マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

ミックマック

2010-10-02 09:41:36 | 映画ー劇場鑑賞

ーミックマックーMICMACS A TIRE-LARIGOT/MICMACS

2009年 フランス

ジャン=ピエール・ジュネ監督 ダニー・ブーン(バジル)アンドレ・デュソリエ(ド・フヌイ)オマール・シー(レミントン(言語オタク))ドミニク・ピノン(フラカス(人間大砲))ジュリー・フェリエ(ラ・モーム・カウチュ(軟体女))ニコラ・マリエ(フランソワ・マルコーニ)ヨランド・モロー(タンブイユ(料理番))ジャン=ピエール・マリエール(プラカール(ギロチン男))ミシェル・クレマデ(プチ・ピエール(発明家))マリー=ジュリー・ボー(カルキュレット(計算機))

 

【解説】

頭に銃弾を受け仕事も家も失った男が、個性的な仲間たちと共に、自分の人生をブチ壊した者たちに仕返しを謀るコメディームービー。『デリカテッセン』『アメリ』などのヒット作を手掛けたジャン=ピエール・ジュネ監督が脚本も兼ね、主演をフランスを代表するコメディアン、ダニー・ブーンが務める。人生を清算しようとする男のドラマをユーモラスかつファンタジックなストーリーで紡ぎ出す名匠の演出が光る。

 

【あらすじ】

発砲事件で頭に銃弾が残ってしまったバジルは、ガラクタ修理屋のプラカールと出会い、ユニークな仲間たちと共にガラクタ集めを手伝うことに。新たな人生を得たバジルだったが、ある日、頭のピストルの弾を作っている会社と父の命を奪った地雷製造会社を発見。人生をメチャクチャにした死の商人に仕返しをしようと企む。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

主人公のバジル(ダニー・ブーン)のほんわかした表情がとてもステキです。

でも彼は、とても過酷な運命を乗り越えてきたのです。

 

☆ネタバレ

バジルの父親は地雷撤去の仕事をしていて、誤って爆死しました。

お母さんは精神を患って入院し、バジルは孤児院に預けられましたが、脱走しました。

 

30年後、レンタルビデオ屋で働いていたバジルは、店の前の銃撃戦に巻き込まれて頭に被弾しました。

すぐに病院に運ばれ、手術するときに、医者が「弾を取り出して植物人間になるか、そのまま残して寿命は天に任せるか」で悩み、コイントスの結果、手術は取りやめということになりました。

 

退院してみると、アパートは片付けられて、荷物は盗まれて、仕事もなくしていました。

路上生活者となって、ロボットダンスなどして日銭を稼ぐ毎日でした。

 

そんなある日、プラカール'ジャン=ピエール・マリエール)という長い間刑務所暮らしをして、死刑になり損なって釈放された男に声をかけられ、はみ出しものたちが暮らす隠れ家に案内されました。

料理番(ヨランド・モロー)が仲間に入れることを承認して、他のみんなも賛成したので、バジルはここの家族になりました。

仕事は廃品回収です。

大人のおもちゃ箱のようです。

 

ある日、バジルは自分の父親が死んだ地雷を作っている会社と、頭の中の銃弾を作っている会社が向かい同士にあり、ライバル関係にあることを知ります。

しかも、社長同士の仲が悪い。

 

そこで、バジルは仲間たちと一緒に、この二つの会社の社長をぎゃふんと言わせる大作戦を始めるのでした。

 

みどころは、一風変わった仲間たちがユーモアいっぱいにバジルに協力して活躍するところです。

しかも、かなり大掛かり。

痛快です。

 

夢も希望も失っていたバジルが、生きる目的をみつけ、その壮大な計画に向かって突き進んでいく様が、とても面白い作品です。

 

そして、最後には幸せが…。

 

笑えて、少し心がほっこりする作品でした。