kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

個人的な楽しみ

2023-03-07 | 陸上競技
前の記事を書いていて次の記事を書く前に時間が過ぎていってしまいました。どうしてもやりたいことがあって。

このブログ、知らないかもしれませんが「愚痴blog」ではありません。元々私が思う事を好き勝手に書いていただけの話です。それに加えてやってきた練習などを記録しできました。万人に受結構入れてもらえるものでは無いと思っていますし、そうありたくないなと思っています。好きな事を好きなように書く。誰かに制約を受けるのではなく。やりたい事をやり続けたい。

土曜日にハードル練習会をしました。これはまた書けたら。その中でヨンパの歩数のことを考える機会がありました。他の種目と比べてヨンパは色々な制約を受けます。1台目まで45m、それ以後のハードルインターバルは35m。そこに対してどう考えるかというのがあります。単純に走ってそれで終わりではない。スピードやストライド、ハードリングなど様々な要素が複雑に絡み合います。そこに対して「どのようにアプローチするか」を突き詰めて考えるという人は少ないのではないかなと思っています。

本当にマニアックな話なのですが。ショートハードルと違ってヨンパでは競技力に応じてハードルインターバルの歩数が大きく違ってきます。単純に走って終わりの種目ではなく、走る中で様々な制約を受けます。そこに対してどれだけの人が「創意工夫」をしているのか。正直、この手の話を真剣に聞いてくれる人は皆無だと思います。あまりにもマニアックすぎて。そんなことん考えなくても戦えるという選手の方が多いのかもしれません。

が、私自身はそこに対して無限の可能性を感じています。指導する側の力量によって大きく結果を変えることができるのではないか。レースプランや練習方法によって勝てない相手にも勝てるようになると思っています。それがヨンパの面白さなのではないかなと。

が、行き当たりばったりの練習が多いと思っています。ストライドコントロールや切り替えの練習など突き詰めてやっていけばかなり戦えるようになると思っています。そのことをひたすら考えて生活をしていると本当に様々なアイデアが浮かんできます。他の人がどれだけ考えているのか分かりませんが、この手のことを寝ても覚めても考えるのは本当に楽しい。指導することとは全く別物の楽しさがあります。

寝ても覚めても。ハードルインターバルを16歩で走る選手のストライドを考える。それにより歩数の切り替えの練習を思いつきました。16歩で走る選手が17歩に切り替えるためにどのようにすれば良いか。ロスなく切り替えができればハードルのスムーズさが増します。減速なく歩数を切り替えることができれば戦える。そのための練習をひたすら考えています。ある程度の枠組みができたので今度はそれを実証しながら形作っていく。

ハードルインターバルを16歩で走る選手は平均ストライドが200cmくらいになります。女子としては大きい方だと。そのストライドパターンで7歩ハードルをするためにはどうすれば良いか。決められた35mでやるのではなく、ニアな感覚を作るために短い距離でどうするかです。ハードルインターバルの歩数が違えばストライドパターンも変わってきます。17歩で走る選手は1m90くらいになります。その基礎データをどう活かすかです。

身長が大きくても小さくても「17歩」で走る場合に必要なストライドパターンは同じになります。身長が低いからストライドを狭くするというのでは届かなくなります。自分に合ったストライドパターンを身につける、感覚的なものを習得する。そのためには35m走って身につけるというのにはあまりにも負荷が大きくなりすぎます。それを疑似体験する練習が疲れたら良いなと。だから細かく計算しながら距離を設定していきます。ここはめちゃくちゃ面白い。

同時にヨンパのもう一つの課題は1台目までのアプローチです。無駄な力を使わずにスムーズに1台目に入る。その歩数も人によって違います。これまで見てきた失敗パターンが走っていって1台目が合わずにやり直すというもの。45m走っています。また同じスピードで走ろうと思えば負担は大きい。安定して走る、足を合わせるために何をすれば良いか。必死に考えました。それは最高に楽しい時間でした(笑)1台目までの23歩で行く選手、24歩で行く選手。それぞれにあった足合わせの練習ができないといけない。そうなると複雑な状況を踏まえて「オーダーメイド」していく必要があると思います。 

この2日、このことだけをひたすら考えていました。もうね、最高に楽しいんです。ハードルインターバルと比べて1台目までのアプローチに関しては本当に難しい。1-2台目を17歩でいく選手が1台目まで24歩で走る。そうなる1台目までのアプローチの感じと2台目以降の感覚が違ってきます。これを踏まえてハードル練習を考えます。女子で17歩の選手は1m90のストライドパターン。が、1台目までのストライドは…。

こんなことを考えて楽しいと思う人はいないと思います。が、私はこうなると指導よりもこういう練習計画を細かく徹底的に考える方が楽しいのです。今やっていることがきちんとできればヨンパのための教科書になるかなと。ある程度のものを作っておきたいと思います。

感覚を磨くというのが大切ですが、勘が鋭い選手と鈍い選手がいます。考えてストライド調整ができは選手もいれば、適当に走ったら脚が合うという選手もあるでしょう。私はヨンパをやりたいという人全てに役立つものが作りたいのです。誰もが歩数の目安を持っていてそれを利用しながら選手に練習を伝えることができるマニュアルを。

ずっとずっと考えています。やっとイメージが作れたので一気に進むと思います。結構な自信がある内容です。中国合宿がありますが、そこまでに資料ができたら渡したいなと。が、それはうちの選手にとってマイナスになるかもしれない。あまり確立されていない練習パターンについての情報を公開することになるのですから。そのことも含めて色々と考えてみたいと思います。
コメント
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