kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

基礎トレーニング&スピード練習

2015-09-27 | 陸上競技
金曜日、ついに足の抜糸が終わりました。これにより一先ず下腿静脈瘤の手術は終わり。話によると逆脚も多少怪しいということですが慌てる話ではないということなのでひと段落。1ヶ月かかりました。かなり気が緩みそうなのでもう少し節制を続けていきたいと思います。多分。

いくつかやりたいことがありました。上半身のトレーニング&体幹が不足している感じがあります。あくまでこれは私自身の感覚なのですが。他と比べてというところがないので。やっている方だと自負はしていますがこの段階ではまだまだ足りないなという感覚。これにも大きな隔たりがあると思います。本当に必要なことは徹底しておきたい。朝の段階でダイナマックスと鉄棒を使った補強をやり、更にはプレートを使った上半身トレーニング。朝らから走ったりというつもりはありません。あくまで不足する分を補うための練習です。しっかりとやっていきたいと思っています。

午後はスピード練習。水曜日にやった内容と同じメニューを実施。バトンを使った練習です。とにかく走る。時間が限られているので省略しながら。とはいってもやるべき練習はやります。練習の特徴として「走るまでに動きの感覚を作る」というのがあります。ざっくりやらないようにしています。走りも見ますがやっぱり大切なのはこういう感覚作りの練習だと思っています。スタイル的に「走りを作る」というパターンです。時々やるのではなく走るときには毎回やります。もちろんその時々に応じてやるので多少変化はありますが。

ある程度やってからひたすらバトン。並走と合わせ。本当はメンバーを固定してやっていく方が互いの走力が合わせやすいのでより質が上がると思っていますが、今は全体の底上げをすることが狙いとなります。距離感の調整をして対応するようにしました。この練習を進めていく中には様々な要素が入ってきます。これからリレー中心にチームを作り上げていこうとする中で誰もが理解をしておかなければいけない要素。一つのことをやろうとするだけでかなりの要素が出てきます。これが工夫だと思っています。

細かいことを書くとめちゃくちゃ長くなるのでそこの部分は割愛。本数的にはかなり走りました。間違いなく翌日に影響が出るくらいの量です。それでもバトンでショートを走ると疲れたという感覚があまり出てきません。比較的楽しいから。そして集中をする。60mを4本走るとする。歩いて帰るときにグダグダ帰ってくる。が、バトンだと戻りながらパスの確認をします。時間を効率的に使えるようになるのです。それだけでも違います。更には途中で緩めることができないので最後まで全力で走る。とにかく私的にはかなりメリットがあると思っています。

並走だけではなくバトン合わせも。ここにも色々と意味があります。少しでも早くトップスピードに乗せる。減速しそうな所で相手に渡さないといけないから粘る。まーこんな事をワザワザこういう場に書かなくても分かりきったことだとは思うのですが。とにかく数をこなす中で選手同士の刺激になると思います。

最後の方は暗くなってしまいました。もう無理かなという感覚がありました。なんせマークが見えないから出るタイミングが分かりません。それでも続けました。前任校で出のタイミングがどうしても合わない選手がいました。その選手にはうまく出られるようにある工夫をしました。それにより安定して出られるようになりました。小学生のリレーではないですが、ここは「渡す」という話を中心に考えると仕方ない選択。この日は暗かったのでそれをやってみましたが安定して渡すことができました。

かなり走りました。本当に「やっとやりたいことの一部ができ始めた」という感じです。この練習をしっかりとできるようになればある程度の所までは記録が上がると思います。きちんと意味を理解してやってくれればですが。

最後に資料を渡しました。以前の記事にも書きましたが強化委員会としての役割を選手と保護者に理解してもらうためです。先日の大会のときに県全体に配布されました。そのため翌日の土曜日は他校から練習に参加する子がいたからです。「何で他校の選手が」と批判的に周りから見られるかもしれません。単独に学校だけで練習をしていたら問題はないのかもしません。見えないから。でも今の環境ではそれはできません。専門練習は学校ではできませんから。誰かに何かを言われたらきちんと説明しないといけません。「中学生や高校生が練習に参加することがある」という部分です。

前任校ではちょくちょくやっていました。あまり意識したことはなかったのですが、やはり環境が変わっているので「これまで通り」にお互いが戸惑うのだと思います。だからきちんと理由を説明してから練習を進めていこうと考えています。

やらないといけないことはたくさんあります。チームを作るためにも一つずつしっかりとやっていきたいと思います。見守ってもらえると助かります。
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やりたいことに向けて

2015-09-26 | 陸上競技
木曜、授業再開。色々と思うことはあります。ずっと練習だけをしておくわけにはいかませんから。しかし、部活での指導をしっかりと考えないといけないというのには変わりありません。前の記事に書きましたが、原点に戻りながら取り組みも練習内容ももっともっとしっかりと取り組みたいと思います。

この日の朝、これも色々とありました。前日の練習で集中が保てない選手がいました。これは毎回のことなのですが。これを許すと全てを許さないといけなくなるという感覚があったので前日と厳しく話をしました。朝練で話をしたのですがとにかく話が聞けない。近くを人が通るとそちらを向く。関係ないのに。他の部分でも指導を受けたようです。競技をどうするか?!という前段階にかなりのエネルギーを使うことになります。それでもやるしかないのです。だって私がやらないと誰がやるのか?という話になるから。全体に考えさせながらですね。

朝練、時間を決めています。正確にはこれまでその時間帯にやっていたからそのままやっていくという流れの中で。意味がないならやらなくても良いかなとは思っています。この日は雨だったのですが誰も先を見越して動いていませんでした。どう考えても外でできる状況ではなかった。それでも「どうしたら良いのだろうか?」という感じで指示を待っていました。これまでは雨が降ったら朝練はなし。判断が難しい。でも、今は雨が降ってもやることにしています。雨が止んだとしてもグランド条件が悪ければ屋外ではできません指示不足かもしれませんが部室前で待っています。外でできないなら体育館でやるしかない。これを徹底していなかった私が甘かった。時間のロスを減らすためにはどう動けば良いかを考えていけるようにしていきたい。

午後はトレーニングの予定。が、会議が思った以上にありました。それにより練習がきちんと見れない状況と成りました。うーん。とにかく半年後に向けてチームを作ろうと考えています。この子達が最大限の力を発揮できるように今の段階から半年後を考えるというのは簡単なことではありません。私にとっても選手にとってもイメージしにくいですから。そのためには計画的に取り組まないといけないかなと考えています。

そのためにはあれこれ工夫が必要になると思います。まずはシャフト補強の負荷を増やそうと思います。基礎筋力をひたすら上げたい。これまでと重さを変えてやろうと思っていました。実際はその状況を見ないと判断は難しいのですが。が、この日は会議。2時間かかりました。そのために全く確認が出来ません。後で聞いてみると男子は「変わりない」と言い、女子は「かなり重くなってキツかった」との返答。それでも妥協せずにやっていきたいと思っています。

その他、色々とやりました。細かいこともやる。それは当たり前だと思っています。やるべき練習をやってから体幹を中心にひたすら。もっと時間が許すのであればできることはたくさんあるのですが。限られた時間の中で何をやるかという部分だと思います。

最後に少し話をしました。「身体的限界」と「心理的限界」について。人間はどうしても追い込みきれません。気持ち的に「もう無理だ」と感じてしまう。本当はもっともっと負荷をかけられるのに自分自身が「こんなにきついことをやるのは無理だ」と思ってしまえばこれから先の練習での負荷はかけられません。本当に強くなりたいと思えば自分の中で「こんなにきついことは無理だ」という思い込みを捨てなければいけません。実際はできるのに自分で「無理だ」と決め付けてしまって本当に必要な負荷をかけることができない。

実はそれは「当たり前のこと」なんです。誰にでも起きうること。それから目を背けてしまったら先には進めません。強くなれる選手となれない選手というのは同じようなことをやっても「ここで妥協せずにやり切れるか」と感じられるかどうかの「少しの差」なんだと思います。

肉体的な限界まではまだできていません。シャフトが重くなったことで「重くなったから厳しい」という「感情論」では意味がないのです。ほんとうに強くなるためには「ここでやらないと!」と思えるかでこれから先の結果は大きく変わってきます。このことに関してはかなり話をしました。

それでもチームとしては少しずつ変わりつつあります。まだまだ足りません。それでもやるしかないのです。あれこれ考えているよりも動きの徹底をしていくしかないから。本気でやるなら私はどれだけでも付き合います。原点に戻って私にできることをやっていきたいと思っています。

いちおう記録として書いておきます。少し冷静になって見直してみたいと思ってはいます。真面目に
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原点

2015-09-26 | 陸上競技
シルバーウィークに教え子と一緒に練習をしました。それってどうなの??と言われるのでしょうか。それ以外の選手も数人。大義名分があると偉そうな事を言うつもりはありません。が、現時点で全体のレベルアップのためにもできる事はしておきたい。このようなスタイルは批判の対象でしょうね。それでもいいかなとは思っています。元々誰かに好かれるためにやっている訳ではありませんから。

そういう活動の中で「この練習をやった方が良いな」と思う事が複数ありました。感覚が鈍っているというつもりはありませんが、基礎的な練習をひたすらやっていたのでもう少し走るための練習を取り入れても良いかなと。高い質の練習をしていくための「土台作り」がこれまでの流れでした。練習に耐えられる体作りと心作り。どちらもまだまだ不足してはいますが、そろそろ次の段階に進んでも良いのではないかと考えています。

少し慢心しているところはありました。ある程度の事をやれば力が上がってくるだろうという慢心。練習内容としてはかなりの事をやっていると思います。ひたすらやれ!という指導方法は取りません。丁寧にやっている部分がありました。だからこそ普通の選手でもある程度戦えるようになる。それは間違いないと自負しています。比べてみてください!というほどのものはありませんし、比較対象がないから難しいとは思いますが(笑)。

教え子と一緒にやる中で引き出しの奥に置いてあった練習や感覚が取り出せた気がします。あーこういうことやらないとダメだよねって感じです。今も昔もやろうとしていることは同じだと思います。それでもいつの間にか本当にやらないといけないことを引き出しの奥にしまい込んでしまっている感じがあります。それをいつの間にか自分の中で仕方ないなと思ってしまっていた部分があるのかなーと。これでは本当に目指すところには届かないのかなと感じています。もちろん、妥協しないといけない部分があるのは分かっています。が、譲れない部分がある。それを忘れてはいけない。いつの間にか心の奥に押し殺していたのかもしれないなって思いました。

選手は勝手に強くなる??私は関わって関わって初めて少し前進すると思っています。私が見たから強くなるというのは大きな勘違い。以前は時には心を鬼にして選手と関わることがあった。本当は妥協せずにやり切らないといけない時があるんだと思います。

工夫。練習に関して「とりあえずやる」という感覚は捨てたいと思っています。他校がやっているからといってその練習が効果があるかどうかは分からないから。今は自分が「意味がある」と思っていることしかやりません。周りから見て無意味だと思われても私がこのタイミングで「やらないといけない」と感じたものを積極的に取り入れていきたいと思っています。

私の原点。それは「誰のためにやるか」という部分。私が批判されようが評価されようが関係ないんです。最後は選手のためにプラスになればそれで良いから。私が評価されたところで選手が強くなるのか?それは絶対に違うと思っています。私は選手と全力で向き合いたい。青臭いと思います。もう少しで39歳になろうかという良い歳したおっさんが言う言葉ではないのかも。それでも「私らしさ」という部分ではここは外せないのかなと思っています。

練習にしても関わり方にしてもやっぱり「kanekoだから」と思ってもらえるようにならないといけないのかなという気はしています。私にしか出来ないことがある。速いとか遅いとかは関係ない。本当は全員が前を向いて進んでいけるようにしないといけないんです。それが私の与えられた「使命」なんだと思っています。

多少なりと認められているのかなと思う部分はあります。が、私の原点は「選手のため」なんです。ドライになれないから。他者からの評価を気にしていたらやりたいことは出来ない。そうやってこれまでやってきた。これからもそれを突き通したい。

卒業生と3年間上手くやっていたかと言われると自信はありません。1年生の時は甘さが目立ちこちらを向いてくれなかった所もあります。いつの間にか二人三脚の形で進んでいけるようになってきました。この子が最後の中国大会で言ってくれた言葉。「絶対に先生に恩返ししたかった。本当にすみません。」。最高の言葉をもらったと思いますが、そのような事を考えさせてしまったというのは私としては反省です。この子はいつの間にか私のためにやっていたのかな??という感覚。そんなことはないと思います。しかし、そうやってこちらを慕ってもらえた。嬉しい反面、この子にそんな思いをさせてしまった力不足を反省する日々でした。

多くの選手に出会えたこと。これは私の財産です。今指導させてもらえる高校の選手。そしてこれまで指導してきた選手。これから指導するであろう選手。この子達のために何ができるか。それだけだと思っています。

教え子と一緒に練習できた数日間。様々な事を感じさせてくれました。私と個人として原点に帰りたい。そう思わせてもらいました。これまで私に出会ってくれた選手達のおかげで今の自分が存在する。そしてそれをこれから出会う選手達に伝えていく。馬鹿みたいに純粋にやっていきたいと思います。それしか私にはできないから。

本当に大好きな選手達と一緒に練習ができることを幸せだと思います。私を慕ってくれる選手が少なからずいてくれるというのが幸せなのかなと。

まとまりないですね。すみません。でも本当に素直な気持ちを書いています。読みにくいですかね??まー飾りたくないから。強気の私も弱気の私も「kaneko」だから。それだけは確か。

また書きます。多分。
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陸上のための1日

2015-09-25 | 陸上競技
水曜日、シルバーウイークの最終日。結局陸上しかやっていないという結論に達する(笑)。毎年の事とはいえもう少し何かやっておかないといけない気はするのですが。そこまでやる元気もなくという感じでしょうか。練習は嫌いではないので問題はないのですが。

この日は色々とあって学校の練習を午後に変更。本当であれば大学生と一緒に練習をして刺激を受けると良いのですが、いきなりこういう事をすると上手く受け入れられない可能性があるので。大きなチャンスだと思うんですけどね。圧倒的に強い選手と一緒に練習をすることで何かしら学ぶ事はある。言葉では伝わらないものであっても一緒にやる事で必ず伝わると思っています。先日、強化委員会から渡された案内を選手にはまだ渡していません。私個人のやりたい事をやっているだけではなく「県全体を」という流れを作ってそこに向けてやっています。批判も受けるでしょうそれでも押し通さないといけない部分はあると思っています。

練習自体は3日間の流れの中でのまとめ。得意な練習もあれば苦手な練習もあります。それでもやらないといけない。強くなるための特効薬なんてものはありません。地道にやっていく中でしか身につける事が出来ないものがある。こういうスタイルの指導が嫌な選手も出てくるでしょう。もっと簡単に強くなれると良いのにと。まーそんな事は絶対に無理です。基礎的な事をある程度やって加速段階から中間につなげる練習をやっていきました。疲労もあると思うので様子を見ながら。

前日にスピード練習をかなりやっています。始まる段階ですでに股関節や脚が筋肉痛だったという事でした。その中で実際に動きを見ながらやっていく。マーク走を1人行った時点で内容変更。動きにキレがないのでマークの距離を少し縮めました。これは見ていないと分からない内容です。少し間延びするなと感じたのですぐに変えました。決められたメニューをやれば良いとは思いません。その時その時でどうするかを考えておかないといけない。やっておけではその日の状態は把握できないから。

その後は長い距離を使わず短めの距離で走りこむ事にしました。これも感覚。走りの様子を見て150をやりたいと言っていたけどこれは違うなーと感じたので短くしました。150を走らないといけないという訳ではないから。それと同じ練習負荷がかけられれば問題なし。どちらが高いスピードを維持できるかと考えた結果、折り返し走を選択しました。これも単純に心肺機能に負荷をかけようというものではありません。狙いは他のところにある。狙いさえ明確であればどのような練習方法でも良いと思っています。

国体に出る選手はかなり良い走りをしていました。この走りに刺激を受けて他の子もしっかりと走っていました。まだまだ「勝てない」という思い込みがあるので負けないようにしようとする感じはありませんでした。こちらもそれを感じていたので距離設定でハンデをつけて競争できるようにしました。これも工夫だと思っています。150mと149mの違いは何か??60mと58mでどれだけ効果に差が出るか?ほとんど差がないのであれば多少距離を短くしても競争ができる方が効果が高いと思っています。これも感覚。私は私なりに工夫をしていきたいと思っています。

良い練習ができたと思います。他の参加者はもっとできたかもしれませんがこれは今からだと思っています。焦って高い負荷をかけ続ける必要はないから。

午後は学校の練習。かなり疲労感があったのでどこまで出来るかなーと思っていました。あれこれやっていたら2時間経過していました。そこからバトン走をひたすら繰り返していたら4時間経過しました。いや、これはかなり(笑)。色々と考えましたがこれからはこの手の練習を中心に据えたいと思います。私の中のオリジナルかどうかは分かりませんが、効果が高いと信じているので徹底的にやりたい。

この中でも色々と感じる事がありました。本当に話を聞いていない者が数名いる。同じ事を何度も何度も言わせるようではダメです。練習中に関係ない話をしているので「話をするな」と注意。しかし、数分後にはまた話をしている。また注意する。それでも話をする。いや、この手の事を繰り返していたら練習にはなりません。「楽しいサークル活動」をするつもりはありません。この日には「チーム力」という話をしています。こんな状態だからあり得ないミスを繰り返すのだと思います。なるべくしてなる。

トータルで7時間、練習をやっていました。我ながらすごいなと思います。狂気の沙汰ですね。しかし、本当に何かを成し遂げようと思えば周りから「何をやってるんだ?大丈夫か?」というくらいのレベルでないとダメだと思います。他者に多大な迷惑をかけている訳でないなら問題はない。それくらいこちらが本気にならなければ選手が本気になる訳がない。これは私が考えているだけなのかもしれませんが。

疲れを抜くことは全く出来ませんでした。それでも心のエネルギーは多少充電出来たかなと思います。これから何をするかしっかりと考えてやっていきたいと思います。
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最適なスピード刺激を入れるために

2015-09-25 | 陸上競技
火曜日、この日も一応休日。練習計画を立てる段階で長距離が休みとなっていたので短距離も合わせることに。これまでは1日休んで終わりという感じでしたが、こちらもいろいろと考えないといけない部分があります。午前中は休むことに。少しのんびりしました。午後は大学生の練習を行うことにしました。調整して防府まで来てもらっての練習としました。

午後から練習に行くと県で上位入賞している選手が「自主練」をしていました。話を聞いてみると練習が休みだったので前日とこの日の2日練習が休みだったということなので「自分で体を動かそうと思った」と。こういう部分だと思います。言われてからやるのではなく自分で必要だと判断してやる。こういう姿勢がある選手は強くなります。「言われたことだけをやる」というところから抜け出せるかどうかですね。後日この事はうちの選手には話をしました。これからのヒントになればと・・・。

大学生と一緒に数人選手の参加があり練習を進めていきました。翌日も練習をするということになっていました。国体に向けてはこの数日間が大きな波をつくるためには大事な練習になるのは間違いありません。本来であれば「40秒走」を予定していたとのこと。インカレもあったので走練習が不足しているため150mを走りこみたいとの希望でした。大学に行ってかなりの距離を走るようになっているようです。この子の走りのタイプ的には長い距離は合わないと考えていました。2日連続の距離の走り込みは絶対に避けたいと思っていたのでこの日は「スピード練習を重視」としました。もちろん、なぜそうするのかを話してから。

前日と同様、ハードルなどを使ってのドリル。そこからマーク走。前半のマークを多めにやっていきました。加速段階を作るという部分。スタンディングからのスタートですが前日の国体練習の時と同様少し重心が後ろに残っている感じがありました。これも確認しながらやっていくことに。繰り返しになりますが普段付きっ切りで見ているわけではありませんから「本人の意識」を確認しないといけません。一方的な動きの押し付けは本来の良さを失ってしまう危険性がある。自分の走りを作っていくために本人たちと「感覚のすり合せ」をしていく必要があるのです。一人ずつ動きを見ながら指摘。良い部分は認めて課題となる部分は1つずつ修正していく。「作業」というと事務的になりますが実際には「修正を繰り返す」という作業だと思っています。

その後はバトン練習。この練習は最も練習効果が高いと思っています。普段一緒にバトン練習をしていないからできないというのは違うと思っています。この練習の中にある「狙い」さえ明確にできれば最高のスピード練習になると思っています。私は指導の中で「バトン流し」はしません。これも考え方だと思っていますが。バトンジョグは少しやりますが・・・。一番効果が高いと思っているのは「並走」です。これは工夫によって効果が高い練習です。普通のショートとは異なります。そこに「バトン技術の基礎」を入れ込む。実際に大学生にやらせてみました。本人たちが話をしてましたが「今後の大学の練習にも取り入れたい」と話していました。4継に出場するからやるというのではなく「狙い」があるから実施する。そこだけだと思っています。

更には「バトン合わせ」も。前任校の練習の中心はここです。ショートスプリントに特化し始めてからは特にここに重きを置いていました。4継でインターハイを狙っていたから生まれた練習というのもありますが、「年間を通じてリレー練習をする」というのはある意味特色だと思っています。この理由は説明すると長くなるのでやめておきたいと思います(笑)。この練習の中で「筋肉痛になってきた」と話していました。「最大スピードを出し続ける」ことで体に刺激が入っているのだと思います。狙い通りの練習。そしてこの手の練習をすると「本数」の概念が曖昧になってきます。やっている中で集中して何をすればよいかを考えながらやっていくのでかなりの本数をこなしても飽きません。メンバーを固定せずにその都度考えさせるのでしっかりと走ることができあんす。良い練習ができたと思っています。

国体で11秒台。これは本人の強い希望です。そのために私にできることはやっておきたい。強化委員になっているというのもあります。国体のために!!というのは微妙かもしれませんが、関わる選手のためにできることを最大限にやっていきたいと思っています。競技レベル云々ではなく「本気で強くなりたい」と願っている選手であればそれをサポートすることが必要だと思っています。強化委員として何か役立てるか?そこの部分は見極めていきたいと思っています。何ができるか?大きな課題です。

練習についても「原点に戻る」というかこれまで意識的にやってきた練習に戻していこうと思っています。走力云々ではなく何をすれば最大スピードが上がるかを考えれば重要な練習だと思っています。しっかりとやります。
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個別練習

2015-09-25 | 陸上競技
月曜日、午後から練習をしました。これはプライベート練習。先日国体最終選考会で自己ベストを更新した女子の100m選手と一緒に国体に向けて練習をしようと計画していました。長期休業中にも何度か個別に練習をしました。別に私が指導するから云々ではなく動きの修正や感覚の確認のためにやっているという部分が大きかった気がします。大学に進み思うように走れない中で我慢してやっていました。少しは役に立てればという感じです。

県内の一般選手で社会人になり記録を伸ばし続けている選手がいます。その選手の様子を見ていると女子選手がうまく伸びていくためには「指導者と二人三脚で進んでいく」というのが必要なのかなともいます。私はそこまではできませんが、動きの感覚をあまり変えずに長期的な視点の中で競技をしていくことが良いのかなと。良い指導者の指導は参考になるところが多々あります。勉強になります。

まー話が若干それましたがこの日は午前中に国体練習会でした。その中に参加していた卒業生選手と一緒にやろうかと計画をしていたのですが学校でミーティングがあるということで帰宅することに。以前から別の選手の指導をする約束をしていました。その時間をここに充てました。前の記事にも書きましたが今後は練習の公開や練習参加を受け入れる形になります。その中で「基本的なこと」が徹底できればいいのかなと思っています。私がどこまでできるかはわかりませんが。これまでそういう形の練習というのはあまりやったことはありませんでした。他校では頻繁に行われていたりします。県全体のことを考えるほど私は偉くはありませんが少しでも県の陸上競技の発展に貢献できたらとは思います。

この日は数人の指導をすることになしました。また今度はある選手を個別に指導することになります。もちろん、各校の顧問の了承を得てという形です。専門的な指導を受けるチャンスを与えるというのはこれまでになかったと思っています。大きな進歩なのではないかと。毎日の練習を見ているわけではないので難しいことを教えるつもりはありません。感覚づくりだったり基礎練習だったりの繰り返しをしていくだけ。自分たちでできるようにしてもらう。本当であれば指導する方々に付きっ切りで見てもらって何をするのが必要なのかを知ってもらうことが必要だと思います。県合宿などでも指導をしますが一人でやるような形が多い。見てもらうだけでも全然違うとは思うのですが。私の指導などは参考にならないかもしれませんが、師匠や先輩方の指導は本当に素晴らしいものです。学びたいですね。

連続で指導する機会をもらったのでこの日は本当に基本的な事をやりました。足運び、重心移動、ジャンプ系、腿上げ。中でもハードルを使った基礎ドリルに時間を割きました。午前中にハードル選手に行わせたドリルです。ハードル用のドリルですがスプリントにも確実に活かせます。ハードルのドリルというのはたくさんあるのだと思うのですが、リード脚や抜足に特化したドリルだけではなく全体のバランスを調整しながら行うドリルも効果的だと考えています。それをそのままスプリントへ。股関節周辺のトレーニング&使い方を覚えるという意味でもかなり良い練習になります。

難しい理論的な事をやるのではなくこの手のドリルをひたすらやるだけでも確実にスプリント能力は向上すると思っています。接地ポジションの確認や重心の移動、股関節周辺の刺激。一度に様々な事ができる。自然に動きが身につくような工夫も必要だと思っています。その割には地味な事をひたすらやるスタイルを貫いていますが。ドリル的な動きだけではなく、こうやって動きの中で身につけていくというのも大切。

最後に短い距離のマーク走をやって終了。負荷的にはそれほどかけませんでした。分かってもらいにくいかもしれませんが、段階を追った練習を進めていきたいと考えているからです。翌日にスピード練習を行う予定だったのでそれに合わせての準備。思い付きでやる部分もありますが基本的には流れの中でやっていきたいと思っています。

飽きないように工夫をする。これも大切だなと感じています。まだまだ出来ることはたくさんある気がしています。これからです。もっと多くの事を学び、その中から精査していき、より良いものを作り上げていけたらと思います。

この日はトータルで6時間陸上指導をしていました。好きだからできる。が、最近は体力が(笑)。身体が付いてこなくなるのだけは避けたいのでもう少ししたらきちんと練習していこうかなと考えています。身体が資本。

また書きます。
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国体練習会&個別練習

2015-09-25 | 陸上競技
県新人が終わった翌日、和歌山国体に向けての練習会でした。国体までの限られた時間の中で日程を考えたらこの日しかありませんでした。「チーム」として行動することが少ない国体ですからこういう機会があるかないかで雰囲気は大きく変わってくると思っています。

私の担当はハードル。今回は100mHと400mHの二つの種目があります。さらにヨンパは男女両方。完全に別の種目が3つあると考えて良いと思っています。それくらい異なる。ショートハードルの選手は体調を少し崩していて更に足を痛めている。練習で実際のアプローチ練習は困難な状態でした。そのためかなり限定しての練習。ハーダルドリルの基礎からやりました。以前から気になる動きがあったのですが、なかなか指摘するのは難しい。そして指摘するのは簡単なんですがそこを修正するためにどうするかという部分がある。ダメなところをダメだと指摘するのは誰でも?出来ます。そこをどうするか何だと考えています。

私の指導スタイルは大人数に一気にやらせるものではありません。見れないから。比較的付きっ切りで動きを見ていく。その中で時間をかけて修正していくというものです。だからエネルギーが必要となる。やっておけ、という形では出来ないのです。無責任だから。こうやって「見る」と決めたらきちんと見ないとお互いに時間を無駄にしてしまう事になる。

その選手に合わせて他の2人も基礎的なドリルをやりました。それぞれ課題となるところをどうしていくかを考えた場合。やはり「基礎の徹底」だと思ったので。踏切の動き、抜足動作など必要な動きを時間をかけてやりました。とはいっても出来る時間は限られています。もっと時間をかけてやっていければ良いのですがそれでも「意欲」が高い選手達なので短時間である程度の変化を示します。語弊なきよう書いておきますが「本人の取り組む姿勢」が良いから動きが変わっていくのです。私が指導したからという気はサラサラありません。キッカケを与えているだけですから。

ヨンパは実際に課題となっている部分を話しながら修正していきました。これも本人達と感覚のすり合わせをしていきながらです。これまでも何度かレースを見てきています。普段の練習で見ているわけではないので一方的に「これをやりなさい」という指導はしません。本人と確認しながら繰り返します。最終的にはある程度のところまで来たと思っています。微調整の話もしています。一応こう見えても専門はハードルだと自負していますから。

何かの時に「ハードルの指導者がいないから」と言われたことがあります。進路を選ぶ際に私はハードル指導者としては認められないんだなーと痛感した記憶があります。最終的には私があれこれ言う話ではありませんから。自分達が選択した進路の中でどうやっていくかなのだと思います。これは愚痴ですかね。流してください。

午前中に練習会。その後はまた別に練習をしました。これに関してはまた書きます。実際シルバーウィークは全く休みませんでした。時間がある時に何をするかだと思っています。長くなるのでまた別に。
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逃げずに進む

2015-09-24 | 陸上競技
書きたい事はたくさんあります。それを文字に起こすというのはかなりのエネルギーを使うので案外大変なんです。それでも書き続けるけど。「沈黙は金」というの格言がある。最近読んだ本に「愚者に必要なのは沈黙」だと書かれていた。愚者という書き方をすると感じは悪いかもしれないが「愚か者」は自分が「愚かで未熟」だと知っておく必要がある。私はまだまだ。だから本来は「沈黙」を保つ必要がある。それでも何かしら発信する。意味があるのかは分かりませんが。私の人生。今やりたいなと思う事をやる。

これまであれこれ考える部分があった。それでもこのまま私自身が止まっていたら何も変わらないなと思った。だから動く。それにより様々な批判を受けるかもしれない。まーそこは気にしていたら何もできないから。信念を持つ。短期的な話をするのではなくてこれから先の競技や人生を考えたら私がアクションを起こさないとダメなんじゃないかと。敵を増やすかもしれない。でも、それを恐れていて平穏無事な生活をしたからといって誰かのためになるのか?そう考えた。迷わずに進もうと思う。

同じ事を繰り返す。それは「言われた事を聞かない」という部分から生まれる。こちらが話をしている時に明らかに聞いていないものは分かる。誰か人が通ったらそちらに目線が動く。5月には短距離だけでミーティングをしている時にあろう事か寝ている者がいた。もちろん、そういう行動をする選手だけを責めることはできない。私の話が興味が持てないから眠たくなるのだろうから。関心が持てないから下を向くし、他の人が通ったらそちらを見てしまう。私の話が面白くないからといって聞く姿勢が身についていないというのはやはりダメだと思う。今は良いかもしれない。が、社会に出たら困るから。

この数日間の練習の事も必ず書こうと思う。これまでとシステムが変わったので大学生や中学生の指導をする事も可能になった。そのためカテゴリーが異なる選手の指導をする事になった。ここは批判を受けるのかもしれないが強化部としての役割をきちんと果たしていきたい。が、今は別の事を。最初にも書いたが「書きたいことは山ほどある」のです。

まずは考えて動くという事を徹底していこうと思う。これが練習において必要な事だから。数日前、県新人で入賞するような選手が練習をしていた。話を聞くと「練習が休みだから自分で身体を動かしに来た」との事。夏休みにこれも県新人で入賞した別の選手が夕方競技場で保護者と一緒に練習をしていた。どうしたのか?と聞くと「スタートが上手くいかないから自主練に来た」との事。ここに「強くなるためのヒント」がある。何度も言ってきたが。同じ高校生。一方は出来て一方は出来ない。何故か?簡単な事。自分が目指す場所があってそこにたどり着くために何をしなければいけないかを考えているから。教えられてできたのかと言われたら違うと思う。自分の中で強くなりたいという思いが本物だからそのために何をするか考えたから行動が変わる。ここには「致命的な差」が存在する。

「高校生だからできる」のではない。最初から出来る者もいれば出来ない者もいる。出来ないという部分だけ注意しても変わらないからどうすれば良いかを指導していく。その話をきちんと聞いていけば行動自体が自然と変わる。強くなるために一番大切な事は何か?だと思っている。心とは物事に対する考え方だ。それさえ分からず行動を変える事が出来ない者もの方が圧倒的に多い。

話を聞いていないのに「はい」と返事をする姿をずっと見てきた。条件反射のように何か言われたら返事をしておけば良いという行動では何も生み出さないのです。更には聞いてさえいないというのは問題外。今日の練習の最後に「自分で日誌を書け」と話をした。私が話した内容をメモしておくために。日誌を見れば意識レベルが分かる。今は「日誌」を書く事が出来ないだろう。だからメモ書きでも良いからやるようにと伝えた。多分数人は全く出来ないだろう。話を聞いていないから。最低限の約束を守るという事がどれだけの事ができるか。

とにかく基本的な姿勢を身につけさせようと思う。それが今の私の使命だと思うから。これは切実に感じている。このまま社会に出すわけにはいかない。あまりにも必要な力とのギャップが大きすぎる。

変わろうと思えば変われる。「やりたい事」があってそこに向かって苦手な事を本気で取り組んでいる子達がいると聞いた。確かに変わってきている。何かに本気になれば他の事も絶対に変わってくる。それは経験した者しか分からない。そうやって未知なる世界に気づく。自分が知らない本当の努力とか戦いを知る事ができる。

それを経験させる事が今必要な事だと思う。もちろん全員は無理だろうと思う。必要ないと思っていたり、話が伝わらない事があるだろうから。それでも必要なことを伝えることから逃げるのを止めようと思う。本気で向き合わないといけない。「温度差」云々を言い訳にしていたら何も生み出さないから。

色々と考える事があります。どうせ何をやっても批判する人はいるだろうから。だったらやった方が良いなって考えた(笑)。逃げずに進み続けたい。少しずつになるかもしれないが。

長くなりました。お許しを。もう少し端的にまとめる力を身に付けたいと思います。「長すぎる」と怒られないように。
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チーム力を高める2

2015-09-24 | 陸上競技
続き。

「指示を待つ」「指示を聞かない」という部分に関して。これも基本的に「取り組む姿勢」に関わってくると思います。結局はそれが集まって「チーム」としての行動になる。前の記事にも重なりますが「チームは一番最低レベルに合わせて動く」のです。もっといえばどれかで意欲が高く一生懸命に取り組む人間がいても「そうでない人間」の行動によって評価も行動も大きく変わってくるのです。

「指示を待つ」という部分は「誰かがやってくれるだろう」という姿勢です。チームの中で率先して動く人間がいる。多くの者はその人に乗っかって自ら行動することがなくなる。「キャプテンが聞いてくれるからそれまで待っておこう」とか「何も言われていないから待っておけばいいや」という感覚。誰かの「指示」を受けるまでは自分では何もしない。これでは先には進めないと思っています。そして限りなく効率が悪い。「自ら考えて動く」という感覚を持たないといけない。

先日の試合の時に「レースがない者は身体を動かしておかないと練習が不足することになる」という話をしておきました。その日の競技がすべて終わってから「いつ身体を動かしたらいいですか?」と質問しに来た者がいます。もちろん、私が細かく細かく「こういう時はこう動かないといけないんだ」と指示をしておかなかったのがいけないのかもしれません。が、「考えること」が不足していなかったか?競技中は応援等で身体を動かすのは難しい。そうであれば競技開始前に早く来て動かせばいい。それができないのであればレースに出る選手がアップをするときに合わせて動けばいい。「先を見て動く」という行動ができていない。

そこの部分は「待っているだけ」ではダメ。リーダシップを発揮できる者が引っ張ってくれば良いが、その選手が指示を出せない状況にあれば「自分がその場で何をすればよいか」を考えて動かなければ何もできなくなる。チーム力を高めていくためには「考えて動く」という部分が必要になる。ある程度の「自立した人間」の集まりでなければ集団は動けないのだと思います。出来る者だけが大きな負担をするというのでは困るから。

上級生になると「自分でやるほうが早い」と感じる者もいます。本来であれば下級生の時に「その場面で何をしないといけないか」を学ばないといけない。最初からある程度できる者もいれば中学時代にそのような経験をしてきたことのない者もいる。「できないから頼まない」という状況であればいつまでたってもできるようになりません。「これをやって」と指示を待たないと動けない。何度も何度も言うのが面倒になるから自分で動いてしまう。当然出てくる行動です。

よくあるパターンが「道具の準備」と「道具の片づけ」です。この指示を出すと全員が動きます。これを見て「よく動きますね」といわれるかもしれません。が、「全員がやる必要はない行動」です。ある一定の人間がやっておけばよい。他の者は次の行動を考えておかないと「時間の無駄」になってしまうのです。「目に見えてできること」に人は飛びつきやすい。そこの部分はきちんと見極めないといけないと思っています。

周りを見て動く、気配りをするというのは「才能」ではありません。集団の中で様々な活動をする中で身についてくるものです。一番楽なのは「言われたとおりにすること」です。それに従っていれば「言われたとおりにやった」という明確な言い訳ができます。チーム力を高めていくというのがきちんとできれば「言われなくても考えて行動する」ようになるのです。

「高校生に何を求めているのか」と言われるかもしれません。逆にこの部分は「社会人になったらいきなりできるのか?」と問いたい。そこにたどり着くまでに身に着けておかないと絶対にそれから先苦労することになります。集団の中でしか学べないものがある。それが部活動のもう一つの意味だと思っています。それができるチームになれば自然に強くなる。考えて動くということは競技場面や練習においても「自分が強くなるためには何をしなければいけないか」を考えるようになるからです。

チーム力が上がっていけば自然と全員がそこまで考えるようになります。逆にできなくなるとあっという間に落ちていく。積み上げていくのにはかなり時間がかかりますが崩れ去るのは本当に一瞬。素地がある環境でやっていくのはある程度簡単だと思います。が、チームとして高め合う関係がない状態からそこを目指してやっていくというのは関わる全ての人がしんどい。でも、しんどくてもやっていかないと変わらない。

チームを作るというのは本当に大変だと思います。出来上がっているからチームに入って来ればそれで勝手に人間性も競技力も高まるというわけではない。そこを構成する人でしかない。チームとしての「指針」は持たないといけない。真剣にそう思います。

話が逸れてしまった気はしますが一応書いておきます。
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チーム力を高める

2015-09-24 | 陸上競技
指導をしていく。その中でやはり「チーム力を高める」という部分が必要になってくると思っている。これはこれまでの経験から。それだけではなく多く本を読んでくる中で感じた部分。その部分がどうすれば伝わるかというのは本当に多いことだと思う。これまでこうだったから。そこだけで物事を判断するつもりはない。やはり大切なのは「どこを目指すか」というところ。現時点でいきなり「日本一」といってもそれは不可能。組織としてそこまでの話になっていないから。それでも「去年より少し上」という水準では勝負になりません。まー何を持って勝負というのかを考えないといけない。特別高い水準を求めるつもりはありません。それでも「一定水準」を求めたい。

集団というのは「最も行動が遅い者」「最も意識レベルが低い者」に合わせなければ行動できません。集合時間が決まっている。ある人間は10分前にくる。ある人間は10分遅れてくる。集合時間ピッタリにくる人間は10分待つだけ。10分前に来た人間は20分待つことになる。遅れて来た者は待たない。こういうのはある意味不平等ではないかと思います。全員が行動に気を付けて早く動けば誰も待たなくてよい。行動レベルが遅い者がいれば全体を待たせることになるのです。組織としてそのレベルのことを徹底しておかないとやっていけない部分が生まれる。

組織が出来上がってくると自然に行動レベルが上がる。初期段階は「下のレベルに合わせる」ことになります。あいつがこれくらいしかやっていないから良いやという感じ。自分よりやっていない者を探して「自分の方がやっている」という認識を持つ。この流れの中では「お互いを引き上げる」という関係は作れません。そこをどうするかというのはやはり「組織作り」の基本だと思います。ある程度、組織がチームとして機能し始めると「あの人があれくらいやっているのだから自分もやらなければいけない」という感覚になります。互いに上のレベルで引き上げるようになる。ここは本当に大きいと思っています。勝手に強くなるという部分。

同じ指示を何度もする。これも「チーム力を高める」という観点からは離れてしまいます。もちろん失敗することはあるでしょう。そうならないように工夫していくこと。それが大切だと思っています。簡単ではないかもしれませんが。失敗をした時、指摘を受けた時に「何が問題点だったか」を考えなければいけない。この手の指導を批判されるかもしれませんが「ごく一般的な指導」だと思っています。チームとして行動をするときにはある程度の「基準」が必要になります。その「基準」を示さない限りは先に進めないからです。それぞれが勝手な基準を作ってそれに合わせて動く。バラバラです。チームとして方向性が定まりません。どれだけやっても効果が出ない。その状況では強くなることはありませんし、「集まって何かやっているだけ」となります。

ある程度のチーム力があれば「中国大会に行くのは当たり前」という感じになります。勝手に選手たちが目標を掲げ始めるからです。先輩たちが行っているのだからそれと同じかそれ以上やれば中国には進めるんだという認識の中で活動ができるようになる。そして上級生が下級生に対して「このままではダメだ」と指導をするようになる。技術面の部分は指導する私がやればよい。それ以外の基本的なことは「チーム」として自然にできるようになる。こういう部分ができてくると勝手に強くなります。私が競技の指導に専念できるようになるから。もちろん、生活指導や基本的な取り組みに対する指導もします。が、それがメインになっている間は競技力が伸びることはないと思います。

エネルギーの総量は決まっていると思います。「チームを作る」という部分に力を使っている状態では「競技力の向上」にはつながりません。強くなるためのエネルギーを「きちんとした生活をする」という部分に使うことになるからです。「練習中にダラダラ動かない」とか「道具の運搬を下級生が率先してやる」というのは基本的な部分です。下級生を小間使いのように使うのは全く違いますが「周囲を見て気づく」という部分を下級生は学ばないといけないと思うからです。中学生の間はそこまでできないかもしれませんが「高校生」となればそこをベースにやっていかなければいけないと思います。

私は「競技力が高ければそれでよい」とは思いません。もちろん、競技をするうえでその部分は大切になってくると思っています。しかし、「集団」の中でしか学べないことがあると思う。気配りであったり先を見て行動する部分であったり。そこにたどり着くようにしなければいけない。

上手くまとまりませんね。このことに関してはもう少し書いておきたいと思います。また記事を変えて書きたい。
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