kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

ハードルをやり続ける

2023-03-15 | 陸上競技
この冬は週3回ほど女子を別メニューでやらせてもらいました。1回は休息日になっていたので、実質は2.5回くらいですが。走る量を確保しながら身体作りをやる。もう少し時間があればもうワンランク上を目指せたかなというのはありますが、その時その時の役割を考えながらやっていくことが必要かなと考えながらやりました。


冬の間にハードル練習会もやってきました。それもあって学校のハードル選手に関しては専門練習の時間にハードル練習をかなりやりました。秋くらいからハードルを始めた選手もかなりいるので「素人軍団」のような感じでした。幸い2年生がハードルのセンスがあるのでお手本を見せてくれながら練習ができたのは大きいと思います。この子は走力が上がればかなり強いと思います。ロスなくいけますから。本人にもしつこく言っていますが「足を速くする」ことが最優先事項。

ドリルも少しやりましたがハードルを跳ぶ機会を増やしました。一歩ハードル。ヨンパ組は二歩ハードルまで。二歩ハードルは広げずにリズム良く超えていけるようにしています。最初は全くできませんでしたが今では問題なくできるようになっています。半年近くかけてやっていくことで「ドリルの中での逆足」に関してはかなり上手くなりました。結局はこういう練習をどれだけできるかなんだと思います。

あとは5歩ハードルなどを入れながら走りました。本当は走練習の時に150mハードルをやったりしたかったのですが。走る練習も必要です。ここのバランスは難しいかなという気はしています。ショートハードルに関してもこの辺りをもっと取り入れておければ随分違うかなという気はします。

実際、これまでハードルの指導をさせてもらってきています。国体の関係もあるので。ある程度頭の中でイメージしている練習を国体練習会などで実施していく。この半年は実際にハードル選手がたくさんいたのでそれぞれに合ったメニューや動きを考える機会が増えました。これは人生の中で大きな財産になると思います。これまでの指導の内容が間違いなくブラッシュアップされています。何度か書いていますが、マニュアルを作れるくらいのところまではきているかなと。作っても誰も欲しがらないと思うので極秘文書にすると思いますが(笑)

その辺りを考えながら。シーズンが近づいてきているのでこの2週間は実践的な練習を入れています。少し前にかなり計算して1台目のアプローチの指標を作りました。これはかなり良いなと自負しています。これを導入し始めてから1台目のアプローチが安定しました。驚くくらいの成果があります。女子のヨンパでいうと1台目まで23〜25歩くらいで走ります。どうすれば狙いとする歩数で走れるか。ここについてめちゃくちゃ考えました。指標を作ってやっていくと走りの感覚がすごく作れる。何本かやる中で安定してきます。

実践的にスタブロから出る練習をする時にも意図的に指標を使うことにしました。それにより本人と指導者の感覚のすり合わせができるようになる。これは大きかったですね。1台目まで合わないみたいな練習が本当に嫌だったのでそれを改善する練習が一つできたと思います。無駄なことをしたくないというのがあるので。

さらに実践的な練習として歩数の切り替えも。これも少し前に書きました。めちゃくちゃ考えたのに選手が全く違うところにハードルを置いていたので「指導の才能がない」と思って本気で辞めようと考えました(笑)。きちんと置いたら丁度いい歩数の切り替えになりました。35m走って切り替える練習は繰り返しできないですからね。この辺りは本当に工夫だと思います。ここの距離設定もこれから先問題なくできそうです。

さらに競技場でハードルの分割走をやりました。実際の歩数の切り替えを意識して。女子のヨンパは4人います。この日の練習は3人でやりました。タイプが違うのでどうやって戦うかを考えながら切り替えの練習を。他の種目と違って「走れば良い」というのではない。どうやってロスなく走るかです。歩数が決まってくるのでそこに対するストライド調整が必要になります。脚が速くても速くなくてもハードルインターバルを走ることには変わりありません。同じ歩数であればスピードだけではなくストライド調整が必要になります。だからその練習もしておかないといけない。

1人はスプリントが課題。それでもストライドは大きいので17歩で走れます。去年は3台まで17歩にしました。シーズン当初は18歩で押し切るようにしました。途中から17歩導入。今シーズンは4台目まで17歩、18歩を4台にしようと考えています。逆足はかなり上手かなっています。これなら余裕を持って18歩で切り替えていくことができる。

1人はこの冬で走力が上がりました。400mで60秒切りはいくと思います。58秒台が見えるかなと。去年はハードルロスが14秒だったか。今年はそこまでいかないと思いますし、それでは話になりません。去年は25歩の19歩で行っていたのかなと。今年は24歩の17歩。5台目まで17歩で行ってそこから18を2回。これだけでかなりタイムが出るはずです。走力があがっているのが大きい。

1人は種目変更をして。ショートスプリントからヨンパへ。ここに関しては様々な意見があると思います。本当に戦うならどうするか。ストライドも大きく身長もあります。昨年初めて走ったマイルでラップで57秒台で走っています。そうであれば持っていき方によっては面白いかなと。何がいいか分かりませんが冬にハードル練習を続けてきました。23歩、16歩で3台目まで。まだまだハードリングに難ありですがハードルが低いのでそれほど跳ばなくてもいけます。17歩に切り替えることができません。規格外かなと。そうであれば5台目まで16歩で押していくのもありかなと。走力がどれくらいか、最後まで待つのか。この辺りも考えながらでしょうね。

タイプが違うのでそれに対してどのようにアプローチするか。ここは面白い。分割走の話を書こうと思っていたのに長くなってしまいました。その辺りはまた別に書いておきたいなと。マニアックな話になるので興味がない人にとっては全く面白くないと思いますが(笑)

また書きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする