マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

トラブル・マリッジ カレと私とデュプリーの場合

2007-10-22 14:14:44 | 映画ーTV
ートラブル・マリッジ カレと私とデュプリーの場合 ー
アンソニー・ルッソ 、ジョー・ルッソ監督
オーウェン・ウィルソン 、ケイト・ハドソン 、マット・ディロン 、マイケル・ダグラス 、セス・ローゲン 、ラルフ・ティン 、ランス・アームストロング 、アマンダ・デトマー 、ビリー・ガーデル 、ボブ・ラーキン 、パット・クロフォード・ブラウン 、ケヴィン・ブレズナハン

【解説】
ラブラブ状態の新婚家庭に図々しくも居候したトラブルメーカーが巻き起こす大騒動を描いたドタバタ・コメディ。主演はオーウェン・ウィルソン、共演にケイト・ハドソンとマット・ディロン。監督は「ウェルカム トゥ コリンウッド」のアンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソ。ハワイで完璧な式を挙げ、2人だけの甘い新婚生活に胸躍らせるモリーとカール。そんな矢先、カールの親友ランディ・デュプリーが仕事も家も失ってしまい、同情したカールは少しの間だけ新居に居候させてあげることに。ところが自由奔放なデュプリーの迷惑三昧に、2人の新婚生活はメチャクチャにされてしまい…。(yahoo映画)

【感想】
この映画は、外国から帰る飛行機の中で見ていたのですが、字幕がついていなくてもなんとなくわかりました。
面白そうで、いつ公開かなあ、と気にしていたけど、結局日本未公開ですね。
残念。

そしてオーウェン・ウィルソンが、「2007年8月26日、両手首を切り錠剤を過剰摂取し自殺を図って病院に運ばれる」(ウィキペディア)の記事。
この映画で、ラブラブになったケイト・ハドソンとの破局が原因と言われています。
それからニュースに登場しませんね。
心の傷は癒えたのでしょうか?

というわけで、なかなか冷静客観的に見れない映画なのですが、それは置いておいて、十分楽しく見ました。

一言で言って、新婚さんがまずクリアしないといけない、友達と親の壁のお話。

新郎カール(マット・ディロン)の付添人を勤めた親友デュプリー(オーウェン・ウィルソン)が、結婚式に出席するために職場を無断欠勤し、クビになったと聞いたカールが同情して、新婚の家庭に彼を招いたことから悲劇が始まります。

当然ながら、新婦のモリー(ケイト・ハドソン)は怒りますが、すでにデュプリーは家の前まで来ていました。

このデュプリーという男、子供がそのまま大人になったような憎めない男、と言うは簡単だけど、非常識な空気の読めない奴。

一方カールはモリーの父親(カーク・ダグラス)が社長をつとめる会社員だけど、巧妙ないびりに神経がぴりぴり。
「名前を変えたら?」「パイプカットを考えたら?」にはキレる寸前!!

ここからすったもんだがあるわけですが、けらけらと素直に笑って楽しめる映画でした。

やっぱりオーウェンがいいなあ。
早く回復して、スクリーンで元気な姿を見たいです。


オーウェンのことを探していて見つけた記事。「サンフランシスコ近郊オークランドで行われたウォリアーズVSマーヴェリックス戦でふたりが一緒に観戦。その2ショットもしっかりとTVでアップになってました」詳しくはこちら

恋愛睡眠のすすめ

2007-10-22 14:09:40 | 映画ーDVD
ー恋愛睡眠のすすめー
2005年 ミシェル・ゴンドリー監督 ガエル・ガルシア・ベルナル 、シャルロット・ゲンズブール 、ミュウ=ミュウ 、アラン・シャバ 、エマ・ドゥ・コーヌ 、ピエール・ヴァネック 、オレリア・プティ 、サッシャ・ブルド

【解説】
シャイで臆病な青年とクールで知的な女性の恋愛模様を、青年が見る夢と現実を交錯させながら描くロマンチックなラブストーリー。監督は『エターナル・サンシャイン』のミシェル・ゴンドリー。青年を『バッド・エデュケーション』のガエル・ガルシア・ベルナルが、彼が恋する女性を『21グラム』のシャルロット・ゲンズブールが演じる。恋する誰もが共感できるキュートなストーリーと、アニメーションを多用した独特の映像世界が見どころ。

【あらすじ】
さえない人生を送るステファン(ガエル・ガルシア・ベルナル)は父の死をきっかけに、住み慣れたメキシコから母のいるパリへ帰郷する。彼はアパートの隣に引っ越してきたステファニー(シャルロット・ゲンズブール)に恋をするが、なかなか思いを伝えることができず、次第に彼女との関係が成就した夢の世界に逃避するようになる。 (シネマトゥデイ)

【感想】
「エターナル・サンシャイン」のミシェル・ゴンドリー監督。
「エターナル~」ほど理屈っぽくないけど、ゴンドリー監督の世界にどっぷりつかって、楽しませてもらいました。

主人公のステファン(ガエル・ガルシア・ベルナル)は夢と現実をあまり分けずに暮らしている。
夢で疲れ果てて、仕事が手につかないこともたびだび。

父が亡くなって、メキシコから母がオーナーのマンションに越してきた。
ここは、幼い頃、父と一緒に家を出るまで過ごした部屋。
フランス語は上手じゃないけど、母の探してきた仕事もあまり自分に合っているとはいえないけど、なんとか生活が始まった。

隣が騒がしい、誰かが引っ越してきたみたい。
ピアノを運んでいるのを邪魔して壊してしまった。
隣へ行ってみると、ステファニー(シャルロット・ゲンズブール)がいた。
ステファンはステファニーに恋をした。
「双子みたいね」と友達のゾーイがからかいました。

ステファンは現実を生きるのが苦手。
夢の中なら、なんでもうまくいくのに。
じゃ、夢を作ってしまえ。
ステファンの夢はどんどんパワーアップするのに、ステファニーとはまるでうまくいかない。
ステファニーも根気よく付き合ってくれているのに、です。

ステファニーは手作りの作品を作っていて、ステファンも協力する。
どれも手作りの温かい作品で、とても素敵です。
ステファンの夢も、ボール紙やセロファンでできていて、すごく面白いです。

ちょっと自閉症気味のステファンをガエル君が好演しています。
ニットの帽子がかわいい!!
シャルロットもキュート。

おしゃれな一風変わった恋のお話でした。
素朴でかわいいものが大好きな人にお薦め。

象の背中

2007-10-22 14:05:38 | 映画ー劇場鑑賞
ー象の背中ー
2007年 日本 監督=井坂聡 原作=秋元康
役所広司 、今井美樹 、塩谷瞬 、南沢奈央 、井川遥 、高橋克実 、白井晃 、小市慢太郎 、久遠さやか 、益岡徹 、手塚理美 、笹野高史 、伊武雅刀 、岸部一徳

【解説】
末期の肺ガンで余命半年と宣告された男が、残された時間でこれまで出会った人々と再会しようとする感動作。秋元康が手がけた初の長編小説を原作に『g@me.』の井坂聡が死を目前にした一人の男の赤裸々な思いを描く。末期ガンに侵されながらも今を生きる幸せを噛みしめて生きる主人公を『バベル』の役所広司。その夫を献身的に支える妻を20年ぶりの映画出演となる今井美樹が好演する。生と死を真正面からとらえたテーマが感慨深い。

【あらすじ】
これまで何不自由なく暮らしてきた48歳の中堅不動産会社部長・藤山幸弘(役所広司)は、人生の円熟期を迎えようとしていた。ある日突然、医師に肺ガンで余命半年と宣告されてしまう。これまでの人生を振り返った藤山は延命治療を選択せず、今までに出会った大切な人たちと直接会って、自分なりの別れを告げることを決意する。 (シネマトゥデイ)

【感想】
友達が誘ってくれて、試写会に行ってきました。

産經新聞で連載されていた秋元康さんの小説だそうです。

近くの若い女性が、映画の冒頭部分から泣き始めました。
ラスト近くになると、あちこちですすり泣きが聞こえました。
ても、私は…

48歳、不動産会社の部長・藤山幸弘(役所広司)は、妻(今井美樹)と大学生の息子、高校生の娘の4人家族。
ある日突然、余命半年のがんの宣告を受けた。
郊外の一戸建て、立場を良くわきまえた、よくできた愛人(井川遥)有り。
親からの遺産も少々あり。
彼は、治療せずに、命ある限りを生きることにした…。

役所広司さんが俳優生命をかけて、激やせして役になりきっていました。
高橋克実、益岡徹、笹野高史など、脇役もよかった。
特に、兄役の岸部一徳さんと、スイカを食べながら語るシーンは圧巻でした。

…なんだけどねえ…

☆ネタバレ!!
ガンを宣告されて、愛人には打ち明けて慰めてもらって、セックスもする。
これがまた、もののわかったいい愛人です。
身の引きどころを知っている、何も要求しないいい女です。

そして、息子にも打ち明けるのに、妻は「心配かけるのは遅い方がいい」という理由で知らされない。
倒れて初めて知ることとなる。

いつからかはわからないけど、それまで夫婦は別寝室で、そこから二人で一緒に寝るんだけど、妻は泣くだけ。

疎遠だった兄(岸部一徳)とも交流して(ここが一番の見せ場)、遺骨の一部を愛人に、だって。
さすがにこれには兄が反対して、妻に内緒でそうしてあげると約束します。

最後にお互いの気持ちをラブレターにして読みあうんだけど、しらじらしいー!!
「愛人がいるくせに」と思ってしまう。
妻の方の手紙にも泣けない。
夫は子供を愛していたから、それでいいのか?
愛人の存在を薄々知っていた様子の妻、彼女の態度行動も理解できませんでした。

海辺でのきれいごとのようなラストシーン。
私はよほどひねくれものなのか、大人になりきれていないのか、全然だーめー!でした。
主人公が原作者の秋元康に見えて、こういう人生が彼の理想なのねーとしらけてしまいました。

妻とは、最後の看取りのための人間というわけでしょうか?
これが、男の死に様の理想なのでしょうか?
誰か、男性の意見を聞いてみたいけど。

「明日への記憶」は夫と見たと思いましたが、この映画は夫には見てもらいたくないなあ、と思いました。

同じがんの宣告、治療しない選択なら、「僕を葬る(おくる)」の受け止め方の方に共感しました。