kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

中国合宿2日目午前

2023-03-29 | 陸上競技
27日。中国合宿2日目。前日とは打って変わっての天気となりました。こういう天気の中ですからスピードも上がって来ます。本当に実践的な練習ができるなと。元々この合宿では「ヨンパのための練習」をしたいと考えていました。走る練習は学校でもできる。専門的な練習に特化してやりたい。シーズンに入る前なので実践的な練習をしたい。

この日の午前はサブトラでした。小学生用のハードルを準備してしてもらっていました。正規のハードルもありましたが旧式のハードルなので硬い。前日の練習の様子を見て硬いハードルは危険だなと思っていました。小学生用の方が柔らかいのでこちらを選択。

バランス系をやってからハードルを使った股関節補強。負荷をかけておきたいなと。他県の学校がどれくらい補強をするのかは分かりません。私は必要なところの補強はガッツリやる方です。それにより股関節が動かなくなるかもしれませんが。それでも学校に帰って少しでもやってもらえるとありがたいなと。今回は本当に時間がありません。補強をするための時間の確保ができない。そこはかなり考えました。そして「諦める」という選択を(笑)詰め込みすぎは良くないですから。

ハードルドリルをやってから一歩ハードル、2歩ハードルを。この辺りになると顕著になる部分があります。「抜き足」です。前の記事にも書きましたが、抜き足が寝てしまう選手は100%と言って良いほど抜き足が前まで来ません。当たり前の話ですが。そして抜き足が遅れるので引っかかりそうになる。当然の話ですが。

ドリルで抜き足が寝てしまう選手は実際にハードルを跳ぶ時に抜き足を前まで持って来れません。それによりストライドは間違いなく確保できなくなります。リード足の着地位置とほとんど同じところに抜き足が来ますから50センチ以上進まなくなる。一歩ハードルではその足が踏み切りになりますから明らかに遠くなる。強く踏み切ることもできませんから腰が抜けた感じになります。今回も質問で「ハードルで腰が残る」というのがありましたが、この辺りのことがきちんとできない中でハードルを跳んでもなかなか効果は出ないと思います。もう少し時間があればこの部分を徹底的に修正するのですが。限られた時間の中でやっていますから割愛するしかない。申し訳ないですが。

二歩ハードルも。ヨンパをやるためには必要な練習です。学校によっては逆足は必要ないと思う指導者もいるかもしれません。しかし、インターバルで17歩から19歩になると一気に減速します。これによりタイムはかなり落ちます。それを覚悟の上で割り切るのかもしれないですが。私的には勿体無いと思いますね。1回だけでも逆足が使えるとロスが減ります。逆足がめちゃくちゃ下手でどうにもならないという選手もあるのかもしれません。それでも冬季練習で時間をかけてやっていくことで無難に使えるようになります。準備の仕方だと思いますね。

カーブのハードルのことも少し。ここもヨンパ特有の練習なので。女子はそこまでのスピードではないのでそこまで意識しなくても良いかなというのがあります。ある程度のところでという感じでしょうか。カーブの外側を走る選手が多いのが気になりました。かなりのロスです。歩数が影響してくるヨンパでそんなにロスをしたらもったいないのですが。あー、こういう部分を突き詰めて指導したいなと感じました。

そこからは1台目までのアプローチ。これはここまで培ってきた部分を最大限に活かすことに。これまではイメージと理論上の数値で練習を示していた部分があります。それほどたくさんのヨンパの選手がいるわけではないので。しかし、今回は学校に女子のヨンパが4人います。その子たちの練習をベースにある程度の数値を導き出すことができます。単純にやっているだけではなくです。それぞれの歩数における中間マークの設定をしました。それを目印にストライドを調整するようにしました。ハードルを跳ばずに足を合わせるだけ。

実際にハードルを置いて跳ぶ。直前の歩数を意識しての練習でマークを大幅に越えている選手がいました。ハードルを跳ぶことにした時には直前で詰まります。やはり、という感じでした。中間マークを置くのは「ストライド調整」のためです。そのマークに届かない場合は絶対に踏切位置が遠くなります。最後バウンディングになってしまう。それにより踏み切れません。届かないことによる弊害は大きい。

同時に中間マークを大幅に超える。その結果、オーバーストライドになっているのです。届かないよりは良いと思われるかもしれませんが、最後にちょこちょこになるというのはエネルギーの無駄です。スムーズに踏み切るためにはやはり「ストライドコントロール」が必要だと思います。その辺りはかなりマニアックな話なのでほとんどの指導者と話したことはありません。誰も興味を持たないと思うので。この部分は繰り返しやっていく中で覚えるしかないのかもしれません。しかし、そこに中間マークを置くことでストライドが「狭い」のか「広い」のかが分かります。自分でコントロールしていきながらストライドを調整しないといけない。

その辺りのことを指摘しながら他の選手にマークの位置を見てもらいながら。自分でその位置を覚えていくことでかなり良くなりました。ちょこちょこやバウンディングになるのはスピードが安定しないので。やはりこの辺りのことを普及させていくと45mで足が合わないという無駄がなくなっていくと思います。何も考えずにそれができる選手もいます。しかし、できない選手がいるのも確か。歩数を減らそうと思えばそれに対してどのようにアプローチするかも含めて効果的な練習があるなと感じています。

合宿でデータを集める気はありませんが、どうすればスムーズに走れるかは考えておかないといけないなと感じています。これまでやってきたことが確信に変わりつつあります。今更かもしれませんが。

午後のことはまた別に。私的にはかなり良い練習ができたと思っています。

また書きます。

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