
最後には、気持ち悪いとも思わなくなるから、怖いです。
そのくらい、闘いというのは無意味で虚しいものだということかな?
というより、この作品は映像表現を楽しむものでしょうね。
ミッキー・ロークがいい!
悪の化身。
これぞ悪役の極みでした。