kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

距離設定

2023-03-09 | 陸上競技
ここも前の記事の続きになるでしょうか。

水曜日に練習をしたのですが、このタイミングでとにかく「歩数の切り替え」のためのハードル練習をしておきたいと思っていました。月曜日にもタータンの上でやったのですが、ちょっとこちらが想定した距離とは違って合わなかったのです。急遽修正することになって上手く進みませんでした。これでは練習マニュアル作成とまではいきません。そこに対して「なんとかしなければいけない」というのがあって月曜日の夕方から時間のある限りはずっと考えるようにしていました。

実際に長い距離でハードルを置いて歩数の切り替えの練習をするのは難しい。1台目まで45m、2台目までが35m。2台跳ぶだけで80m走ることになります。さらに歩数の切り替えとなると4台目や5台目まで跳んでそこで初めて切り替えるみたいな流れになります。これでは繰り返し練習することができません。調整能力が高ければ適当に対応できるのでしょうが。そこの部分をどうするかによって順位変動は大きくなると思っています。

他ではやらないけれどここではやるという部分があるといいなと思っています。そこに対して価値を感じる人がどれだけいるのかは謎ですが。個人的にはかなり意味があると思っています。だからこそそこに対してどうやってアプローチするのか。マニアックな話になりますが差がつくと思います。

色々な仕事があって木曜日は専門練習までにダグランドに行ってその練習の確認をしたいなと。実験的な話なのかもしれませんが、これから先のことを考えたらやはりここはやっておかないといけない。準備は自分たちでやるようにしています。当然の話ですが、「距離設定」はこちらでやって表で示しますが、実際に測って配置するのは選手です。

ちょうどハードルを跳ぶ手前くらいでグランドに行くことができました。1台目までは10歩にする。ここもストライドの調整をして設定をしました。なかなか1台目まで合いません。また別の問題が発生してきました。ヨンパをやるならある程度のストライド調整ができるようになりないといけません。それが全く合わないという悲惨な状態。あまりにも合わないので2歩伸ばして12歩へ。実はここも距離設定していたのですが。ある程度やって合うようになりました。難しい部分ですね。

しかし、今度は全くといっていいほど届かない。1歩以上遠くなっていました。スピードを上げて入ってきてもどう考えても踏み切れない感じでした。この感じを見て本当に嫌になりました。あんなに考えて準備したのに「距離設定」が全くできない。計算して状況も考えて、アンツーカーだから距離を短く別に設定したのに。全くセンスがないんじゃないかなと。自信消失というか指導する資格さえないんじゃないかなという失意。練習をしている選手に申し訳ないなと。

あまりにも足が合わないので何メートルなら合うのか?と考えて自分で測ってみました。すると「全く距離が違う」という事実が判明。私が設定した距離があるのですが恐ろしいほど距離がズレていました(笑)これは合うはずがないなというレベルのズレでした。なぜこんなことになったのか分かりませんが。

私が自分自身で全ての距離を測り直しました。それによりスムーズに走れるようになりました。歩数の切り替えも問題なく。救われました。かなり本気で「もう無理だな」と感じていましたから。あれだけ考えて準備しても全く足が合わないというのであれば私の指導のセンスというか陸上競技の偏差値が低いということです。そうであれば人前に立って指導するという資格はないなと。やるからにはある程度の責任を持ってやっていかないといけないと思っています。1回の練習は大切です。取り返しのつかないものを台無しにしてしまったという失意が大きかったので。

なぜ決めた距離が置かなかったのか。ここに関しては考える必要があります。これまでも明確に距離を示していても間違った場所にハードルを設置することが多々ありました。原因をしっかりと見極めないといけないと思います。練習時間を無駄にしてしまうというのは問題です。私の指示書に不備があるのかもしれません。複数人で準備をしないからミスが生まれるのかもしれません。そこも含めて考えないといけないと思います。

アンツーでの歩数の切り替えの練習の指標はある程度できたかなと思います。タータン用に使っているものからの修正ですから、今度はタータンで上手くいくかどうかを判断しないといけないと思います。その時は私自身が準備してもいいかなと思っています。無駄な時間を作らないようにするために。

やりたいことがきちんとできれば、本当に意味がある練習になると思います。他では提供できないメニューの提供ができる。大きくプラスになる。どこかで誰かがやっているから、とりあえず跳んでおけばいいみたいな練習は絶対にやりたくありません。オリジナルの練習を考えたいとかではなくて。「意味があるかどうか」なんです。意味がないと感じた練習はやりたくない。そこが自分の中で大きい。どこでやるかとか、誰に教えるかではなく「意味があるかどうか」が今指導するためのモチベーションになっています。そこだけかもしれません。

指導する資格があるか。改めて感じますね。自問自答しながら。
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