マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

イタリア的恋愛マニュアル

2008-04-02 11:11:41 | 映画ーDVD
ーイタリア的恋愛マニュアルーMANUALE D'AMORE
2005年 イタリア ジョヴァンニ・ヴェロネージ監督 シルヴィオ・ムッチーノ(トンマーゾ)ジャスミン・トリンカ(ジュリア)マルゲリータ・ブイ(バルバラ)セルジオ・ルビーニ(マルコ)ルチャーナ・リッティツェット(オルネッラ)ディーノ・アッブレーシャ(ガブリエーレ)カルロ・ヴェルドーネ(ゴッフレード)アニタ・カプリオーリ(リヴィア)フランチェスコ・マンデッリ(ダンテ)ロドルフォ・コルサート(アルベルト・マルケーゼ)ダリオ・バンディエーラ(ピエロ)ルイス・モルテーニ(弁護士)サブリナ・インパッチャトーレ(ルチアーナ)

【解説】
愛と歌と食の国イタリアを舞台に繰り広げられる恋愛指南ムービー。『踊れトスカーナ! 』のジョヴァンニ・ヴェロネージ監督が、4組の異なるカップルたちが迎える4つの恋愛の局面を浮き彫りにする。『輝ける青春』のジャスミン・トリンカや、『心のおもむくままに』のマルゲリータ・ブイらイタリアを代表する俳優たちが勢ぞろい。恋愛に臆病な人の背中をそっと押してくれるような温もりに満ちた究極の一本。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
若くて健康なのに失業中のトンマーゾ(シルヴィオ・ムッチーノ)は、今日もまた面接でドジを踏んで落ち込んでいた。家に帰る道すがら、不吉の代名詞である黒猫がバイクの前を横切ったために、彼はすっかりキレてしまう。だが、彼はその黒猫の飼い主であるジュリア(ジャスミン・トリンカ)にひと目惚れしてしまい……。(シネマトゥデイ)

【感想】
イタリアって恋愛上手なイメージがありますよね。
そして、このタイトル、なにか教えてくれそうな映画じゃないですか?

この映画は、実在しない「恋愛マニュアル」という本のタイトルが各エピソードのタイトルになっています。

まず、トンマーゾの場合ー
人生、なにをやってもうまくいかないときもある。
仕事もない、金もない、恋人もない。
トンマーゾもそういう悪循環にはまっていました。
でも、どん底でジュリアに一目惚れ。
ほとんどストーカー状態で、一歩間違えばビンタというとき、起死回生のキスでジュリアのハートを射止め、そうなれば人生はこっちのもの、仕事の巡りもよくなるものです。

次は、バルバラとマルコのカップル。
典型的な倦怠期ですねー。
もう、男女の恥じらいなどどこにも見られません。
でも、あの情熱を取り戻したい。
ある夜、バルバラは一人で友人のパーテイーに出かけ、べろべろに酔っぱらい、他の人とキスまでした。
そして、夫に迎えを頼んで、二人は話し合うのだが…
なんとかなりそう?
いやあー。
一度消えた情熱の炎を、再び燃え上がらせるのは無理ーというお話でしょうか?

そしてオルネッラとがブリエールは?
婦人警官であるオルネッラは、真面目一本の夫がブリエールにそこそこ満足していた。
統計では65%の夫が浮気をするのに、うちの夫はその心配がない。
平凡でもこれが幸せなのよーなんてね。
ところが夫が、あろうことか息子の幼稚園の先生と浮気!!!!の現場を見てしまった。
怒り狂って、交通違反取り締まり強化に走るオルネッラ。
そして、憧れていたニュースキャスターと浮気をしちゃうの。
これで、彼女の気もすんで、夫を許してめでたし、めでたし。
あかんでしょ?と思うけど、この辺はイタリア的なのかな?

最後のゴッフレードの場合は深刻です。
彼は、愛する妻に捨てられた。
妻が愛人を作って逃げてしまった。
なぜなんだー!!悲嘆にくれるゴッフレード。
弁護士に電話をさせて真相を聞く。
幸せだった思い出までもががらがらと音を立てて崩れて行く。

でも、申し訳ないけど、ゴッフレードが苦しめば苦しむほど、観客は笑っちゃうのよね。

やがて、死さえ覚悟した時に、新しい恋が巡ってきたような予感。
ハッピーエンドで、映画も終わります。

これが、日本人に当てはまるのかどうかは別ですが、希望と勇気の出る映画でした。

でも…今の若い人で、恋をしている人って身近にないなあ。
若者よ、恋をしましょう!!

「人はなぜ恋に落ちるか、その理由など知らない。ただ愛に打ちのめされるだけだ」そうですよ。

天然コケッコー

2008-04-02 11:08:22 | 映画ーDVD
ー天然コケッコーー
2007年 日本 監督=山下敦弘 原作=くらもちふさこ 夏帆(右田そよ)岡田将生(大沢広海)夏川結衣(お母ちゃん(右田以東子))佐藤浩市(お父ちゃん(右田一将))柳英里沙(田浦伊吹)藤村聖子(山辺篤子)森下翔梧(右田浩太郎)本間るい(田浦カツ代)宮澤砂耶(田浦早知子)斉藤暁(篤子の父)廣末哲万(シゲちゃん)黒田大輔(松田先生)大内まり(美都子(大沢君のお母ちゃん)

【解説】
くらもちふさこ原作の同名人気少女漫画を、『リンダ リンダ リンダ』『松か根乱射事件』の俊英山下敦弘が映画化。脚本は『ジョゼと虎と魚たち』の渡辺あやが担当し、甘酸っぱい初恋や、友人や家族との何気ない日常を、のびやかに描き出す。みずみずしい魅力を発揮するヒロインに、映画初主演の夏帆がふんする。島根・浜田の四季の移り変わりや人々の心温まる交流に癒される。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
小中学校合わせても、たった6人の生徒しかいない田舎の分校に、東京から転校生の大沢(岡田将生)がやってきた。そよ(夏帆)は、都会の雰囲気漂う大沢に心ときめくが、彼の冷たく乱暴な言動に戸惑いを覚える。しかし、海水浴でのあるできごとをきっかけに、そよの大沢に対する印象が変化し始める……。(シネマトゥデイ)

【感想】
評判がいいので見ることにしました。

見ている間は、評判通り、夏帆の田舎少女のてんねんと、岡田将生のイケメン中学生、その他の子供たちの個性的な演技力に大満足していました。

島根県浜田の自然にも、忘れた郷愁を感じていました。
くすくす笑っちゃう、子供たちの無邪気なかわいさが満開でした。
そよの、初恋にも気がつかない天真爛漫さ。
いいなあ。

でも見終わったら、これは絵空事だなあ、って急にさめていきました。

こういう田舎の町もあるのかもしれないけど、さっちゃんやかっちゃんやそよもいるのかもしれないけど、私にはあまりにも現実離れしたファンタジー、別世界のことのように思ってしまいました。

だいぶ、ひねくれている?私。

レミーのおいしいレストラン

2008-04-02 11:05:21 | 映画ーDVD
ーレミーのおいしいレストランーRATATOUILLE
2007年 アメリカ ブラッド・バード監督 製作総指揮=ジョン・ラセター 、アンドリュー・スタントン
パットン・オズワルト(レミー)ブラアン・デネヒー(ジャンゴ)ブラッド・ギャレット(グストー)ジャニーン・ガロファロー(コレット)イアン・ホルム(スキナー)ピーター・オトゥール(イーゴ)ルー・ロマノ(リングイニ)

【解説】
並外れた料理の才能を持ち、一流シェフになることを夢見るネズミと、料理の苦手な見習いシェフの出会いが巻き起こす奇跡を描いた感動物語。監督は、大ヒット作『Mr.インクレディブル』のブラッド・バード。声の出演にはコメディアンのパットン・オズワルト、『アビエイター』のイアン・ホルムなど実力派が名を連ねる。数々の名作アニメを生み出してきたディズニーとピクサー作品ならではの、細部にまで凝ったクオリティの高い映像は必見。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
料理が大好きで、一流レストランのシェフになることを夢見るネズミのレミーは、ある日、尊敬する料理人グストーの店にたどり着く。そこで働くシェフ見習いのリングイニがヘマをして、スープを台無しにしてしまう。その様子を見ていたレミーは、キッチンに入り込み、見事にスープを作り直すが、その姿をリングイニに目撃され……。(シネマトゥデイ)

【感想】
公開当時、「レストランにねずみはあかんでしょう」と思い、足を運びませんでした。

このたび、近所のカフェバー「フレイムハウス」の常連のキョーコちゃんが、居並ぶお客さんの中から「ようさんが一番」と貸してくれました。
なんという感激!!

評判がいいのが物語る通り、それを逆手に取ったいい作品でした。

一番すごいのは、アニメの素晴らしさでしょう。
ネズミの毛の感触や、料理の描写。
素晴らしかったです。

そして、大量のものにはうぇっとなってしまう私ですが、今回の大量のネズミにもアレルギーが起きなかったのは、どなにテクニックが隠されていたのでしょう。

たぶん、お料理に対するレミーの情熱が、彼の周りのすべての生きとし生けるものの心を動かしたからだと思いました。

リングイニの素朴な人柄も、好感でした。

最後の「評論」についてのコメントには、私も映画のブログを立てている端くれとしてどきり。

評論することは易しい。
創造する人たちへの敬意は決して忘れまいと、心に誓いました。