kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

時間をかける2

2015-09-03 | 陸上競技
前の話が長かったので。きちんとまとめて書きたいですね。難しいかもしれませんが。

水曜日の練習は競技場です。16時半から開始にして19時終了。前任校では3時間を基準に練習をしていました。この時点で30分足りなくなっています。短時間集中で。そう言われたらそれまでなんですが。ある程度動きが自然に身についてそれなりに練習をしたら勝手に速くなるのであればそれも可能だと思っています。求める結果も普通にやれば良い。実は大半の選手はそうなんじゃないかと思っています。必死に練習をして必死に強くなろうとする。そこまでやらなくても良いというのが普通の意見だと思っています。

今の段階で2時間半でやらなければいけない。それならこちらも丁寧にやる部分とそうでない部分を分けないといけないと思っています。これまで通りというのは不可能になるから。時間を伸ばしたいと言っているわけではありません。環境が変わってくればそれに応じた練習を考えないといけない。これも仕方ないことだと思っています。こちらの工夫で対応していくしかないのです。今のスタイルに慣れるまではちょうど良い負荷なのかもしれません。あまりにも負荷を大きくすると身体がついてこない可能席があるから。

そのためこの日はドリルの細かい所を省略。本当なら丁寧に丁寧にやっていく中で少しずつ身につけていくのですがそこだけに時間を取っていたら本当に走れなくなります。そのため省ける部分はかなり省いてやっていくことにしました。アップの段階でリズムスキップをやって股関節周辺に刺激を入れる。更にはその場でできる股関節を活動させる練習を入れて短時間でアップ終了。そのまま必要な動きを入れながら進めていきました。内容は適度に。練習と同様全部を書いていたらblogも長くなってしまうので。

この辺りから雨。関係なくやりました。やると決めたらどんな状態でもやらないといけません。特に先週からほとんど走れていません。私が焦るつもりはありませんが。それでも走練習をしない中でレースに出るというのはあり得ませんから。この日は走る中で動きを作っていくことにしました。マーク走、チューブ走を繰り返しました。ドリルと違ってスピードが少し出るのでなかなかこちらの狙いとする動きになりにくくなります。膝が開いてしまって最初の数歩が上手く作れなくなるからです。壁を使った動きや人押しなどをして少しずつ修正。あれこれ指摘しながらですね。

かなりやってから今度はホームストレートを使って走練習。まーこの時点でかなり走ってはいます。ホームに移動する途中に「ネチっこくやるねー」とお褒めの言葉をもらいました(笑)。しつこくしつこく指導をするのが私のスタイル。性格的に根暗なのかもしれません。まーかなり根に持つタイプですし。何もしなくても走れる選手というのはいます。残念ながらこれは如何ともし難い事実なのです。あがいてもあがいてもどうにもならない事実。それを乗り越える為には「地道にやっていくしかない」というのが私の考え方。これまで指導して大きく伸びる選手が出てきたのはこの部分だと自負しています。

ホームストレートでカーブ&直接。そこから前半マーク走と中間マークを組み合わせた練習。80mくらいはあるでしょう。これを3本。かなりスピードを出していますから疲労度はそれなりに高くなると思います。雨の中での練習なのでこれで終わりだと判断する選手もいたでしょう。が、これでは終わりません。マーク走で終わるというのは避けたい。きちんと自分の走りを作ってからやっておきたいと考えているからです。そこでハイスピードインターバルを2セット。高いスピードを出し続けるという感じですね。かなり負荷は高いと思います。今の選手に取ってその負荷はどう残るか。それでも徹底してやりました。

雨の中ですが与えられたメニューはやり切りました。ここの中身がどうだったのかは私には分かりません。最大限の努力をして動きを意識して、少しでも良い動きを身につけようとしたか。一先ずやり続けたのか。そこの部分が将来的に絶対に出てきます。短期間ではわからない。それでも数ヶ月後には明確になります。ある程度の練習負荷はかけていますから力は上がるはずです。しかし、本当に最大限の伸びを示しているかと言われるとまだまだだと思っています。ここには土台がないというのが大きく影響しています。どれだけやれば本当に強くなれるかというのを知らないといけません。

明らかに補強などが足りません。時間的には厳しい。そこの部分は指摘しています。それを行動に移してくれるかどうかです。不足分をやるのは選手本人です。私にはどうにもできません。心の部分の指導や指摘はできますが、最後は本人だと思っています。

今は日本一を目指す所にはありません。でも、そこは目指したい。ギャップが大きいためなかなか口にはしません。それでも絶対にそこを目指すという気持ちは持ち続けます。指導をする中で必ずそこへの道が開けてくるから。そこを目指す中で私も選手も関係者も全員が成長していくと思っています。中途半端な取り組みではなくある程度覚悟を決めてやっていかないといけない。いきなりそこは目指せない。だから少しずつ近づいていきたい。

時間はかかります。それでも目指すだけの価値はあると思っています。前に進みたい。多くの痛みを伴うかもしれません。それでも進みたい。そう思っています。

長くなりました。また書きます。
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時間をかける

2015-09-03 | 陸上競技
水曜日、雨。この日は私自身の身体の状態があまり良くないので朝は選手に任せる事にしていました。別に練習に出れないというわけではなく、前日に切開した所が開いたら嫌だなという気持ちが強くあったので安静にする事にしました。どうしても練習にた行くと身体を動かしてしまいます。動きを見せたりする際にはどうしても。これまではそれほど気にしていませんでしたがやはり長引かせるのは嫌だったのでできる限り安静にすることにしました。

午前中授業で午後からは文化祭準備。1年生は合唱コンクールがあります。私自身まだどのような物なのかを把握していない部分があります。それでもクラスの生徒は夏休みに入る前から定期的に練習をしています。クラス展示などはないようですが、クラスの生徒が一つのことに対して一生懸命にやるという経験はすごく大切なことたと思っています。私がリーダーシップを取って生徒を動かすのではなく自分達でやってもらいたいと思っています。そのための環境を整えるのが大切なんじゃないかと。全て下準備をしてからでは何も力がつきませんから。

夕方は競技場にて練習。この日はしっかりと走ろうと考えていました。日程的にそれほど余裕はありません。現時点で戦える、戦えないという話ではなくそこに至るまで最大限のことをやっておきたいと考えていました。なんとなく試合に行ってなんとなく帰ってくるというのではなく、その時に出来る最大限のパフォーマンスを発揮するしかないと思っています。どこまでできるか。そしてその事をどれだけ感じられるか。

思う事があったので少し話をしました。新人戦に向けてです。リレーを組むという話にはしていますが、男子に関しては走力が微妙です。こうなった時にはどうやってメンバーを決定するかという所です。トライアルをやって速い者から選ぶ。そういう方法も当然ながらあります。集団スポーツであればどうなのでしょうか。何を持ってメンバー決定をするのか。考えないといけません。野球などでメンバーに入れなくて揉めるというのは良く聞く話です。力があると言われていても本番に弱かったりする。これも当然あります。判断基準は一律ではない。

走るという種目なのだから「速い者から4人」が当然ながら一番平等だと思います。が、実際はバトンの技術だったり信頼できるかどうかというのも大きく影響してきます。これは主観です。客観的な指標で示せといわれてもなかなか難しい。例えば力が同じくらいであっても一人はきちんと宿題を出せない、もう一人はきちんと出来るとなった時には私は「日常生活がきちんと送れている」選手を選びたいと思います。そうでないと失敗をした時に全員が納得できなくなるからです。駅伝なども同じだと思います。チームを代表して出るのであればやはりそれなりの「行動」が求められます。

少し速くても大切な時に必ずミスをするような選手ではやはり信頼できないと思います。多少遅くても「行動が安定している」選手の方が信頼できます。主観で判断するなと言われるかもしれませんね。しかし、他のスポーツも少なからず主観は入ると思います。明確な基準はないからです。タイムだけで判断しないというのを明確に示しておく必要はあると思います。もちろん圧倒的に差があるなら考えなければいけなくなるかもしれません。それでもチームの輪を乱すのであれば「代表」として出場するのは相応しくないかもしれない。曖昧な部分はありますが。

長くなってますね。練習に到達するまでが長い。思うことはあります。
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