kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

進路指導をする

2023-03-03 | 陸上競技
前も書きましたが。色々な流れの中で進路指導をすることになりました。言葉は悪いですが「理不尽」に対してどう行動するか。それぞれの立場があるのだと思います。が、蔑ろにされることに対しては納得できない部分があります。敵を増やすのかもしれませんが、それに対して流すのではなく「意味のある時間」にすることで対抗したいと思っています。

3時間、こちらでコントロールできる時間がありました。40分授業の3時間分。もう少し欲しいなと思いますが。私自身は「やる」と決めたことに対して絶対にやり切るつもりです。個人的な感情は度外視して「生徒にプラスになるなら」という感じです。そのためにパワーポイントのスライドは107枚作りました。結果的に45分くらいの内容です。107枚というスライドの枚数はかなり多いというのはわかっています。が、実際にこのスライド数を多いと思って話を聞いていたかどうかは別ですが。

「進路実現に向けて」という内容で話をしました。途中、リモコンが効かなくなって止まったりしてしまったのでストレスでしたが。かなり時間をかけてやってきたのでそれなりに生徒には伝わったかなと思っています。「計画」するという部分。「逆算思考」について。私自身は生徒がどういう進路選択をするかというのは本人次第だと思っています。こちらが誘導して進路を変えるというのはしたくありませんし、するべきではないと思っています。だからこそ考えさせる時間を確保したいなと。何かしらの「キッカケ」を与えることで考え始めてくれたらそれで良いかなと。

私がプレゼンをしてそこからワークシートを使って将来について考えて記入する。さらに「進学」「就職」に関してのワークシートを書く。その時点であとは各クラスに分かれてやってもらうことにしました。

私が担任しているクラス。3時間目の各自での活動の時にこれまでと違う様子が見られました。手前味噌かもしれませんが。指定校に関する資料を見たり、過去の求人票を見ていました。当たり前と言われたらそれまでです。が、これまでそんな様子は見られなかった生徒たちが真剣に将来について考え始めたのではないかなと勝手に感じていました。直接話を聞きにくる生徒もかなりいて「あー意味があったな」と感じていました。

一時的なことなのかもしれません。それでも目に見えて変化があったと思っています。こういう姿を見ると「働きがいがあるな」と感じます。表面的な話ではなくて「意味のある話」をする。それができるかどうかです。45分程度の内容に対して10倍以上の時間をかけて考えました。与えられた時間をどのように使って生徒に必要な情報を伝えるのか。

これまでも同じような情報を与えられています。しかし、目に見えて行動の変化はなかった。それが準備して話をすることで明らかに行動や考え方が変わった。自分の進路について考える時間を作れるようになったのだと思います。

「やりたいこと」はこういうことだったんだなと強く感じました。大きなことではなくて。生徒にプラスになる活動というのがどういうものか。「意味がある」と感じられた時間でした。明らかな変化がある。もちろん、全ての生徒に対してそこまでの影響力があるとは思いません。120人近くの人数に対して全員がこちらを向いてくれているとは思わないからです。

セミナーなんかは「何かを学びたい」と思って参加する人しかいません。求めていてそれに対して必要な情報や方法を学ぶ機会です。「進路実現に向けて」という内容であっても「実感が湧かない」生徒は「別に関係ないし」と思っていると思います。スタート地点が間違いなく違うからです。「前のめり」になって参加している人と「行けと言われたから」参加している人では全く違うのです。私にもっと力があれば「どのような生徒であっても前のめりにする」ことができるのかなと思います。まー力がない証拠でしょう。

クラスの生徒の様子を見ていて「変化」を感じました。教科指導もかなりやってきたつもりです。ひとによっては「最優先は教科指導」という人もいると思います。正解だと思いますが、それだけで「進路実現」はしません。様々な角度から自分自身について考えていく必要があると思っています。

今回のことで、「意味のある関わり方」について考えさせられた。これは教員でなくてもできることなのかなと思っています。様々な経験を踏まえて話をすることで、子どもたちの進路について意味のある時間を作ることができる。そうであれば、教員という仕事にこだわらなくても良いのではないか。もっというと陸上競技ではなくてもいいのではないか。これまで自分の生き方の中心は陸上競技でした。これだけは確かです。が、もう本当に競技指導を辞めてもいいんじゃないかとという気持ちがあります。そこだけが全てではない。「やりたいな」と思っていることがあって、それが実現できないのであれば陸上競技から距離を置くことも意味があるのかなと。

この近日中に真剣に考えたいと思っています。陸上競技に関わるなら日本一を目指したい。それが自分の中で大きな意味を持っているから。しかし、そこを求めないのであればもう陸上競技をやる意味はないかなと思っています。日本一とは言わなくても「何が何でも強くなりたい」と思う選手に自分自身が「応えたい」と思えるかどうかはどうかなと。

考えたいと思います。年度末です。自分が自分らしく生きれるかどうか。そこが最優先なのかなと。真面目に。
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