kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

1日練習(私だけ)4

2015-09-27 | 陸上競技
やっとここまでたどり着いた。自分で言うのも何ですが「よくこんなに書くな」って話ですね。書きたい事がたくさんあったのです。そこの部分を書いていたらこんなことに。まー土曜日は感じる事が多かったのでその分長くなるのはあるのですが。

土曜日、練習は3時間に限定しようと思っていました。前日に短い距離をかなり走っています。多分今シーズン最高に本数が多かったと思います。朝の段階で行っていたトレーニングもあったので筋肉痛になっていたようです。上半身が(笑)。とにかく長期的にトレーニングをしていくことの必要性があると思っています。走りに影響するからやらないという考え方もあるかもしれませんが、今はしっかりと鍛えていきたいと思っています。私が赴任してもう半年が過ぎようとしています。ここにきてやっと「やりたかった練習」が実施できるようになってきました。質の問題はまだまだかもしれませんが、スピード刺激という部分ではできるようになってきたかなと。

いつも通りの流れ。ドリルをやってからマーク走へ。これを数本やってから並走、バトン合わせ。ここは前日にしつこくやっていました。他校から選手が来ていた部分もありますがあえて細かく指示はしませんでした。この手の練習が「当たり前」のように出来るようになってくれないと今後困ります。私の練習では短い距離を走る頻度かま多い。他校と比べた事がないので何とも言えませんが(笑)。

これまでどちらかというと「引きこもり」のように練習をしていました。近くの競技場にさえ行かない(笑)。だから私がどのような練習をしているかは周りには知られていないと思います。すごく前に「追い込む」という部分だけを見られていたので「kanekoの練習は酷い」という話も流れていたと思います。よほどの覚悟がないとkanekoに近寄ってはいけない、みたいな。まー仕方ないかなと。ここ最近は色々な人に練習を見られています。だからと言って内容を変える気はありませんが。見てもらうことで私の練習を評価してもらえる事も増えてきました。現実を見てもらう方が「噂」よりは圧倒的に早いかなと。

話が逸れましたがバトン合わせをやってから短時間で追い込むことにしました。この日は「自分と向き合う」というテーマを私の中で掲げていました。内容としては「ハイスピードインターバル」です。まーカッコ良く言っていますが「折り返し走」です。普通の折り返し走よりは休息を長くしています。心肺的に追い込むのではなく良い動きをしながら追い込む。この感覚です。男女別に一斉に走りました。それほど本数的に多くなかったですが。きちんと追い込めたでしょうか。

その練習が終わってから少し休息してまた別メニュー。この日はあえて「自分と向き合う」という練習です。これまでやった事がないメニュー。「20秒走」です。20秒でどれだけ走れるか。それだけです。手を抜こうと思えば20秒かけて50m走るというのもそれで良い。本当に強くなりたいと思えば1mでも多く走る。最後は気持ちの部分です。自分自身の「心」と向き合う。それを数本繰り返す。簡単なことではありません。これまでその手の練習はあえて避けていました。が、チームとして個人として「次へ進む時期」だと感じたのです。

私は「何故やるか」を伝えました。顧問としての仕事はここで終わりだと思っています。あとは選手がどのような行動に移すか。ひたすら持ち上げながらやらせるのも一つの手段。が、時にはこうやって「自分がどうしたいのか」を考えさせないといけないと思っています。キツイのは分かっています。だからこれまではやらせませんでした。「単に走るだけ」で本数をこなすのは簡単です。手を抜いて走って最後の1本だけ全力で走る事も可能だから。そんな練習をしていたらきっと強くはなれません。だから「心」と向き合うのです。

妥協せずに走らせました。3本だけですが。この3本の中で何を感じたでしょうか。これも私の練習スタイル。隠しません。選手が「強くなりたい」と「心」から思えるように時には心を鬼にしなければいけない時もある。選手の勧誘等に影響を及ぼすのかもしれません。が、私は「選手自身が気づいて成長する」ところに力を注ぎたい。青臭いと思います。それでも大切な要素なんだと。

最後に少し話をしました。「心技体」という言葉があります。競技をする上で必要な要素。「技術」に関してはかなりの時間をかけて指導をします。どれだけでも教えていきます。「体力」部分もトレーニングをしています。かなりの量だと思います。これも他校には負けないと思っています。そして「心」です。「心技体」の言葉の一番最初には「心」があります。どれだけ「技術」を身につけても「体力」を向上させても、最もベースになる「心」を磨かないとダメだと思っています。

「心」とは物事に取り組む姿勢。物事に対する「考え方」です。そこが変わってくれば本当に人は変わります。このタイミングで「強くなりたい」と思ってうちの練習に来てくれている選手がいる。強くなりたかったら「受け身」ではなく自らの意志で「積極的に行動する」という部分が必要になる。それを目の当たりにしたはずです。この選手は3本目でもかなりの距離を走りました。「強いから走れる」のではない。「走ろうとする意志があるから強くなる」のです。同じようなことを言っているように思われるかもしれませんが全く違います。

私に出来ることは全力で選手と向き合うこと。分かってもらえないかもしれませんが、本心です。もちろんそこにたどり着くまでに誤解を受ける事もあります。それでもやり続ける。万人が私を好むとは思いません。それでも「信念」を持ってやっていきたい。「心」からそう思います。

変わるチャンスは至る所に転がっている。ほとんどの人はそれに気づかずに過ぎ去ってしまう。でも、競技をやっていたら目の前にたくさんチャンスがある。「心」が変われば全てが変わる。取り組む姿勢が明らかに変わるからです。それを伝える手段が私にとっての「陸上競技」なのかもしれません。

疲れましたがチームとして動き始めるキッカケは与えたと思います。あとはどう感じるかだけです。このblogには想うことを書いています。別に飾るつもりはありません。誤解を受けるかもしれません。それでも進みたいと思います。

長々とお付き合いありがとうございました。我ながらしつこい(笑)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1日練習(私だけ)3

2015-09-27 | 陸上競技
午後からは学校の練習。13時開始にしていましたから結局食事をする時間がない。これも仕方ないかなと思っています。こういうところは「無意味」なんですが。これで体調を崩したら元も子もないのです。分かってはいますが時間がなかった。それでも練習は最初から見たいという気持ちがあります。

この日は他校から来校者がいました。昨年の県の冬季合宿で指導してから試合ごとに話をしたりする選手です。県総体終了後も「自分のレースと課題」について自ら質問してきました。このことは当時のblogに書いたと思います。こういう姿勢があるから強くなれるんだと思います。夏の合宿でも指導。県新人でも大幅ベストを更新して上の大会に進みました。「先生から教えてもらったことをひたすらやっています」と言ってもらえました。もちろん、社交辞令です(笑)。分かってはいますが嬉しいですね。

この選手と県新人後に話をしました。これから自分がどのように練習をしていけば良いか?課題は何か?とひたすら質問してきました。今回の大会で県内に師匠が出した案内が配布されています。希望があれば練習受け入れをしますという文書。その話をして顧問の先生に相談するように伝えました。前任校であれば距離も近いですし、知っている選手もいるので参加しやすいとは思いますが全く知り合いのいない学校に来るのはかなり勇気が必要になります。

一応翌日に顧問の先生にこちらから連絡をしておきました。折り返し電話があり本人も希望しているし、専門的な指導を受けさせたいので練習に参加させたいとのことでした。こちらとしては師匠が提案した内容ですからどんなことがあってもやり遂げます。私ができる恩返しというのはこの程度のことしかできません。お世話になっている方々がやりたいこと、やろうとしていることを全力でバックアップするために出来ることをやります。学校の枠を取り払ってやっていく部分も必要なんだと思います。

このこともあり前日にうちの選手には文書を配布しました。文面に不安があったのでもう1人の顧問の先生に確認してもらう。その流れで国語の先生に確認をしてもらいました。趣旨だけ伝えて余計な文言は削除。練習公開をする、中学生や高校生の参加があるという部分だけを伝えました。理解してもらえるかは分かりませんが、「強化委員としての責務」を果たす事も必要です。

うちの選手を最優先します。が、こうやって来てもらった時にはやはり来客者に対応する事が増えます。選手は不満を感じるかもしれません。それでも立場と責任があります。うちの選手は基本的に毎日見ています。動きに関しても見ています。逆にこうやって少し距離を置いた時に自分達で意識して練習ができるかどうかが大切なんじゃないかと考えるようになりました。「見て指導するのが当たり前ではない」という部分です。こうやって「強くなりたい」と切実に願って行動する選手が存在するというのを感じてもらいたい。

前半は一緒に練習をしました。基本的な動き。その中にハードルに必要な要素を入れています。特別な練習ではありません。その中に意識するポイントを入れていくだけ。抜き足のつま先が下がります。この部分は絶対に修正しないといけない。これは基本です。そこの部分を修正するための練習をどうするか?本人にはしつこく伝えました。

途中からハードルアプローチ&一歩ハードル。これを繰り返します。リード脚が開く。更に踏み切った時に腰が残る。リードが開けば着地が悪くなる。踏切で腰が引けてしまうと勢いがつかない。基本的な部分の練習をしっかりとしておきたい。この日は練習を3時間としていたのでできる事が限られます。その中で学校に戻ってもできる事を徹底的にやっておく事が大切だと思います。かなりしつこくやっていきました。その中である程度のことは改善できました。何度も書いていますがまた元に戻るので繰り返しやるしかないのですが。

この子の最大の特徴は「できるようになるまで妥協せずにやる」という所です。教えてもらったことを自分で納得するまでひたすらやる。うちの選手はこの姿をどう見るのかなと思います。「特別な存在」として見ていくのか。それとも「自分にも出来る」と思うのか。これまでやってきた「自分の中の殻」から抜け出すヒントはこうやって与えています。

もし自分が逆の立場だったらどうか?全く知らない学校へ「強くなりたい」と思って足を運ぶ事ができるか。やはり強くなるためにはこうやって「積極的に動く」という部分が必要になるのです。絶対に二の足を踏むと思います。他校からわざわざ「強くなりたい」と思って電車に乗って練習に来る。その意味だと思います。同じ高校生。何が違うのか?強いからそれができるのか?いや、昨年この選手はそれほど実績はありませんでした。それでも積極的に動くことで自分で自分の人生を変えていったのです。

その話もしました。伝わるかどうは分かりません。「特別だから」ではないと思っていますが、それはあくまで私の「価値観」でしかない。私はチャンスを与えることしかできません。最後は選手次第だと思います。この選手は可能であればまた今後も来たいと言っていました。どこまで実現できるかわかりませんが。こうやって「何とかしよう」という姿勢の子は強くなる。「教えてもらえる」のが当たり前のように存在していたらそこまで考えなくなります。この違いだと思いますね。

この子が来てくれたおかげでこちらも刺激を受けました。この日の練習に関してはまた別に書きます。もう一つ書いたら終わりそう。長いな。

長くて読めないかもしれません。お時間がある方はまたお付き合いください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1日練習(私だけ)2

2015-09-27 | 陸上競技
続き。

前の記事があまりにも細かい事だったので面白くなかったかもしれません。そして「自分のやっていることが絶対」と捉えられる可能性もあります。こうやってblogに技術的なことを書くのは気がひける部分もあります。考えていることを晒すわけです。「考え方が間違っている」と言われる可能性だってある。そこは覚悟の上です。私の考え方が正しいとは思いません。しかし、指導していく上で「信念」を持ってやっていくのは私の中では当たり前だと思っています。漠然と技術的なことをやっていくのは違うと思うので。

今、師匠が「県全体の強化」を掲げられています。私のような三流指導者がどれだけ貢献できるかはわかりません。それでも必要だと思うことを伝えていきたい。このblogも多少なりとそういう部分に貢献できているかもしれません。基礎的な部分の徹底が一番大切なんじゃないかとここ最近は強く思います。感覚的な部分を育てていくというのには時間がかかります。変なクセがついてしまってから動きを修正するというのは難しくなる。福岡ではある程度共通した認識の中で一貫した指導をしていくということです。そういう仕組みが出来ると楽しいと思いますね。

足が回る動きをできる限り修正してからマーク走へ。チューブを使った走りも少し。とにかく時間をかけてやっていきたいところなんですが足りなくなる。少し曖昧な感じてやってしまいます。こういう練習嫌いなんですが。もう少し徹底してやっていくことで動きが変わっていくと思っています。やるからには「やって良かった」と思ってもらえる練習がしたい。時間は有限です。せっかく来てもらうのですからそれなりに「良かった」と感じてもらえないと。こちらも責任があります。時間の使い方を私自身考えていかないといけません。

ある程度その動きをやってからスタート練習へ。今回走りも県体前ということもあり少し細かい部分を。私自身この局面はまだまだ勉強しないといけない部分です。それでもある程度のことはできます。確認しながらやっていきました。一番最初に基本的な話をしてからそれを徹底。一歩目の動きが微妙な選手が大半を占めていました。もう一度確認。構えの段階での力をどう入れるか。出るときに一度後ろに下がってしまう選手もいます。更には前ブロックの位置が近すぎる選手も。1人ずつ確認をしていきました。

これだけで数日間やらないといけない練習だと思います。大きく変えてしまうと対応できない選手も出てくるでしょうから。先日、師匠のところに行ってひたすらスタートの動きを見ていました。その指導の中でポイントをしっかり確認する。そして盗む(笑)。真似するとかではなく「ポイントを理解していって盗む」という感じですね。一時的に修正してもすぐに元に戻る。だから見ながら徹底するしかないと思っています。自分でその感覚を覚えていくしかないのです。

前の記事の続きになります。積み上げていっても動きは戻ります。定期的にやっていくというか継続してやっていくことの大切さを改めて感じます。スタートであれば腰の位置が下がってしまったり、ブロックの位置が戻ってしまう。ここの部分の徹底をしたいのですが時間がかかる。本当はそれを自分が徹底してくれると良いのですが「第三者の目」が必要になります。やっているだけの練習からそういう練習にシフトしていけると強くなるんだと思います。

もちろん、中学生や高校生にそれを全て求めるのは不可能だと思います。やりたくても筋力的にできない部分もありますし。筋力的に不足するから「今の筋力で一番楽にできる動き」をしようとする。ある意味「誤魔化す」というのは仕方ないのです。だからそれを補うために基礎筋力を上げていかないといけない。

とにかくあれこれやるのには時間がかかります。そしてそれを継続してやる必要がある。ここは考えないといけません。限られた時間の中で何をするか。そして本人達の感覚を磨けるか。やろうとしていることの必要性を理解してもらえるか。難しいことをやろうとは思いません。やりながら覚えてもらうしかない。最初は「やるだけ」になるかもしれません。何をやろうとしているのか全くわからないままでの「やるだけ」ではなくある程度教えてから「やる」ことでそれから先が違ってくると思います。

難しいことをあれこれ話したくなります。それはあくまで「自己満足」でしかない。自己反省も含めて考え直さないといけません。その選手にあった指導を個別にしていけるようにならないといけません。こんなスタイルだから結構疲労するのです。まーなかなか難しいところですね。

何人かにはもう一度足運びの事を念押ししました。あとは本人達がどれだけ考えて実行してくれるかですね。最後は選手の意欲次第だと思います。準備はしますが最後は選手。

長くなりました。これで午前中終わり。なんか思ったより長くなりました。書きたいことはまだまだあるのに。

またお付き合いください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1日練習(私だけ)

2015-09-27 | 陸上競技
土曜日、この日は午前中はクラブチームの指導。一応blogなどでも「強化のために出来ることをやる」と公言していますからこういう地域に根ざした活動に関しては参加するべきだと考えています。言っていることとやっている事が違うと言われるのも嫌なのでこういう形になると「自己犠牲」でやっていくしかありません。自分で言うなと言われるかもしれませんが(笑)。何度も書いていますが、私のような指導スタイルで長時間やると結構しんどい。自ら疲労が蓄積する道を選んでいる気はしますが。

クラブチームは大半が中学生です。そのレベルに合わせて指導していかないといけません。限られた時間しか関われないのでやる事を選択していかないといけません。細かい部分では感じること、考えることもあります。まずは全体の流れを把握していくことが大切なんだろうなと考えています。全体でのアップを終えてグループに分かれて指導することになったのが40分程度経過してから。もう少し時間が欲しいなと思いましたが。基本的なことを確認してからやっていくためにはやはり時間が必要です。この日はあれこれやりたいことがあったのでそのために、基礎的な動きの確認を端折ることになりました。まー難しいですね。

股関節周辺の動きと膝締めだけは徹底したい。そう思っていました。膝締めの動きをやるだけでもかなり時間を要します。一番基礎的なことですがこの部分には癖が出やすい。そして普段の練習の中でなかなか意識してやらないであろう部分です。私の指導の中では「膝締め」と「重心の移動」というのは毎日徹底します。しかし、それは一般的ではない。細かい動きの徹底をするというのは大変ですし。あくまで「私の指導の中で重視する部分」でしかないのです。まーそれならそういう練習を公開するなと言われるのかもしれませんが。私はこの指導にポリシーを持って取り組んでいます。

多少時間はかかりますがハードルを使って股関節周辺を動かし、更には膝締めをやりました。この動きの中に様々な要素を入れ込んでいます。意識する部分は何かを徹底して説明します。動きながらの膝締めです。初めてやる選手もいるので説明を加えながらやっていきました。私の感覚としては「なぜその動きをやるのか」と「どういう意識が必要か」だけは理解させる必要があると思っています。中学一年生もいましたから難しい部分はあったと思います。しかし、それでも「何をやろうとしているのか」だけは話しておく必要があると思います。

後日談になりますが、翌日の日曜日に競技場にタオルを忘れていたことを思い出して取りに行きました。そこで前日に指導していた中学生から話しかけられました。この練習は跳躍も一緒にやったのでその時に参加していた選手でした。「昨日の練習をやって腰が痛くなりました」と言われたので故障させてしまったのか?!と確認すると「筋肉痛になった」とのこと。股関節周りがかなりの筋肉痛になったなったようです。普段使えていないんだと思います。まーこの手の練習を意識してやることは少ないでしょうから。「自分の股関節周りが弱いのが改めて分かった」と言っていました。なんて積極的な選手なんだ、と感じましたね。こういう選手にはこちらからアドバイスをしてあげたくなります。

話が逸れました。この手の動きをやっていた時にすごく気になる部分がありました。膝締めや接地ポジションに関してもですが、足運びです。これまで継続的に指導している選手も数人いたのですが総じて「足運びが微妙」になっていました。まーこれはなかなか分からない部分だと思います。少し前に「足が回っていないか?と質問されました。少し回っている感覚はありました。話を聞いてみると「感覚的に鋭いな」と思う部分がありました。間違いなくそういう練習をすると足が回る動きになります。特に女子は。

うーん。この辺りはすごく難しいと思います。回る部分は避けたい。この動きが始まるとスタート局面が上手くいかなくなります。更にはその動きがずっと続いてしまって走りが微妙になる。確率的にそのような動きをしても関係なく走れる選手もいると思います。が、本当に必要な動きをする方がもっと力が出せるのではないかと考えています。比較対象がないのでどちらが良いのかというのは判断ができませんから。普通の選手が強くなるためには「基礎の徹底」だと思います。回り始めると膝から下の開きが早くなります。なかなか説明が難しくなるのでこの辺り手間止めておきますが。とにかく避けたい。

上述の選手、感覚が鋭い。ある練習があるのですがその練習をした時に「足が回って進まなくなる」と感じたそうです。指導をする前までは何も考えずにやっていたそうですが、何度か指導する中で「感覚の違い」を感じ始めたと。この動きをやると「足が回って気持ち悪いな」と感じたそうです。いや、本当にすごい。

私の指導が云々ではありません。私はこういう動きをしたいと思っていることがあります。しかし、そうではない流れもあるのかなというのは認めないといけません。あまり書くと語弊が生じてしまうかもしれないのでこの辺りで止めておきます。私の考える動きが絶対的に正しいと主張する気はサラサラありませんから。誤解なきよう。私のやりたい動きとは少し違うなという部分があるというだけですから。

ほとんどの選手が膝締めができませんでした。継続的に指導している選手も数人。当然直線的な足運びもできません。徹底してやっていたつもりですが「クセ」というのは本当に怖いなと改めて感じました。限られた時間の中でそこの部分を修正しないといけない。チューブを使った腿上げを何度かやっておきました。もう少し時間が欲しい。崩れた動きを戻さないとそこからの練習の意味はなくなってしまうからです。とにかく徹底。

ここまでは短距離と跳躍一緒にやりました。人数が多くなりますがどちらもスプリントがすごく大切になるわけですから同じ流れの中でやっていく事が必要になると思っています。直線的に運ぶ感覚を徹底しないといけない。そのためにはやっぱり「動きの感覚の共有」が必要になるんだろうなと。これが一番難しい。どこでも同じような感覚でやっていけると様々な事が変わってくると思っています。

基礎的な話でここまできました。長くなりましたね。反省。記事を変えておきます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

基礎トレーニング&スピード練習

2015-09-27 | 陸上競技
金曜日、ついに足の抜糸が終わりました。これにより一先ず下腿静脈瘤の手術は終わり。話によると逆脚も多少怪しいということですが慌てる話ではないということなのでひと段落。1ヶ月かかりました。かなり気が緩みそうなのでもう少し節制を続けていきたいと思います。多分。

いくつかやりたいことがありました。上半身のトレーニング&体幹が不足している感じがあります。あくまでこれは私自身の感覚なのですが。他と比べてというところがないので。やっている方だと自負はしていますがこの段階ではまだまだ足りないなという感覚。これにも大きな隔たりがあると思います。本当に必要なことは徹底しておきたい。朝の段階でダイナマックスと鉄棒を使った補強をやり、更にはプレートを使った上半身トレーニング。朝らから走ったりというつもりはありません。あくまで不足する分を補うための練習です。しっかりとやっていきたいと思っています。

午後はスピード練習。水曜日にやった内容と同じメニューを実施。バトンを使った練習です。とにかく走る。時間が限られているので省略しながら。とはいってもやるべき練習はやります。練習の特徴として「走るまでに動きの感覚を作る」というのがあります。ざっくりやらないようにしています。走りも見ますがやっぱり大切なのはこういう感覚作りの練習だと思っています。スタイル的に「走りを作る」というパターンです。時々やるのではなく走るときには毎回やります。もちろんその時々に応じてやるので多少変化はありますが。

ある程度やってからひたすらバトン。並走と合わせ。本当はメンバーを固定してやっていく方が互いの走力が合わせやすいのでより質が上がると思っていますが、今は全体の底上げをすることが狙いとなります。距離感の調整をして対応するようにしました。この練習を進めていく中には様々な要素が入ってきます。これからリレー中心にチームを作り上げていこうとする中で誰もが理解をしておかなければいけない要素。一つのことをやろうとするだけでかなりの要素が出てきます。これが工夫だと思っています。

細かいことを書くとめちゃくちゃ長くなるのでそこの部分は割愛。本数的にはかなり走りました。間違いなく翌日に影響が出るくらいの量です。それでもバトンでショートを走ると疲れたという感覚があまり出てきません。比較的楽しいから。そして集中をする。60mを4本走るとする。歩いて帰るときにグダグダ帰ってくる。が、バトンだと戻りながらパスの確認をします。時間を効率的に使えるようになるのです。それだけでも違います。更には途中で緩めることができないので最後まで全力で走る。とにかく私的にはかなりメリットがあると思っています。

並走だけではなくバトン合わせも。ここにも色々と意味があります。少しでも早くトップスピードに乗せる。減速しそうな所で相手に渡さないといけないから粘る。まーこんな事をワザワザこういう場に書かなくても分かりきったことだとは思うのですが。とにかく数をこなす中で選手同士の刺激になると思います。

最後の方は暗くなってしまいました。もう無理かなという感覚がありました。なんせマークが見えないから出るタイミングが分かりません。それでも続けました。前任校で出のタイミングがどうしても合わない選手がいました。その選手にはうまく出られるようにある工夫をしました。それにより安定して出られるようになりました。小学生のリレーではないですが、ここは「渡す」という話を中心に考えると仕方ない選択。この日は暗かったのでそれをやってみましたが安定して渡すことができました。

かなり走りました。本当に「やっとやりたいことの一部ができ始めた」という感じです。この練習をしっかりとできるようになればある程度の所までは記録が上がると思います。きちんと意味を理解してやってくれればですが。

最後に資料を渡しました。以前の記事にも書きましたが強化委員会としての役割を選手と保護者に理解してもらうためです。先日の大会のときに県全体に配布されました。そのため翌日の土曜日は他校から練習に参加する子がいたからです。「何で他校の選手が」と批判的に周りから見られるかもしれません。単独に学校だけで練習をしていたら問題はないのかもしません。見えないから。でも今の環境ではそれはできません。専門練習は学校ではできませんから。誰かに何かを言われたらきちんと説明しないといけません。「中学生や高校生が練習に参加することがある」という部分です。

前任校ではちょくちょくやっていました。あまり意識したことはなかったのですが、やはり環境が変わっているので「これまで通り」にお互いが戸惑うのだと思います。だからきちんと理由を説明してから練習を進めていこうと考えています。

やらないといけないことはたくさんあります。チームを作るためにも一つずつしっかりとやっていきたいと思います。見守ってもらえると助かります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする