ーグッド・シェパードー
2006年 アメリカ ロバート・デ・ニーロ監督 マット・デイモン 、アンジェリーナ・ジョリー 、アレック・ボールドウィン 、タミー・ブランチャード 、ビリー・クラダップ 、ロバート・デ・ニーロ 、ケア・デュリア 、マイケル・ガンボン 、マルティナ・ゲデック 、ウィリアム・ハート 、ティモシー・ハットン 、リー・ペイス 、ジョー・ペシ 、ジョン・タートゥーロ 、ジョン・セッションズ 、エディ・レッドメイン 、オレグ・ステファン 、ガブリエル・マクト
【解説】
CIAの誕生をめぐり、1人の男が運命に翻弄(ほんろう)されていく様を描いた壮大な人間ドラマ。『ブロンクス物語/愛につつまれた街』以来13年ぶりにメガホンを取ったロバート・デ・ニーロが、監督、製作、出演の3役をこなす。主演の諜報部員役にマット・デイモン、その妻役にアンジェリーナ・ジョリーがふんする。これまであまり描かれることのなかったCIAメンバーの、1人の人間としての苦悩が胸に突き刺さる。
【あらすじ】
1961年4月17日、キューバのカストロ政権転覆を狙った上陸作戦がCIA内部の情報漏れにより失敗し、CIAは窮地に立たされる。その数日後、作戦を指揮したエドワード(マット・デイモン)の元にCIA内通者と敵側スパイと思われる男女が映ったテープが届く。彼は部下のレイ(ジョン・タートゥーロ)にその分析を依頼するが……。 (シネマトゥデイ)
【感想】
時系列がわかりにくくて、結局パンフレットで確かめて、やっとつながりました。
こういう腹芸みたいな話には、ほんと、弱いのですが、わかってみれば、なかなか重厚な映画といえます。
タイトル「グッド・シェパード」にこめられた意味は「わたしは良き羊飼いである。良き羊飼いは羊のために命を捨てる」という新約聖書のキリストの言葉の引用だそうです。
CIAが組織される初期の話を、綿密に取材してロバート・デ・ニーロが監督、出演しています。
主人公のエドワード・ウィルソンにはマット・デイモンが扮していますが、ディカプリオの代役とも言われています。
でも、とても適役だと思いました。
マットの地味で誠実な感じがいいと思いました。
この人物はジェームズ・アングルトンという人がモデルになっているそうですが、その他にも2、3人のキャラクターが重ねてあるそうです。
たくさんの個性的な人物が登場しますが、それぞれ、そんな風に肉付けしてあるようで、それが、とてもリアルな効果を出していました。
これが本当の意味でのスパイ映画だと思いました。
映画は、第二次世界大戦から始まったスパイ工作。その後の「冷戦時代」まっただ中のキューバ危機「ピッグス湾」事件のからくりまでを、エドワードを中心に組織と家族の間で揺れる心理も含めて、描こうとしていました。
そこは、いわゆるスパイ映画にあるような華やかさも派手さもなく、裏切りと疑心暗鬼の非情な世界でした。
エドワードの父は「嘘をつくな」と言いながら、自らの命を絶った。
これがトラウマとなってかれは育つのだが、大変優秀で、名門イェール大学に進む。
栄えある秘密結社「スカル&ボーンズ」に迎えられたエドワードは、やがてサリバン将軍(デ・ニーロ)に紹介され、CIAの前身であるOSSに、いわゆる一本釣りをされる。
私生活では耳の不自由なローラ(タミー・ブランチャード)と恋愛関係にあったが、友達の妹、名門令嬢のクローバー(=マーガレット、アンジェリーナ・ジョリー)との一夜の過ちで彼女は妊娠。
二人は結婚するが、結婚式から1週間後、エドワードは海外への赴任を命令された。
イギリスで思いがけない人物と出会う。
ナチの赴任先の協力者のレッテルを貼られたフレデリックス教授(マイケル・ガンボン)。
彼から「誰も信用するな」と教えられる。
さらに、ドイツに赴任。
女性スパイにはめられたり、辛酸を味わう。
それから5年後に帰国を許されるのだが、長い別居生活の空白を埋めることは難しく、ただ一人息子の成長だけが夫婦の絆だった。
同僚であるはずの人間の裏切り、敵であるはずの人間との友情にも似た交流。
エドワードの仕事は難問山積で、重責のかかることの連続だった。
それでも耐えて国家に忠誠を尽くすエドワード。
しかし、因果は巡るとしか言いようのない結末が!!
出演もしているデ・ニーロ監督
デ・ニーロ監督が「テーマを語るのは難しい。観客に自分で判断してもらいたい」と言っているように、見終わった後も余韻の残る、いい作品だと思いました。
2006年 アメリカ ロバート・デ・ニーロ監督 マット・デイモン 、アンジェリーナ・ジョリー 、アレック・ボールドウィン 、タミー・ブランチャード 、ビリー・クラダップ 、ロバート・デ・ニーロ 、ケア・デュリア 、マイケル・ガンボン 、マルティナ・ゲデック 、ウィリアム・ハート 、ティモシー・ハットン 、リー・ペイス 、ジョー・ペシ 、ジョン・タートゥーロ 、ジョン・セッションズ 、エディ・レッドメイン 、オレグ・ステファン 、ガブリエル・マクト
【解説】
CIAの誕生をめぐり、1人の男が運命に翻弄(ほんろう)されていく様を描いた壮大な人間ドラマ。『ブロンクス物語/愛につつまれた街』以来13年ぶりにメガホンを取ったロバート・デ・ニーロが、監督、製作、出演の3役をこなす。主演の諜報部員役にマット・デイモン、その妻役にアンジェリーナ・ジョリーがふんする。これまであまり描かれることのなかったCIAメンバーの、1人の人間としての苦悩が胸に突き刺さる。
【あらすじ】
1961年4月17日、キューバのカストロ政権転覆を狙った上陸作戦がCIA内部の情報漏れにより失敗し、CIAは窮地に立たされる。その数日後、作戦を指揮したエドワード(マット・デイモン)の元にCIA内通者と敵側スパイと思われる男女が映ったテープが届く。彼は部下のレイ(ジョン・タートゥーロ)にその分析を依頼するが……。 (シネマトゥデイ)
【感想】
時系列がわかりにくくて、結局パンフレットで確かめて、やっとつながりました。
こういう腹芸みたいな話には、ほんと、弱いのですが、わかってみれば、なかなか重厚な映画といえます。
タイトル「グッド・シェパード」にこめられた意味は「わたしは良き羊飼いである。良き羊飼いは羊のために命を捨てる」という新約聖書のキリストの言葉の引用だそうです。
CIAが組織される初期の話を、綿密に取材してロバート・デ・ニーロが監督、出演しています。
主人公のエドワード・ウィルソンにはマット・デイモンが扮していますが、ディカプリオの代役とも言われています。
でも、とても適役だと思いました。
マットの地味で誠実な感じがいいと思いました。
この人物はジェームズ・アングルトンという人がモデルになっているそうですが、その他にも2、3人のキャラクターが重ねてあるそうです。
たくさんの個性的な人物が登場しますが、それぞれ、そんな風に肉付けしてあるようで、それが、とてもリアルな効果を出していました。
これが本当の意味でのスパイ映画だと思いました。
映画は、第二次世界大戦から始まったスパイ工作。その後の「冷戦時代」まっただ中のキューバ危機「ピッグス湾」事件のからくりまでを、エドワードを中心に組織と家族の間で揺れる心理も含めて、描こうとしていました。
そこは、いわゆるスパイ映画にあるような華やかさも派手さもなく、裏切りと疑心暗鬼の非情な世界でした。
エドワードの父は「嘘をつくな」と言いながら、自らの命を絶った。
これがトラウマとなってかれは育つのだが、大変優秀で、名門イェール大学に進む。
栄えある秘密結社「スカル&ボーンズ」に迎えられたエドワードは、やがてサリバン将軍(デ・ニーロ)に紹介され、CIAの前身であるOSSに、いわゆる一本釣りをされる。
私生活では耳の不自由なローラ(タミー・ブランチャード)と恋愛関係にあったが、友達の妹、名門令嬢のクローバー(=マーガレット、アンジェリーナ・ジョリー)との一夜の過ちで彼女は妊娠。
二人は結婚するが、結婚式から1週間後、エドワードは海外への赴任を命令された。
イギリスで思いがけない人物と出会う。
ナチの赴任先の協力者のレッテルを貼られたフレデリックス教授(マイケル・ガンボン)。
彼から「誰も信用するな」と教えられる。
さらに、ドイツに赴任。
女性スパイにはめられたり、辛酸を味わう。
それから5年後に帰国を許されるのだが、長い別居生活の空白を埋めることは難しく、ただ一人息子の成長だけが夫婦の絆だった。
同僚であるはずの人間の裏切り、敵であるはずの人間との友情にも似た交流。
エドワードの仕事は難問山積で、重責のかかることの連続だった。
それでも耐えて国家に忠誠を尽くすエドワード。
しかし、因果は巡るとしか言いようのない結末が!!
出演もしているデ・ニーロ監督
デ・ニーロ監督が「テーマを語るのは難しい。観客に自分で判断してもらいたい」と言っているように、見終わった後も余韻の残る、いい作品だと思いました。