kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

負荷をかける

2023-03-19 | 陸上競技
土曜日のことを。この日は雨予報でした。暴風雨。が、予報が数日前から変わり始めて日中は普通に活動ができるという感じに。本当はハードル練習会をやる予定でした。それも中止にしていたのですが、これならできたなと。仕方ない。全体が一日練習の予定でしたが、午前中のみという形になったのでメニューを若干変更。負荷を増やしました。

金曜日の夜に学校のハードル選手から連絡があって「明日は午後から走れそうなのでハードルをやりたい」と。「やるはずだったメニューを教えて欲しい」と。意欲的です。どうせやるなら他の選手もやるかということになって寮生などにも声をかけてやることに。

最近は私がヨンパの練習なら没頭していたら遠くから声がして「練習見てください」とショートハードルの選手が呼びます。本当に見て欲しければそういう行動が自然とできるようになる。少しは変化してきているのかなと。受け身であったり、やらされていたりという練習は面白くないと思っています。それを変えていけるのは自分自身なのかなと。

話が逸れましたが。この日は先週と同じメニューを実施することに。バトン練習と150mのリレー。乳酸を溜めて走るというのがメインです。日程的に跳躍選手が参加するのはこの日が最後かなと。本当は冬季練習中にもやっておきたいなと思う部分です。3月から始めているので足りないかもしれません。様子を見ながらかなと。

バトンはこれから先の4継メンバーを見極める最後の練習になりました。これもかなり考えています。4継を走る。県総体の1日目は400があります。2日目には4継の決勝とヨンパ。かなり被る部分が出てきます。圧倒的な速いのであれば日程関係なく走ることになります。が、同じくらいの走力であれば「信頼できる」という部分だけではなく「兼ね合い」も考えていかないといけないと思います。できれば負担を減らしながらやりたいなと。勝ち上がるために何をするかだと思っています。

人によっては400があるから4継は外すという考え方があるかもしれません。400に適性があってもリレーがあるから400は走らせないという人もいるでしょう。が、それは本当に効果的なのか。力があればどちらも走れます。圧倒的に強いのであればリレーメンバーの中心になるはずです。私は個人を完全に犠牲にしてリレーを走るというのは好きではありません。やはり個人でも戦える種目があってそれが中心になる。外したくはありません。

リレー選考に関してはある程度目処がついています。最低でも47秒台です。まだ少し厳しいかもしれないですが。あと1人が走れるようになれば十分視野に入るレベルです。少しずつ。

バトン練習をやってから150m。この日は跳躍選手が「3セット走りたい」と申し出てきていました。話が前後しますが、最初のスイッチングランの際、数人が身体が動いていませんでした。前日の夕方にかなりスピード負荷をかけています。24時間経過しない中での練習です。疲れもあるでしょう。先日から練習中に涙が出てしまう選手が数人います。「思い通りに走れない」というのが理由のようです。これでは間違いなく戦えません。動く日もあれば動かない日もある。その中でどうするのかが重要です。

優しい人であれば「大丈夫か?」と声をかけるのかもしれません。全てを受容するタイプだと。残念ながら私はそういう人間ではないので。しんどくても泣いている暇はありません。走れないなら走れないなりにやることはあります。ダメな部分にだけ目を向けていたら走れるはずがない。試合は来ます。置かれた状況に対して自分が何をするかだと思っています。突き放すとまではいきませんが比較的厳しく話をします。それでもできないなら「今日の練習は終わり」です。どうやる必要はないと思います。誰のためにもならないので。こういう部分もこれまでの経験の中から出てきています。甘やかしません。

150リレーに関しては3回目。それとは別に1セットだけやってはいます。ある程度回数を重ねる中で耐性ができてきます。一度やったくらいで効果は出ません。しんどい中でも動き続けることが大切かなと。やっていく中で明らかな変化は生まれます。これまでは後半に激落していた数人もある程度の我慢できるようになってきています。ここはすごく大切なのかなと。つぎはぎだらけの練習にするのではなく、ある程度のスパンの中でやっていくことで実感できる部分が出てきます。もちろん、その反動は来ます。ダメージは大きくなるのでそれに対しての対応も考えていかなければいけません。

過去2回は150×3本3セットで終わりにしていました。この日は「県総体を意識して」ということで少し練習を加えました。県総体は3日間。最終日に200と100mHがあります。終わってから1時間もない中でマイルを走らないといけません。そこに対しての準備もしておく必要があると思っています。単純に練習量を増やすのではなく「試合を想定した準備」をしていかないといけない。力の発揮の仕方を覚えるというのはこういう部分も同じだと思います。

疲れていても走らないといけない。このための練習はしておきたい。最近の練習の中で最後に1本「250」を入れるようにしています。ここも「県総体を想定して」やっていることです。距離に対する不安を払拭するという意味合いもありますが。今回は15分休憩をとって250を1本。かなりしんどいと思います。その前の段階で力を使い切っている部分がありますから。タイム的なものというよりは「しんどくても走るんだ」という意識づけです。

幸い「嫌だ」という選手はいません。表面的には(笑)。こういう雰囲気の中で練習ができると強くなるんだと思いますね。負のオーラがないから。ここに関してはどう走るかですね。チャレンジです。エース級の2人が同じ組になりました。最後競り合いながら入ってきました。これは本当に面白いと思います。2人が57ラップくらいでくるのではないかなと考えています。もちろんインターハイで戦うためにはどうワンランク上でないとダメですが。今年は最低でもインターハイ準決勝に。来年勝負。そのイメージの中でマイルも考えています。

リレーでインターハイに行ったことがない選手達です。何も見ていないのでどれだけシビアな戦いなのかを知りません。そうであれはまた何が何でも今年はいかないといけない。そして戦わないといけない。中心になる選手がどれだけ育ってくれるかですね。

あちこち話が飛んでいますが。かなりの負荷をかけることができました。良い状態になってきているのは確かです。これから先のことも考えながら。私がこれからどう生きるかも考えながら。

ひとまず記録しておきます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

取捨選択

2023-03-19 | 陸上競技

なかなか書けませんね(笑)。「毎日更新」と謳っていたのに今では数日に1回。もう更新することを誰にも期待されていないのではないかなと思いますね。まーいいんです。

 

相変わらずストレスが半端なくて。これは本当に寿命が短くなっていく感じなのではないかなと。前の記事にも書きましたが「免許を持っていなくても教員採用試験が受けられます」という形で次年度の採用試験が実施されます。それなら今免許持っている人は何か?誰もできる仕事だから免許はいらないのか。免許を持っているからきちんとできるというわけではないと思いますが、さすがに馬鹿にされている気がします。無駄な仕事ばかり増えていく。「観点別評価」を入れた偉い人は現場の意見をどれだけ聞いたのか。仕事を減らす気はないんだなというのがよくわかります。それで「受験者を増やそう」というのはあまりにもお粗末ではないか。マスコミが「ブラックな部分」を取り上げて報道しますからね。更に減る気はします。だれも責任を取らない「新しい取り組み」です。

 

水曜日はトレーニング中心にしました。前日にある程度走っているので。この時期、「もっとやっておきたい」という気持ちが出てきます。スピードが上がるので負荷は大きくなると思います。それに見合うだけの球速も必要になるかなと。昔よりも体力的にしんどい部分もありますし。メリハリをつけながらやっていくほうが良いのかなと。木曜日はかなり練習量を落としています。ミーティングと体幹補強のみ。

 

金曜日はある程度。この日は色々やっていたと思います。補強は必須だと思っています。筋力的に低い時には「動かないでトレーニング」が良いと思います。その場で実施するサーキットが故障もなくできるかなと。この冬はそこをやらずに動きながらの補強を実施しました。上半身下半身。道具が以前よりも足りないのでできるものを導入。流れとしてはそこからDM∞をやってからドリル、スプリント練習としています。この冬は女子はこの形でずっとやってきました。男子と別々にやる機会が多くなっています。本来であれば「すべて一緒」のほうが「組織」としては良いのかなと思います。より細かく、より具体的に、より効果的にという部分から考えると「一緒にできるところはする」くらいのほうが良いのかなと思っています。正解かどうかは分かりませんが。

 

で、オーバースピードトレーニングを入れました。トーイング。これも体にかかる負担が大きいので注意が必要です。幸い、この冬はほとんどの選手が怪我をせずに順調に過ごせています。大きなけがをした選手は皆無。何週間も練習に参加できないという選手もいません。数日間というのがあったかどうかのレベル。身体づくりと有酸素系の練習を入れながら短い距離を走る。女子のほうが男子よりも走っていると思います。それでも故障者は出ません。「走る量」ではなくどのように負荷をかけるかだと思っています。

 

トーイングはチューブを使って「限界以上のスピードを出す」ことが狙いです。それなりのリスクもあります。それでもシーズンに向けて「頭打ち」にならないように常にスピード刺激を入れておく必要があります。これを2本ずつやってから次の動きに。まだ選手はビビっていますが。ここを克服できるようになるともっと上のレベルに届く気がしています。

 

スピード練習をしたので今度は「それを走りに生かす」ための練習を入れました。これも前任校で思いついてやっていた練習です。「スイッチングラン」と名付けていました。まー別に特別な話ではなく。途中途中にマークを置いてそれを越えていくだけの話です。ハードル練習で「5歩ハードル」をやりますが、そこからの転用です。決められた距離を走る。その途中途中に「マーク」があります。それをできるだけ早く走り抜ける。以前は「タタタ」と言っていましたが。良い歳なのでもう少し普通の呼び方が良いなと。

 

実際にやってみました。ピッチを落とさないで走るための練習です。上手くマークの距離が合わない選手も出てくるので「間」を走るようにさせました。ある程度マークがあるので意識づけはできます。これがかなりうまくはまった感じがします。「スプリント練習」の中に「二次加速スティック」を入れています。徐々にピッチが上がっていくイメージを作るための練習。最初余裕を持って入っていってマークのところでピッチを上げていきます。これはこれで効果は高いと思っています。

 

が、今回やった「スイッチングラン」は間に数歩あります。3歩に1回くらいマークがある。その間をできるだけ早く動いていく。ピッチが遅いと間に合いません。距離が狭いと重心の移動がない中での走りとなります。しっかりと移動をしながらピッチを上げていく、維持していく。この部分ができると走りの感じが大きく変わっていくと思っています。まーこの日は「トーイング」をしたのでそれを走りに生かすために「ピッチを維持させたい」と思って導入したのですが。

 

選手たちの表情が明るかった。「かなりピッチが上がるイメージができる」と口々に言っていました。あーこういうのなんだなと思います。単純に「以前成功したからこの練習がいい」とか「自分が好きな練習だから」というものではない。試行錯誤しながら「こっちはどうかな」と思う練習があればそれをやってみる。もちろんここには「明確な狙い」があるから意味があるのですが。適当にやってみるというのではなく「この動きをしたいからやる」というのが重要なのだと。そして選手の反応を見る。マンネリ化してしまうと動きも頭打ちになります。こうやって「二次加速スティック」よりも「スイッチングラン」のほうが良いと多くの選手が口にするのであればこちらのほうがあっているのだと思います。普段「よくわからない」という選手でもこうやって「良い」と表現できる練習があればそちらのほうがいい。

 

何度も書いていますが、別に高校の指導にこだわる気はありません。クラブチームでの指導をしたいという強い気持ちがあります。それでも「今目の前にいる選手」が何かを求めてやろうとするのであればこちらもそれに応えたい。その部分は大きいと思っています。今のスタンスに対して「批判」が出れば即時に辞めてもいいと思っています。学校の部活動だけが「陸上競技」ではないので。誰かに「やらされる」という指導はしたくないし、するくらいなら「指導しない」という選択をしてもいいと思っています。学校の枠を超えていやりたいというのが素直な気持ちです。

 

まーいいんです。とにかくこの日は「スイッチングラン」がかなり良かった。おかげで数セットやりました。かなりスピードが出る。これだけやれば次の日身体にかかる負担は大きいだろうなと思いながら。ここも頭には入れながらですが、次の日の練習のために練習を調整するというのもこの時期どうかなと思うので。

 

記録として残しておきます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする