ーあの日の指輪を待つ君にーCLOSING THE RING
2007年 イギリス/カナダ/アメリカ
リチャード・アッテンボロー監督
シャーリー・マクレーン(エセル・アン)クリストファー・プラマー(ジャック)ミーシャ・バートン(若き日のエセル・アン)スティーヴン・アメル(テディ)ネーヴ・キャンベル(マリー)ピート・ポスルスウェイト(クィンラン)ブレンダ・フリッカー(エレノア)
グレゴリー・スミス(若き日のジャック)デヴィッド・アルペイ(若き日のチャック)マーティン・マッキャン(ジミー)ジョン・トラヴァース(若き日のクィンラン)
【解説】
ひとつの指輪をめぐり交わされた約束についてつづる感動的な恋愛ドラマ。『愛と追憶の日々』のシャーリー・マクレーンが、戦地で愛する人をなくした喪失感を引きずったまま生きる老女を熱演。彼女の若き日を、テレビドラマ「The OC」シリーズのミーシャ・バートンが演じる。監督は『ガンジー』の巨匠リチャード・アッテンボロー。登場人物たちがめぐってきた、いちずで誠実な生きざまに、大きく心を揺さぶられる。(シネマトゥデイ)
【あらすじ】
夫を亡くしたばかりのエセル(シャーリー・マクレーン)の淡々とした態度の裏には、50年前に起きた戦争の悲しい思い出が隠されていた。しかし、何も知らない娘のマリー(ネーヴ・キャンベル)は母への不満を募らせるばかり。そんな折、ミシガンに住むエセルのもとに、アイルランドからエセルの指輪を見つけたという連絡が入る。(シネマトゥデイ)
【感想】
大阪での公開を見逃していたので、宝塚まで遠征しました。
でも、行ったかいのある、いい映画でした。
シャーリー・マクレーンとクリストファー・プラマーの主演、巨匠リチャード・アッテンボロー監督作品。
この3人の年齢をたしたらいくつ?
でも、年齢を感じさせない、なかなか骨太の作品でした。
この物語は実話に基づいているそうです。
第二次世界大戦で引き裂かれた恋人の話は、たくさんあるでしょう。
ここに、北アイルランドの紛争が入ったことで、物語に深みが増し、不思議な説得力を持った気がしました。
☆ネタバレ
ここには、3つの約束が出てきます。
最初の約束は、テディ(スティーヴン・アメル)がエセル・アン(若き日=ミーシャ・バートン、現在=シャーリー・マクレーン)とかわした結婚の約束。
二つ目は、もし、自分が戦争から戻らなかったときは、エセル・アンの面倒はチャック(デヴィッド・アルペイ)がみて、その手助けをジャック(若き日=グレゴリー・スミス、現在=クリストファー・プラマー)がすること。
若い日の友情の証として、理解はできるけど、結局この約束が50年間、みんなを縛り続ける結果となります。
エセル・アンは、遺体も出てこないテディを忘れることはできず、自分の殻に閉じこもってしまう。
チャックは、エセル・アンと結婚してマリーという娘をもうけたものの、エセル・アンの愛情を得ることは、ついに死ぬまでできなかった。
ジャックも、自分の心に蓋をしたために、3回も結婚したのに、本当の愛には出会えなかった。
3つ目の約束は、映画のラスト近くで明かされます。
クィンラン(若き日=ジョン・トラヴァース、現在=ピート・ポスルスウェイト)が瀕死のテディとかわしたエセル・アンへの伝言。
この約束を伝えるために、クィランは危険な地域でテディの指輪を探し続けていたのでした。
この3つ目の約束が伝えられなかったことが、若い人たちの心をがんじがらめにし、50年の歳月が流れてしまったのでした。
人は、自分の言葉に縛られるものなのかもしれません。
そして、何かを終えなければ、新しく始められないのかもしれません。
タイトルから、戦争で引き裂かれた恋人の悲劇だと想像していた私は、いい意味で裏切られ、いろいろ考えさせられる作品となりました。
言葉の呪縛からやっと開放されたエセル・アンとジャックのラストシーンは、遅すぎたにしても、さわやかなとてもいいシーンでした。
指輪を発見して、いろいろな人を結びつける役割のジミー(マーティン・マッキャン)の純真さに救われます。
そのおばあさんのエレノアの、ユーモラスな存在もポイントが高いです。
2007年 イギリス/カナダ/アメリカ
リチャード・アッテンボロー監督
シャーリー・マクレーン(エセル・アン)クリストファー・プラマー(ジャック)ミーシャ・バートン(若き日のエセル・アン)スティーヴン・アメル(テディ)ネーヴ・キャンベル(マリー)ピート・ポスルスウェイト(クィンラン)ブレンダ・フリッカー(エレノア)
グレゴリー・スミス(若き日のジャック)デヴィッド・アルペイ(若き日のチャック)マーティン・マッキャン(ジミー)ジョン・トラヴァース(若き日のクィンラン)
【解説】
ひとつの指輪をめぐり交わされた約束についてつづる感動的な恋愛ドラマ。『愛と追憶の日々』のシャーリー・マクレーンが、戦地で愛する人をなくした喪失感を引きずったまま生きる老女を熱演。彼女の若き日を、テレビドラマ「The OC」シリーズのミーシャ・バートンが演じる。監督は『ガンジー』の巨匠リチャード・アッテンボロー。登場人物たちがめぐってきた、いちずで誠実な生きざまに、大きく心を揺さぶられる。(シネマトゥデイ)
【あらすじ】
夫を亡くしたばかりのエセル(シャーリー・マクレーン)の淡々とした態度の裏には、50年前に起きた戦争の悲しい思い出が隠されていた。しかし、何も知らない娘のマリー(ネーヴ・キャンベル)は母への不満を募らせるばかり。そんな折、ミシガンに住むエセルのもとに、アイルランドからエセルの指輪を見つけたという連絡が入る。(シネマトゥデイ)
【感想】
大阪での公開を見逃していたので、宝塚まで遠征しました。
でも、行ったかいのある、いい映画でした。
シャーリー・マクレーンとクリストファー・プラマーの主演、巨匠リチャード・アッテンボロー監督作品。
この3人の年齢をたしたらいくつ?
でも、年齢を感じさせない、なかなか骨太の作品でした。
この物語は実話に基づいているそうです。
第二次世界大戦で引き裂かれた恋人の話は、たくさんあるでしょう。
ここに、北アイルランドの紛争が入ったことで、物語に深みが増し、不思議な説得力を持った気がしました。
☆ネタバレ
ここには、3つの約束が出てきます。
最初の約束は、テディ(スティーヴン・アメル)がエセル・アン(若き日=ミーシャ・バートン、現在=シャーリー・マクレーン)とかわした結婚の約束。
二つ目は、もし、自分が戦争から戻らなかったときは、エセル・アンの面倒はチャック(デヴィッド・アルペイ)がみて、その手助けをジャック(若き日=グレゴリー・スミス、現在=クリストファー・プラマー)がすること。
若い日の友情の証として、理解はできるけど、結局この約束が50年間、みんなを縛り続ける結果となります。
エセル・アンは、遺体も出てこないテディを忘れることはできず、自分の殻に閉じこもってしまう。
チャックは、エセル・アンと結婚してマリーという娘をもうけたものの、エセル・アンの愛情を得ることは、ついに死ぬまでできなかった。
ジャックも、自分の心に蓋をしたために、3回も結婚したのに、本当の愛には出会えなかった。
3つ目の約束は、映画のラスト近くで明かされます。
クィンラン(若き日=ジョン・トラヴァース、現在=ピート・ポスルスウェイト)が瀕死のテディとかわしたエセル・アンへの伝言。
この約束を伝えるために、クィランは危険な地域でテディの指輪を探し続けていたのでした。
この3つ目の約束が伝えられなかったことが、若い人たちの心をがんじがらめにし、50年の歳月が流れてしまったのでした。
人は、自分の言葉に縛られるものなのかもしれません。
そして、何かを終えなければ、新しく始められないのかもしれません。
タイトルから、戦争で引き裂かれた恋人の悲劇だと想像していた私は、いい意味で裏切られ、いろいろ考えさせられる作品となりました。
言葉の呪縛からやっと開放されたエセル・アンとジャックのラストシーンは、遅すぎたにしても、さわやかなとてもいいシーンでした。
指輪を発見して、いろいろな人を結びつける役割のジミー(マーティン・マッキャン)の純真さに救われます。
そのおばあさんのエレノアの、ユーモラスな存在もポイントが高いです。