kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

取捨選択

2023-03-19 | 陸上競技

なかなか書けませんね(笑)。「毎日更新」と謳っていたのに今では数日に1回。もう更新することを誰にも期待されていないのではないかなと思いますね。まーいいんです。

 

相変わらずストレスが半端なくて。これは本当に寿命が短くなっていく感じなのではないかなと。前の記事にも書きましたが「免許を持っていなくても教員採用試験が受けられます」という形で次年度の採用試験が実施されます。それなら今免許持っている人は何か?誰もできる仕事だから免許はいらないのか。免許を持っているからきちんとできるというわけではないと思いますが、さすがに馬鹿にされている気がします。無駄な仕事ばかり増えていく。「観点別評価」を入れた偉い人は現場の意見をどれだけ聞いたのか。仕事を減らす気はないんだなというのがよくわかります。それで「受験者を増やそう」というのはあまりにもお粗末ではないか。マスコミが「ブラックな部分」を取り上げて報道しますからね。更に減る気はします。だれも責任を取らない「新しい取り組み」です。

 

水曜日はトレーニング中心にしました。前日にある程度走っているので。この時期、「もっとやっておきたい」という気持ちが出てきます。スピードが上がるので負荷は大きくなると思います。それに見合うだけの球速も必要になるかなと。昔よりも体力的にしんどい部分もありますし。メリハリをつけながらやっていくほうが良いのかなと。木曜日はかなり練習量を落としています。ミーティングと体幹補強のみ。

 

金曜日はある程度。この日は色々やっていたと思います。補強は必須だと思っています。筋力的に低い時には「動かないでトレーニング」が良いと思います。その場で実施するサーキットが故障もなくできるかなと。この冬はそこをやらずに動きながらの補強を実施しました。上半身下半身。道具が以前よりも足りないのでできるものを導入。流れとしてはそこからDM∞をやってからドリル、スプリント練習としています。この冬は女子はこの形でずっとやってきました。男子と別々にやる機会が多くなっています。本来であれば「すべて一緒」のほうが「組織」としては良いのかなと思います。より細かく、より具体的に、より効果的にという部分から考えると「一緒にできるところはする」くらいのほうが良いのかなと思っています。正解かどうかは分かりませんが。

 

で、オーバースピードトレーニングを入れました。トーイング。これも体にかかる負担が大きいので注意が必要です。幸い、この冬はほとんどの選手が怪我をせずに順調に過ごせています。大きなけがをした選手は皆無。何週間も練習に参加できないという選手もいません。数日間というのがあったかどうかのレベル。身体づくりと有酸素系の練習を入れながら短い距離を走る。女子のほうが男子よりも走っていると思います。それでも故障者は出ません。「走る量」ではなくどのように負荷をかけるかだと思っています。

 

トーイングはチューブを使って「限界以上のスピードを出す」ことが狙いです。それなりのリスクもあります。それでもシーズンに向けて「頭打ち」にならないように常にスピード刺激を入れておく必要があります。これを2本ずつやってから次の動きに。まだ選手はビビっていますが。ここを克服できるようになるともっと上のレベルに届く気がしています。

 

スピード練習をしたので今度は「それを走りに生かす」ための練習を入れました。これも前任校で思いついてやっていた練習です。「スイッチングラン」と名付けていました。まー別に特別な話ではなく。途中途中にマークを置いてそれを越えていくだけの話です。ハードル練習で「5歩ハードル」をやりますが、そこからの転用です。決められた距離を走る。その途中途中に「マーク」があります。それをできるだけ早く走り抜ける。以前は「タタタ」と言っていましたが。良い歳なのでもう少し普通の呼び方が良いなと。

 

実際にやってみました。ピッチを落とさないで走るための練習です。上手くマークの距離が合わない選手も出てくるので「間」を走るようにさせました。ある程度マークがあるので意識づけはできます。これがかなりうまくはまった感じがします。「スプリント練習」の中に「二次加速スティック」を入れています。徐々にピッチが上がっていくイメージを作るための練習。最初余裕を持って入っていってマークのところでピッチを上げていきます。これはこれで効果は高いと思っています。

 

が、今回やった「スイッチングラン」は間に数歩あります。3歩に1回くらいマークがある。その間をできるだけ早く動いていく。ピッチが遅いと間に合いません。距離が狭いと重心の移動がない中での走りとなります。しっかりと移動をしながらピッチを上げていく、維持していく。この部分ができると走りの感じが大きく変わっていくと思っています。まーこの日は「トーイング」をしたのでそれを走りに生かすために「ピッチを維持させたい」と思って導入したのですが。

 

選手たちの表情が明るかった。「かなりピッチが上がるイメージができる」と口々に言っていました。あーこういうのなんだなと思います。単純に「以前成功したからこの練習がいい」とか「自分が好きな練習だから」というものではない。試行錯誤しながら「こっちはどうかな」と思う練習があればそれをやってみる。もちろんここには「明確な狙い」があるから意味があるのですが。適当にやってみるというのではなく「この動きをしたいからやる」というのが重要なのだと。そして選手の反応を見る。マンネリ化してしまうと動きも頭打ちになります。こうやって「二次加速スティック」よりも「スイッチングラン」のほうが良いと多くの選手が口にするのであればこちらのほうがあっているのだと思います。普段「よくわからない」という選手でもこうやって「良い」と表現できる練習があればそちらのほうがいい。

 

何度も書いていますが、別に高校の指導にこだわる気はありません。クラブチームでの指導をしたいという強い気持ちがあります。それでも「今目の前にいる選手」が何かを求めてやろうとするのであればこちらもそれに応えたい。その部分は大きいと思っています。今のスタンスに対して「批判」が出れば即時に辞めてもいいと思っています。学校の部活動だけが「陸上競技」ではないので。誰かに「やらされる」という指導はしたくないし、するくらいなら「指導しない」という選択をしてもいいと思っています。学校の枠を超えていやりたいというのが素直な気持ちです。

 

まーいいんです。とにかくこの日は「スイッチングラン」がかなり良かった。おかげで数セットやりました。かなりスピードが出る。これだけやれば次の日身体にかかる負担は大きいだろうなと思いながら。ここも頭には入れながらですが、次の日の練習のために練習を調整するというのもこの時期どうかなと思うので。

 

記録として残しておきます。

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奇跡的な話

2023-03-17 | 陸上競技

あまり興味がないかもしれませんが。エビ水槽の話。

 

約1年間、エビ生活をしています。ずっと育てていますがなかなか上手くいきません。2か月くらい前に稚エビが生まれて。その水槽が崩壊しかけて。そのため大きなエビたちを別の水槽に移すという作業をしてました。大きな水槽に30匹くらい購入してそれと同時に小さな水槽からエビを移動。が、修学旅行中に大きな水槽も崩壊しかけました。何匹も☆になってしまって。本当に難しいなと感じていました。

 

稚エビが生まれた際、大きくなれずに☆になることがあります。今回も小さな水槽では孵化した稚エビがいなくなってしまうという状況がありました。「稚エビ」が全滅してしまったのもあり、大きな水槽にすべてのエビを移動させていました。

 

これまでは「数が多いほうがいい」というのがあって30匹を入れるということがありました。水槽の適切な数というのがあるのだと思います。水槽崩壊後、大きな水槽には新たに15匹程度購入して入れていました。数はこれ以上増やさず。結局、飼育するということを最優先してやるほうがいいなと。少なすぎるのも活性が下がるというのがあります。多いとエビたちは元気に動きますがそれによる弊害もあるのだと思います。

 

それ以後一匹も☆にならずに過ごしてきました。やはりこの部分は大事なのだと思います。あまり手をかけすぎてもダメだなという感じがあります。バランスをどのようにとるか。餌も少し与える程度に抑えておきました。難しい部分ですが。

 

で、数日前「小さな水槽」を見てみました。一応、万が一大きな水槽が崩壊してしまったときに「避難場所」として「小さな水槽」を残しておくほうがいいなと思っていたので。電気も付けませんし水の入れ替えもしていません。その水槽にこんな姿が・・・。

 

 

ん??これって「エビ」じゃない??

 

2か月間何もしていなかった水槽の中で「稚エビ」が1匹育っていました。驚きです。餌も与えていませんし、水替えもしていません。少し足し水はしていますが、それ以上のことは何もしていない。それなのに「生き延びていた」のです。感動しました。色々なことに嫌気がさしている中でこの出来事は衝撃でした。発見する前には「教員免許持っていなくても採用試験が受けられるようになる」ことに対しての批判の話をしていました。愚かすぎる「提案」ですが、本気でそのことを導入すれば「教員志望者」が増えると思っている人たちに対しての失望。が、小さな小さな「エビ」の姿を見つけたことで自分の中で「世の中捨てたものではない」と感じるようになりました。単純です。

 

 

掃除も何もしていませんが。強く生き続けている。素晴らしいことです。

 

大きな水槽はこんな感じです。

 

 

元々大きく育ったエビを購入している部分もありますが。元気に育っています。これもエネルギーをもらえるなという感じですね。大きなエビたちは細かい動きも見えます。手足が動いているところもしっかり観察できるので本当に面白いですね。水族館で働きたいなという気持ちさえ出てきます。

 

エビから力をもらっています。与えられた場所で細々と活動している。誰にも気づかれない中で日々を送っている。すごいことだと思いますね。

 

エビはかわいい。それだけは確かです。奇跡的な生存に心打たれました。素晴らしい。

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分割走をする

2023-03-16 | 陸上競技
前の記事の続き。すぐに書きたいのですがなかなか時間の確保ができません。難しいですね。

それぞれに合ったレースパターンを考えます。100人いたら100人違うのかもしれません。そこに対して細かく見ながら対応していくことは重要だと思っています。単純にパターンにはめるのではなく「個人に合ったレース」を考えていく。他の人にはできないことをやっていけたらいいなと思っています。

競技場で練習をしながらでした。この日は歩数の切り替えの練習を入れたいと思っていました。この辺りはどれくらいの人が考えているのか分かりません。決められた歩数のパターンから切り替える練習をどれだけの人がやるのか。やらなくても上手く切り替える選手はいると思います。ヨンパは「戦略」で戦えると考えています。この部分の練習をどれだけできるか。

元々は1-4台目、3-7台目での分割走を考えていました。しかし、よくよく考えてみるとこのパターンは「一定の選手」のための練習にしかなりません。これも面白いなと思っています。それぞれの選手によって「レースパターン」が違うのに分割する距離が同じだと意味がないのです。なぜ1-4、3-7での分割にしているか。5台目から歩数の切り替えをするパターンが多いからです。練習で「1-4台目」「3-7台目」にする。ここでの1番の狙いは「5-6台目での歩数の切り替え」です。歩数が増えるところの感覚を養うためにやる。オーソドックスなレース展開です。

しかし、今目の前にいる選手が全員そのパターンに当てはまるとは限りません。前の記事にも書いていますが4台目まで17歩で走ってそこから18歩に切り替える選手、5台目まで17歩で行ってそこから18歩に切り替える選手、3台目まで16歩で行ってそこから17歩に切り替える選手。全く違うパターンです。それなのに「1-4」「3-7」にする意味はない。当然の話です。歩数の切り替えを感覚を掴みたいのであれば、その距離を重視して走らないといけないと思います。

4台目まで17歩で切り替える選手は3台目まで戻って走るように指示。5台目で切り替える選手は2台目まで戻って走る。3台目から17歩に切り替える選手は意味がなくなるのでスタートまで戻らせることにしました。ここでやりたいことが明確であれば「なぜこの練習をするのか」は見えてきます。また気持ちに余裕があれば書きますが、この手の練習をどれだけの人がやるのかわかりません。本格的にヨンパに特化した練習をしようと思えばこの辺りのことは取り入れるといいのではないかなと思っています。あくまで私見ですが。

やりたいことがある。それを習得するためにどのような練習をするのか。そこを考えることは本当に楽しいなと思います。目の前にそれを体現してくれる選手がいる。ハードル練習会などを通じて多くの選手と出会えています。ここも大きな話なのかなと。

今回はこの練習を4セットやりました。トータルで250m以上走ります。10分に1本くらいのペースなので最後は疲労感もあります。それでも対応させるための練習を繰り返しました。ヨンパで一番減速するのは歩数を切り替えるところです。そこでのロスを無くしていくとタイムは飛躍的に上がると思います。なんとなく切り替えるのではなく「狙ってやる」というのが大切かもしれないですね。

4台目まで17歩の選手はそこから4台18歩で行こうと思っています。ここは他の人はやらないパターンかなと思っています。逆足がかなり上手くなっているからできるパターンかなと。走力がずば抜けているわけではないのでそういう部分で対応したい。逆足はかなり上手い。その辺の選手の利き足よりは上手いと思います。これが上手くいけばかなり面白いと思いますね。

5台目まで17歩の選手。ロスはある程度減ってきました。まだまだですが逆足も見れるようになってきました。このパターンで最後まで押し切れれば面白くなるかなと。まだ未知数。走力が上がってきているのでそこで押し切りたい。

3台目まで16歩の選手。スピードが出てしまうので1台目のハードルを超えた時点で少し潰れ気味になります。それにより逆足が微妙な感じになる。それでも4台目を17歩に切り替えるのが難しい。意識して切り替えさせますが16歩になってしまいます。まだ未経験な世界なのでどれだけ16歩で走れるのか分かりません。個人的には歩数を減らせばタイムが出るとは思いません。人それぞれ。自分に合ったストライドパターンで走るのが必要。鈍いのもあるのですが17歩への切り替えができません。そうなると5台目まで16で押していくか。こうなるとタイム的にはかなりのレベルのパターンになります。検討の余地あり。

こう考えると本当にヨンパのレースパターンを考えるのは楽しい。どうすれば戦えるか。ロスなく走れるか。この部分を突き詰めて考えていくことが出来れば単純な走力だけではない戦い方が見えてきます。だからヨンパは面白い。そこに対してどれだけ突き詰められるか。来年度も指導ができるようであればもう少し突き詰めてみたいなという気持ちはあります。

歩数の切り替え。ここはヨンパにおける大きな分岐点だと思っています。詳しくはまた余裕がある時にと思っています。間違いなく県内のレベルを圧倒的に引き上げられるかなという自負はあります。最低でも表彰台独占です。そこにタイムを伴うことが必須です。

思うことはあります。また書けたらと思います。きちんとした記事になっているでしょうか。綴っておきます。
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ハードルをやり続ける

2023-03-15 | 陸上競技
この冬は週3回ほど女子を別メニューでやらせてもらいました。1回は休息日になっていたので、実質は2.5回くらいですが。走る量を確保しながら身体作りをやる。もう少し時間があればもうワンランク上を目指せたかなというのはありますが、その時その時の役割を考えながらやっていくことが必要かなと考えながらやりました。


冬の間にハードル練習会もやってきました。それもあって学校のハードル選手に関しては専門練習の時間にハードル練習をかなりやりました。秋くらいからハードルを始めた選手もかなりいるので「素人軍団」のような感じでした。幸い2年生がハードルのセンスがあるのでお手本を見せてくれながら練習ができたのは大きいと思います。この子は走力が上がればかなり強いと思います。ロスなくいけますから。本人にもしつこく言っていますが「足を速くする」ことが最優先事項。

ドリルも少しやりましたがハードルを跳ぶ機会を増やしました。一歩ハードル。ヨンパ組は二歩ハードルまで。二歩ハードルは広げずにリズム良く超えていけるようにしています。最初は全くできませんでしたが今では問題なくできるようになっています。半年近くかけてやっていくことで「ドリルの中での逆足」に関してはかなり上手くなりました。結局はこういう練習をどれだけできるかなんだと思います。

あとは5歩ハードルなどを入れながら走りました。本当は走練習の時に150mハードルをやったりしたかったのですが。走る練習も必要です。ここのバランスは難しいかなという気はしています。ショートハードルに関してもこの辺りをもっと取り入れておければ随分違うかなという気はします。

実際、これまでハードルの指導をさせてもらってきています。国体の関係もあるので。ある程度頭の中でイメージしている練習を国体練習会などで実施していく。この半年は実際にハードル選手がたくさんいたのでそれぞれに合ったメニューや動きを考える機会が増えました。これは人生の中で大きな財産になると思います。これまでの指導の内容が間違いなくブラッシュアップされています。何度か書いていますが、マニュアルを作れるくらいのところまではきているかなと。作っても誰も欲しがらないと思うので極秘文書にすると思いますが(笑)

その辺りを考えながら。シーズンが近づいてきているのでこの2週間は実践的な練習を入れています。少し前にかなり計算して1台目のアプローチの指標を作りました。これはかなり良いなと自負しています。これを導入し始めてから1台目のアプローチが安定しました。驚くくらいの成果があります。女子のヨンパでいうと1台目まで23〜25歩くらいで走ります。どうすれば狙いとする歩数で走れるか。ここについてめちゃくちゃ考えました。指標を作ってやっていくと走りの感覚がすごく作れる。何本かやる中で安定してきます。

実践的にスタブロから出る練習をする時にも意図的に指標を使うことにしました。それにより本人と指導者の感覚のすり合わせができるようになる。これは大きかったですね。1台目まで合わないみたいな練習が本当に嫌だったのでそれを改善する練習が一つできたと思います。無駄なことをしたくないというのがあるので。

さらに実践的な練習として歩数の切り替えも。これも少し前に書きました。めちゃくちゃ考えたのに選手が全く違うところにハードルを置いていたので「指導の才能がない」と思って本気で辞めようと考えました(笑)。きちんと置いたら丁度いい歩数の切り替えになりました。35m走って切り替える練習は繰り返しできないですからね。この辺りは本当に工夫だと思います。ここの距離設定もこれから先問題なくできそうです。

さらに競技場でハードルの分割走をやりました。実際の歩数の切り替えを意識して。女子のヨンパは4人います。この日の練習は3人でやりました。タイプが違うのでどうやって戦うかを考えながら切り替えの練習を。他の種目と違って「走れば良い」というのではない。どうやってロスなく走るかです。歩数が決まってくるのでそこに対するストライド調整が必要になります。脚が速くても速くなくてもハードルインターバルを走ることには変わりありません。同じ歩数であればスピードだけではなくストライド調整が必要になります。だからその練習もしておかないといけない。

1人はスプリントが課題。それでもストライドは大きいので17歩で走れます。去年は3台まで17歩にしました。シーズン当初は18歩で押し切るようにしました。途中から17歩導入。今シーズンは4台目まで17歩、18歩を4台にしようと考えています。逆足はかなり上手かなっています。これなら余裕を持って18歩で切り替えていくことができる。

1人はこの冬で走力が上がりました。400mで60秒切りはいくと思います。58秒台が見えるかなと。去年はハードルロスが14秒だったか。今年はそこまでいかないと思いますし、それでは話になりません。去年は25歩の19歩で行っていたのかなと。今年は24歩の17歩。5台目まで17歩で行ってそこから18を2回。これだけでかなりタイムが出るはずです。走力があがっているのが大きい。

1人は種目変更をして。ショートスプリントからヨンパへ。ここに関しては様々な意見があると思います。本当に戦うならどうするか。ストライドも大きく身長もあります。昨年初めて走ったマイルでラップで57秒台で走っています。そうであれば持っていき方によっては面白いかなと。何がいいか分かりませんが冬にハードル練習を続けてきました。23歩、16歩で3台目まで。まだまだハードリングに難ありですがハードルが低いのでそれほど跳ばなくてもいけます。17歩に切り替えることができません。規格外かなと。そうであれば5台目まで16歩で押していくのもありかなと。走力がどれくらいか、最後まで待つのか。この辺りも考えながらでしょうね。

タイプが違うのでそれに対してどのようにアプローチするか。ここは面白い。分割走の話を書こうと思っていたのに長くなってしまいました。その辺りはまた別に書いておきたいなと。マニアックな話になるので興味がない人にとっては全く面白くないと思いますが(笑)

また書きます。
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耐乳酸

2023-03-14 | 陸上競技
久々に陸上のことを。まーどれだけの人がこのブログに期待を寄せているのかは分かりませんが。

先週の土曜日、2回目の耐乳酸練習を入れました。この手の練習はある程度の繰り返しが必要だと思っています。この冬はそこまで耐乳酸ができていません。週3回の練習を立てていましたが、走り込みのメニューに関しては男女一緒でした。ある程度専門性を高めるのであればタイプ別などの練習も必要になるのかもしれません。それもあったのでシーズンインを前にある程度男女別にやる方が負荷をかけられるかなと。

土曜日は耐乳酸の練習をすることにしました。前も書いたかもしれませんが、4継もマイルも走れる選手になって欲しいというのがあります。マルチスプリンターになるのが目標です。理想的にはどちらのリレーも別の選手が走れると良いのですがそんなことは無理だと思います。重なる選手が出てくる。その中でどう戦うか。短短と短長に分かれてやるのも必要ですが、ある程度の一緒にやってもいいと思っています。短い距離をしっかり走ることも乳酸を溜めながら走ることもプラスになります。

前回同様150m×3本。これを3セット。この日は1人体調不良で休みだったので組むのが難しくなった部分がありますが。とにかく全力。有酸素系の話も出てくるのでそこも考えないといけないですが、まずは乳酸蓄積をさせることを優先しています。その中で動き続ける。ここは大きな話です。女子は乳酸が蓄積するほどスピード負荷をかけるのが難しくなります。リミッターがあるのでどこかでセーブしてしまいます。それをぶち壊すことができるかどうか。

そのためかなり前に「リレー形式」で走ることを思いつきました。いわゆるエンドレスリレーは基本的にやりません。差がついて面白くないからです。そうなると追う側は諦めて追いません。先頭のチームは余裕があるので最大スピードで走らなくなります。休息が短くなるのでそれなりのスピードで走り続けることになります。それはスプリント力の向上につながらないと考えています。全力で走ることができるかどうかではないか。

どこかで誰かがやっているから良い練習だとは思いません。そこに何の意味があるのか。意味がない練習をどれだけやっても効果は出ません。基本的な考え方がそこにあるので。だから3人1組でリレー形式にして1本走ったらリセットする形にしています。毎回スタートが一緒。できるだけ差がつかないように設定する。工夫です。見ていて面白くなるようにしているというのもありますが。

この日は2回目。この練習を数回繰り返すことができればもうワンランク上がると思っています。手前味噌ですが、昨年の秋とは別人のようになっている選手が複数名います。もうひと頑張りすることで「面白いこと」になると感じています。どれだけできるか分かりませんが。

跳躍選手は2セットで終わらせる予定でしたが「もう1セット走りたい」と本人が申し出てきました。あえてしんどい練習に入ってくる。雰囲気的には「強くなる感じ」が出始めたかなと思っています。集めて話をする機会はほとんどありません。その代わり練習の途中に個別に何度も声掛けをします。その頻度は他の人よりも多いかもしれません。自主的な取り組みとはいえなくなるのかもしれませんが。それでも方向付けはしたいなと思っています。

この状況が続けばかなりの成果は期待できるかなと思っています。贅沢をいえばもっと突き詰めたいのですが。怒ることは皆無です。達観してきている部分もあるので。今の私を「怖いな」という選手はほぼいないと思います。もちろんダメなことはダメだと指摘していますが、完全にアプローチの仕方が変わってきています。これは今の学校に来て様々なものをみて感じ取った部分なのかもしれません。

キツイ練習。そこから逃げなくなっているのは確かです。

ちょっと時間を作って最近の状況を記録しておきたいなと思っています。力が付いている感じを受けています。それが選手にとって良いことなのか、私がやることが受け入れられているか。ここも見極めながらなのですが。

また書きます。
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またもお祝いの会

2023-03-12 | 陸上競技

先日は職場の「お祝いの会」がありました。今度は前任校でお世話になった先生が「定年」を迎えられるのでその「お祝いの会」をやることに。一応主催は私ということで。コロナの影響で「食事」をする機会も減っていました。本当は夏に一緒に食事をという計画をしていたのですが、その日が「練習会」だったことも参加することができませんでした。

 

前任校の先生方を一緒に食事会を企画。「前任校」といっても今もその学校にいるのは2人だけ。6人参加で4人は別の学校にいます。1年前にもこういう会を開きました。多分2月くらいだったと思います。1年に1度だけですがこうやって集まることができるといいなと思っています。

 

定年を迎えられる方と今の職場の同僚が同じ学校で働いたことがあるので数人に声をかけて記念品を作成することに。思い付きだった部分もありましたが、快く賛同してくださり「日本酒」を購入。ラベルの部分に名前を記入させてもらって「後から残るように」ということで。若い先生が気を利かしてくれて「色紙」も作成してくれました。別の人に「花束」を準備してもらいました。こういう機会だからこそという話です。

 

喜んでもらえました。いや、良かった。元々「一緒に食事を」という企画はありました。前回の「お祝いの会」の際、偶然同じホテルに今回の主賓が宿泊されていました。「今の学校ではそういう会はないんですよ」と言われていたのもあり、なんか「さみしいな」と感じていました。だからこそ「何かしたいな」と。大きなことはできません。本当に「気持ち」の部分だけですが。それでもこうやって「誰かのために」することで「嬉しい」と喜んでもらえるというのはこちらも幸せな気持ちになります。

 

食事はほとんど撮影できてません(笑)。話すのに一生懸命でしたから。まーこんな感じ。

話をしていると当時のことが思い出されました。よく考えてみると一緒に働いたのは2年間だけでした。転勤する最後の1年間が同じ学年団。学年主任をやってもらったこともあり毎日色々な話をして過ごしていました。毎日職員室の席でバカな話をしたり、愚痴ったり。私はそういう部分に恵まれていると思いますね。親しくしてもらえる人が周りにいる。それによりかなり救われてきました。「1年生の担任」をやっていて「持ち上がる」はずがいきなり3年生の担任になる。「あなたがやらないと他の人が困る」みたいな話だったと思います。これもおかしな話ですが。他の人に大きなしわ寄せが行くくらいなら私がやりますよみたいな。ここで「そんなことできるか」と断っていたら今みたいな関係はなかったと思いますね。これも「縁」なのかなと。

 

学校は4月8日が始業式・顔も名前もほとんど分からないクラスの担任なので面談でもしようかと思っていたら2日後に「コロナパニック」が起きて休校。当時はまだ県内でも「コロナ陽性者」がほとんど出ていない時期でしかたらマスコミも学校の周りにいましたし、一般市民の方も酷い言葉で生徒を罵る状況でした。今の状況とは全く違います。オンラインもできないし、5月末から学校が始まるという前段階で「面談」をしておきたいという提案をして生徒を登校させる。制服を着て歩いているだけで電話がかかってきてクレームが入る可能性が高かったので「私服」でこっそり入ってきて面談をする。本当に「犯罪者」のような扱いでした。

 

当時のことを話しながら「学年団」だから乗り切れたというのもあったねという雰囲気になりました。本当に。こういう関係性がいつまでも続けばいいなと思っています。普段から一緒に何かをするというのはありません。一人はかなり親しくしているので今でも愚痴のメールをしたりします。「競技の指導をやめたい」「転職したい」という話をしても「諭される」感じで今を迎えています。この方との出会いも自分の中では大きな出会いだと思っています。なぜか感覚が合うというか、救われるというか。

 

まーとにかく貴重な時間でした。あっという間に時間が過ぎていきました。また一緒に食事をしようという流れになっています1年に1回でも2回でもいいのでこういう場を設けたいと思います。本当に貴重な時間でした。感謝。

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またも苺に手を出す

2023-03-12 | 陸上競技

話が前後する部分はありますが。記憶が新しいうちから。

 

修学旅行の「代休」があります。勤務時間外の労働が強いられる修学旅行。夜もずっと生徒対応です。その「代休」が取れるようになっています。が、結局「休む」タイミングがない。何度か「代休」を取ろうとしましたがその日に限って「舎監」だったりして休めませんでした。数日前にやっと取れた。まー、最高裁で「教員の時間外労働」は「自主的な活動だから残業代は出ない」という判決が出ました。何を言っているのか。そうであれば「時間が終わったら帰る」というのでいいということです。生徒に何か頼まれても「お金にならないからやらない」と断言してもいいはずです。でもできない。「教員だから当たり前」と言われる。本当にブラックです。教育にお金をかけない。それなのに「優秀な人材が集まらない」と嘆く。当たり前です。本当に馬鹿らしくなってきます。それなら「やらない」と宣言して「最低限のことだけ」やって「給料」をもらうほうがいい。本当にどうでもよくなってきます。

 

話が大きくそれましたが。無理やりでも「代休」を取ることに。娘が職場の近くにいるので「代休」を取って一緒に昼食をとることに。比較的仲がいいほうだと思います。小さいころから一緒に過ごす時間がなかったというのも影響しているのかもしれません。食事をして買い物をして。そんな感じで2時間くらい過ごしたでしょうか。よく話をします。

 

別れてから思い出したことがありました。そういえば、1年くらい前に「苺栽培」にチャレンジしようとしたことを。時期が過ぎてしまっていてイチゴの苗は売っていませんでした。かなり探したけど5月には全く販売していない。時間が若干あるということもあり、少し離れた場所にあるホームセンターに行ってみる。するとイチゴの苗がめちゃくちゃ売っていました。こうなると「苺を育てたい」という欲求が強くなってきます。どうしても苺を育てたい。「また失敗するのに」と言われると思いますが(笑)。

「苺の土」という商品も売っていたので飛びつく(笑)。イチゴを5苗と土を購入。

 

本当は翌日に植えたかったのですが、あまりにも忙しすぎてそこまでたどり着きませんでした。そこで土曜日の朝に植えなおすことに。

ここで気づいたのが「植木鉢」が4つしかないということ(笑)。計画性がありません。それでも何とかしたいなと思って大きな鉢に2つ入れることにしました。長距離女子の朝練が終わったところだったのでクラスの子に手伝ってもらって植木鉢へ。庭に苺があると話していたのでどんな感じで植えているのかも聞きながら。ほぼ、生徒にやってもらいながら完成。

日当たりが良いところに置くようにと書かれているのでそのあたりも考えながらやっていきたいと思います。毎回こうやって「始めました」と書いていますが。最終的に「こうなりました」という報告ができていません。理由は「失敗するから」です(笑)。前回は苺を「種」から育てようとしていました。これは素人にはかなりハードルが高い。今回は最初から「苗」です。上手くいく自信しかありません(笑)。机の上で育てるというのは「日光」の関係で無理だと思っています。日当たりの良い場所を見つけてそこで育ててみます。

 

今度こそ。期待してください(笑)。報告がなかった場合は・・・察してください(笑)

 

 

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距離設定

2023-03-09 | 陸上競技
ここも前の記事の続きになるでしょうか。

水曜日に練習をしたのですが、このタイミングでとにかく「歩数の切り替え」のためのハードル練習をしておきたいと思っていました。月曜日にもタータンの上でやったのですが、ちょっとこちらが想定した距離とは違って合わなかったのです。急遽修正することになって上手く進みませんでした。これでは練習マニュアル作成とまではいきません。そこに対して「なんとかしなければいけない」というのがあって月曜日の夕方から時間のある限りはずっと考えるようにしていました。

実際に長い距離でハードルを置いて歩数の切り替えの練習をするのは難しい。1台目まで45m、2台目までが35m。2台跳ぶだけで80m走ることになります。さらに歩数の切り替えとなると4台目や5台目まで跳んでそこで初めて切り替えるみたいな流れになります。これでは繰り返し練習することができません。調整能力が高ければ適当に対応できるのでしょうが。そこの部分をどうするかによって順位変動は大きくなると思っています。

他ではやらないけれどここではやるという部分があるといいなと思っています。そこに対して価値を感じる人がどれだけいるのかは謎ですが。個人的にはかなり意味があると思っています。だからこそそこに対してどうやってアプローチするのか。マニアックな話になりますが差がつくと思います。

色々な仕事があって木曜日は専門練習までにダグランドに行ってその練習の確認をしたいなと。実験的な話なのかもしれませんが、これから先のことを考えたらやはりここはやっておかないといけない。準備は自分たちでやるようにしています。当然の話ですが、「距離設定」はこちらでやって表で示しますが、実際に測って配置するのは選手です。

ちょうどハードルを跳ぶ手前くらいでグランドに行くことができました。1台目までは10歩にする。ここもストライドの調整をして設定をしました。なかなか1台目まで合いません。また別の問題が発生してきました。ヨンパをやるならある程度のストライド調整ができるようになりないといけません。それが全く合わないという悲惨な状態。あまりにも合わないので2歩伸ばして12歩へ。実はここも距離設定していたのですが。ある程度やって合うようになりました。難しい部分ですね。

しかし、今度は全くといっていいほど届かない。1歩以上遠くなっていました。スピードを上げて入ってきてもどう考えても踏み切れない感じでした。この感じを見て本当に嫌になりました。あんなに考えて準備したのに「距離設定」が全くできない。計算して状況も考えて、アンツーカーだから距離を短く別に設定したのに。全くセンスがないんじゃないかなと。自信消失というか指導する資格さえないんじゃないかなという失意。練習をしている選手に申し訳ないなと。

あまりにも足が合わないので何メートルなら合うのか?と考えて自分で測ってみました。すると「全く距離が違う」という事実が判明。私が設定した距離があるのですが恐ろしいほど距離がズレていました(笑)これは合うはずがないなというレベルのズレでした。なぜこんなことになったのか分かりませんが。

私が自分自身で全ての距離を測り直しました。それによりスムーズに走れるようになりました。歩数の切り替えも問題なく。救われました。かなり本気で「もう無理だな」と感じていましたから。あれだけ考えて準備しても全く足が合わないというのであれば私の指導のセンスというか陸上競技の偏差値が低いということです。そうであれば人前に立って指導するという資格はないなと。やるからにはある程度の責任を持ってやっていかないといけないと思っています。1回の練習は大切です。取り返しのつかないものを台無しにしてしまったという失意が大きかったので。

なぜ決めた距離が置かなかったのか。ここに関しては考える必要があります。これまでも明確に距離を示していても間違った場所にハードルを設置することが多々ありました。原因をしっかりと見極めないといけないと思います。練習時間を無駄にしてしまうというのは問題です。私の指示書に不備があるのかもしれません。複数人で準備をしないからミスが生まれるのかもしれません。そこも含めて考えないといけないと思います。

アンツーでの歩数の切り替えの練習の指標はある程度できたかなと思います。タータン用に使っているものからの修正ですから、今度はタータンで上手くいくかどうかを判断しないといけないと思います。その時は私自身が準備してもいいかなと思っています。無駄な時間を作らないようにするために。

やりたいことがきちんとできれば、本当に意味がある練習になると思います。他では提供できないメニューの提供ができる。大きくプラスになる。どこかで誰かがやっているから、とりあえず跳んでおけばいいみたいな練習は絶対にやりたくありません。オリジナルの練習を考えたいとかではなくて。「意味があるかどうか」なんです。意味がないと感じた練習はやりたくない。そこが自分の中で大きい。どこでやるかとか、誰に教えるかではなく「意味があるかどうか」が今指導するためのモチベーションになっています。そこだけかもしれません。

指導する資格があるか。改めて感じますね。自問自答しながら。
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真面目に考える

2023-03-08 | 陸上競技
昨日は久々に競技に関するblogを書きました。バタバタしていてそこまで気が回らないというのもあります。一番は「通勤距離が遠い」ことが要因だと思っています。毎日下道で70~80分かけて通勤しています。帰宅すると21時くらいになったりする部分もあります。ヘロヘロ。なかなかじっくり何かをするというのができません。高速通勤させて欲しい。実質的な働きやすさを提供してほしいと思いますね。

ということで、昨日はほぼ寝そうになりながらblogを書いていました。ざっくり書いていた部分もありますし。普通の人が見て面白いものではないと思います。元々「面白くない人間」だと思っています。巷ではそういう噂で持ち切りだと聞いています。だから「マニアック」な友人は少ない。gt先生くらいでしょうか(笑)。

で、昨日の記事の補足。練習内容に関してはまた詳しく書いていきたいと思っています。

前から「競技の発展のためにどうするか」を考えていました。それが中学生を巻き込んでの「中高ハードル練習会」です。これは20年近く前からやりたいと思っていたのですが、なかなか実現できませんでした。しがらみも大きいですし。11月から始めて3月まで基本月2回のペースでやってきました。顧問の先生が連れて来てくれる選手もいますし、保護者の方が連れて来てくれることも。

ここ最近は「特定の選手が参加する」形になっています。高校生が1回来てそれ以後は来ないというのもありました。それはそれでいいと思っています。「練習会」に価値を感じない人もいるでしょうし。先日も「練習会について」の話をする際に「勧誘活動」として見られるのではないかという方もいました。そう見えるのだと思います。私自身は「そんなものは枝葉の話」だと思っています。中学生は「将来のため」に指導しています。自分がこれから先、どれくらい指導するのか分かりません。私が指導しなくても色々な人に指導してもらえばいいと思っています。とにかく高校に行っても続けて欲しい。それが強い思いです。

高校生に関しても「自分の学校」だけではなく多くの選手を指導させてもらっています。自分の学校の選手が強くなるのが最優先だと思っています。しかし、昨年の秋のように「レベルが上がらない」状態になると「走ったら勝てる」という感じになってしまって「何が何でも勝つんだ」という雰囲気になりません。それは打破しないといけないと思います。県全体のレベルを上げることができなければこれから先、選手の力が上がることもないと思っていまし。

幸い、女子の400mHに関しては選手が増えています。学内だけでも4人。それほど多くない選手の中で4人というのは大きなことだと思っています。前の記事にも書きましたが「戦いやすい」というのもあります。昨年は2年生が圧倒的な差で県内の新人戦で勝ちました。が、中国大会に行くと全く歯が立たない。これではIHどころではありません。この冬、1年生が本当に強くなりました。2年生が「勝てるかどうか」というレベルです。そうなるとチーム内での競争が激しくなり「強くなれないと県総体に出られない」という状況になります。自然と強くなる。当然の話だと思います。

とはいえ、県全体のレベルが上がらないと「中国で勝負する」「IHで勝負する」という形になりません。先日卒業した3年生の学年は63秒レベルで走る選手が4人いました。県内で油断できない状況があるからこそ中国大会で力が出せる。「自分のところだけ」と考えていたら結局IHに行くだけになってしまうのだと思います。近畿地区の選手がめちゃくちゃ強いのは「近畿を勝ち抜く」というのが恐ろしいほどシビアだからです。400mHでいえば徳島IHの1位と3位が近畿。近畿チャンピオンになることがIH優勝の近道だというのが明確です。だから「勝つため」に強くなる。山口県では「何となく勝てる」レベルだから勝負にならないというのがあります。ここは変えたい。

とはいえ、今は若い指導者がめちゃくちゃ減っています。色々な専門性があるので「理解しにくい」部分があるのだと思います。引率だけというのが今の基本スタンスなのかもしれません。そうであれば「マニュアル」みたいなものを作れたらいいのではないかなと思っています。ショートハードルもヨンパも「こういう練習がありますよ」というのを具体的に細かく作るとよくわからない状態であっても「こういう練習をすればいい」という目安ができます。それをもとに多くの県内指導者が「指導」に関わってくれるといいなと思っています。難しいことなのかもしれませんが、そうやって「指導者」を増やしていくことも必要だと思っています。私の前任校に赴任した先生はこの練習会に参加してくれてかなりハードルに興味関心を持ってくれるようになりました。LINEで練習内容のやり取りも頻繁にするようになっています。これは本当にうれしいことです。

最初のほうに書いていますが「中学生の指導」をすることで「勧誘活動ではないか」と言われます。私からすれば本当に「小さなこと」ではないかなと思います。「指導者」に興味関心を持ってもらうこと、増やしていくことも考えたら「中学生を指導する」ことで「勧誘する気だろう」という「閉鎖的な考え方」ではもう到底不可能だと思います。子どもたちの人数は減っていき、「部活動の指導をする」という人も激減していく。その中で「kanekoが勧誘活動している」と批判する人がいるなら「自分で代わりになること提案・実行」してから言って欲しいと思います。そんな「閉塞感のある考え方」ではこれからの時代は何もできないと思います。

だから「マニュアル」を作りたいなと思います。細かい部分ができなくても「この通りのいやっていたら何となくできるようになる」みたいなものを。それで定期的なハードル練習会で細かい部分を修正していく。そうすることで指導する人の負担も減りますし、選手も競技力が上がる。それでいいと思っています。これまで学んできたことを広く伝えていくことができれば「生きている意味がある」と思います。クラブチームにしてそれをやってもいいのかなと思っている部分もあります。本当に「やりたい」と思っている人たちに対して「提供する」ことができればいいなと思っています。

長くなりました。真面目な話です。他者からの「批判」も受け入れながら。「本当にやりたいこと」と突き詰めていける環境で何かをしたいなと思っています。実は先日「リクルートエージェント」に登録寸前までいきました(笑)。「本登録」をするまえでギリギリ踏みとどまったのですが、毎日のように「本登録しませんか?」というメールが来ます(笑)。結構本気で「転職」したいのですが、様々な状況がそれを許してくれません。今後どうするのか。「陸上競技の本質」を学ぶために自分自身がどうするかを考えたいと思っています。狭い枠で考えたくないなと思います。

今のところ「転職」はできません。もうしばらくは教員かもしれないなと思っています。記録しておきます。また「リクルートエージェント」からメールが来るかもしれません(笑)
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個人的な楽しみ

2023-03-07 | 陸上競技
前の記事を書いていて次の記事を書く前に時間が過ぎていってしまいました。どうしてもやりたいことがあって。

このブログ、知らないかもしれませんが「愚痴blog」ではありません。元々私が思う事を好き勝手に書いていただけの話です。それに加えてやってきた練習などを記録しできました。万人に受結構入れてもらえるものでは無いと思っていますし、そうありたくないなと思っています。好きな事を好きなように書く。誰かに制約を受けるのではなく。やりたい事をやり続けたい。

土曜日にハードル練習会をしました。これはまた書けたら。その中でヨンパの歩数のことを考える機会がありました。他の種目と比べてヨンパは色々な制約を受けます。1台目まで45m、それ以後のハードルインターバルは35m。そこに対してどう考えるかというのがあります。単純に走ってそれで終わりではない。スピードやストライド、ハードリングなど様々な要素が複雑に絡み合います。そこに対して「どのようにアプローチするか」を突き詰めて考えるという人は少ないのではないかなと思っています。

本当にマニアックな話なのですが。ショートハードルと違ってヨンパでは競技力に応じてハードルインターバルの歩数が大きく違ってきます。単純に走って終わりの種目ではなく、走る中で様々な制約を受けます。そこに対してどれだけの人が「創意工夫」をしているのか。正直、この手の話を真剣に聞いてくれる人は皆無だと思います。あまりにもマニアックすぎて。そんなことん考えなくても戦えるという選手の方が多いのかもしれません。

が、私自身はそこに対して無限の可能性を感じています。指導する側の力量によって大きく結果を変えることができるのではないか。レースプランや練習方法によって勝てない相手にも勝てるようになると思っています。それがヨンパの面白さなのではないかなと。

が、行き当たりばったりの練習が多いと思っています。ストライドコントロールや切り替えの練習など突き詰めてやっていけばかなり戦えるようになると思っています。そのことをひたすら考えて生活をしていると本当に様々なアイデアが浮かんできます。他の人がどれだけ考えているのか分かりませんが、この手のことを寝ても覚めても考えるのは本当に楽しい。指導することとは全く別物の楽しさがあります。

寝ても覚めても。ハードルインターバルを16歩で走る選手のストライドを考える。それにより歩数の切り替えの練習を思いつきました。16歩で走る選手が17歩に切り替えるためにどのようにすれば良いか。ロスなく切り替えができればハードルのスムーズさが増します。減速なく歩数を切り替えることができれば戦える。そのための練習をひたすら考えています。ある程度の枠組みができたので今度はそれを実証しながら形作っていく。

ハードルインターバルを16歩で走る選手は平均ストライドが200cmくらいになります。女子としては大きい方だと。そのストライドパターンで7歩ハードルをするためにはどうすれば良いか。決められた35mでやるのではなく、ニアな感覚を作るために短い距離でどうするかです。ハードルインターバルの歩数が違えばストライドパターンも変わってきます。17歩で走る選手は1m90くらいになります。その基礎データをどう活かすかです。

身長が大きくても小さくても「17歩」で走る場合に必要なストライドパターンは同じになります。身長が低いからストライドを狭くするというのでは届かなくなります。自分に合ったストライドパターンを身につける、感覚的なものを習得する。そのためには35m走って身につけるというのにはあまりにも負荷が大きくなりすぎます。それを疑似体験する練習が疲れたら良いなと。だから細かく計算しながら距離を設定していきます。ここはめちゃくちゃ面白い。

同時にヨンパのもう一つの課題は1台目までのアプローチです。無駄な力を使わずにスムーズに1台目に入る。その歩数も人によって違います。これまで見てきた失敗パターンが走っていって1台目が合わずにやり直すというもの。45m走っています。また同じスピードで走ろうと思えば負担は大きい。安定して走る、足を合わせるために何をすれば良いか。必死に考えました。それは最高に楽しい時間でした(笑)1台目までの23歩で行く選手、24歩で行く選手。それぞれにあった足合わせの練習ができないといけない。そうなると複雑な状況を踏まえて「オーダーメイド」していく必要があると思います。 

この2日、このことだけをひたすら考えていました。もうね、最高に楽しいんです。ハードルインターバルと比べて1台目までのアプローチに関しては本当に難しい。1-2台目を17歩でいく選手が1台目まで24歩で走る。そうなる1台目までのアプローチの感じと2台目以降の感覚が違ってきます。これを踏まえてハードル練習を考えます。女子で17歩の選手は1m90のストライドパターン。が、1台目までのストライドは…。

こんなことを考えて楽しいと思う人はいないと思います。が、私はこうなると指導よりもこういう練習計画を細かく徹底的に考える方が楽しいのです。今やっていることがきちんとできればヨンパのための教科書になるかなと。ある程度のものを作っておきたいと思います。

感覚を磨くというのが大切ですが、勘が鋭い選手と鈍い選手がいます。考えてストライド調整ができは選手もいれば、適当に走ったら脚が合うという選手もあるでしょう。私はヨンパをやりたいという人全てに役立つものが作りたいのです。誰もが歩数の目安を持っていてそれを利用しながら選手に練習を伝えることができるマニュアルを。

ずっとずっと考えています。やっとイメージが作れたので一気に進むと思います。結構な自信がある内容です。中国合宿がありますが、そこまでに資料ができたら渡したいなと。が、それはうちの選手にとってマイナスになるかもしれない。あまり確立されていない練習パターンについての情報を公開することになるのですから。そのことも含めて色々と考えてみたいと思います。
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