kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

最適なスピード刺激を入れるために

2015-09-25 | 陸上競技
火曜日、この日も一応休日。練習計画を立てる段階で長距離が休みとなっていたので短距離も合わせることに。これまでは1日休んで終わりという感じでしたが、こちらもいろいろと考えないといけない部分があります。午前中は休むことに。少しのんびりしました。午後は大学生の練習を行うことにしました。調整して防府まで来てもらっての練習としました。

午後から練習に行くと県で上位入賞している選手が「自主練」をしていました。話を聞いてみると練習が休みだったので前日とこの日の2日練習が休みだったということなので「自分で体を動かそうと思った」と。こういう部分だと思います。言われてからやるのではなく自分で必要だと判断してやる。こういう姿勢がある選手は強くなります。「言われたことだけをやる」というところから抜け出せるかどうかですね。後日この事はうちの選手には話をしました。これからのヒントになればと・・・。

大学生と一緒に数人選手の参加があり練習を進めていきました。翌日も練習をするということになっていました。国体に向けてはこの数日間が大きな波をつくるためには大事な練習になるのは間違いありません。本来であれば「40秒走」を予定していたとのこと。インカレもあったので走練習が不足しているため150mを走りこみたいとの希望でした。大学に行ってかなりの距離を走るようになっているようです。この子の走りのタイプ的には長い距離は合わないと考えていました。2日連続の距離の走り込みは絶対に避けたいと思っていたのでこの日は「スピード練習を重視」としました。もちろん、なぜそうするのかを話してから。

前日と同様、ハードルなどを使ってのドリル。そこからマーク走。前半のマークを多めにやっていきました。加速段階を作るという部分。スタンディングからのスタートですが前日の国体練習の時と同様少し重心が後ろに残っている感じがありました。これも確認しながらやっていくことに。繰り返しになりますが普段付きっ切りで見ているわけではありませんから「本人の意識」を確認しないといけません。一方的な動きの押し付けは本来の良さを失ってしまう危険性がある。自分の走りを作っていくために本人たちと「感覚のすり合せ」をしていく必要があるのです。一人ずつ動きを見ながら指摘。良い部分は認めて課題となる部分は1つずつ修正していく。「作業」というと事務的になりますが実際には「修正を繰り返す」という作業だと思っています。

その後はバトン練習。この練習は最も練習効果が高いと思っています。普段一緒にバトン練習をしていないからできないというのは違うと思っています。この練習の中にある「狙い」さえ明確にできれば最高のスピード練習になると思っています。私は指導の中で「バトン流し」はしません。これも考え方だと思っていますが。バトンジョグは少しやりますが・・・。一番効果が高いと思っているのは「並走」です。これは工夫によって効果が高い練習です。普通のショートとは異なります。そこに「バトン技術の基礎」を入れ込む。実際に大学生にやらせてみました。本人たちが話をしてましたが「今後の大学の練習にも取り入れたい」と話していました。4継に出場するからやるというのではなく「狙い」があるから実施する。そこだけだと思っています。

更には「バトン合わせ」も。前任校の練習の中心はここです。ショートスプリントに特化し始めてからは特にここに重きを置いていました。4継でインターハイを狙っていたから生まれた練習というのもありますが、「年間を通じてリレー練習をする」というのはある意味特色だと思っています。この理由は説明すると長くなるのでやめておきたいと思います(笑)。この練習の中で「筋肉痛になってきた」と話していました。「最大スピードを出し続ける」ことで体に刺激が入っているのだと思います。狙い通りの練習。そしてこの手の練習をすると「本数」の概念が曖昧になってきます。やっている中で集中して何をすればよいかを考えながらやっていくのでかなりの本数をこなしても飽きません。メンバーを固定せずにその都度考えさせるのでしっかりと走ることができあんす。良い練習ができたと思っています。

国体で11秒台。これは本人の強い希望です。そのために私にできることはやっておきたい。強化委員になっているというのもあります。国体のために!!というのは微妙かもしれませんが、関わる選手のためにできることを最大限にやっていきたいと思っています。競技レベル云々ではなく「本気で強くなりたい」と願っている選手であればそれをサポートすることが必要だと思っています。強化委員として何か役立てるか?そこの部分は見極めていきたいと思っています。何ができるか?大きな課題です。

練習についても「原点に戻る」というかこれまで意識的にやってきた練習に戻していこうと思っています。走力云々ではなく何をすれば最大スピードが上がるかを考えれば重要な練習だと思っています。しっかりとやります。
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