kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

チーム力を高める

2015-09-24 | 陸上競技
指導をしていく。その中でやはり「チーム力を高める」という部分が必要になってくると思っている。これはこれまでの経験から。それだけではなく多く本を読んでくる中で感じた部分。その部分がどうすれば伝わるかというのは本当に多いことだと思う。これまでこうだったから。そこだけで物事を判断するつもりはない。やはり大切なのは「どこを目指すか」というところ。現時点でいきなり「日本一」といってもそれは不可能。組織としてそこまでの話になっていないから。それでも「去年より少し上」という水準では勝負になりません。まー何を持って勝負というのかを考えないといけない。特別高い水準を求めるつもりはありません。それでも「一定水準」を求めたい。

集団というのは「最も行動が遅い者」「最も意識レベルが低い者」に合わせなければ行動できません。集合時間が決まっている。ある人間は10分前にくる。ある人間は10分遅れてくる。集合時間ピッタリにくる人間は10分待つだけ。10分前に来た人間は20分待つことになる。遅れて来た者は待たない。こういうのはある意味不平等ではないかと思います。全員が行動に気を付けて早く動けば誰も待たなくてよい。行動レベルが遅い者がいれば全体を待たせることになるのです。組織としてそのレベルのことを徹底しておかないとやっていけない部分が生まれる。

組織が出来上がってくると自然に行動レベルが上がる。初期段階は「下のレベルに合わせる」ことになります。あいつがこれくらいしかやっていないから良いやという感じ。自分よりやっていない者を探して「自分の方がやっている」という認識を持つ。この流れの中では「お互いを引き上げる」という関係は作れません。そこをどうするかというのはやはり「組織作り」の基本だと思います。ある程度、組織がチームとして機能し始めると「あの人があれくらいやっているのだから自分もやらなければいけない」という感覚になります。互いに上のレベルで引き上げるようになる。ここは本当に大きいと思っています。勝手に強くなるという部分。

同じ指示を何度もする。これも「チーム力を高める」という観点からは離れてしまいます。もちろん失敗することはあるでしょう。そうならないように工夫していくこと。それが大切だと思っています。簡単ではないかもしれませんが。失敗をした時、指摘を受けた時に「何が問題点だったか」を考えなければいけない。この手の指導を批判されるかもしれませんが「ごく一般的な指導」だと思っています。チームとして行動をするときにはある程度の「基準」が必要になります。その「基準」を示さない限りは先に進めないからです。それぞれが勝手な基準を作ってそれに合わせて動く。バラバラです。チームとして方向性が定まりません。どれだけやっても効果が出ない。その状況では強くなることはありませんし、「集まって何かやっているだけ」となります。

ある程度のチーム力があれば「中国大会に行くのは当たり前」という感じになります。勝手に選手たちが目標を掲げ始めるからです。先輩たちが行っているのだからそれと同じかそれ以上やれば中国には進めるんだという認識の中で活動ができるようになる。そして上級生が下級生に対して「このままではダメだ」と指導をするようになる。技術面の部分は指導する私がやればよい。それ以外の基本的なことは「チーム」として自然にできるようになる。こういう部分ができてくると勝手に強くなります。私が競技の指導に専念できるようになるから。もちろん、生活指導や基本的な取り組みに対する指導もします。が、それがメインになっている間は競技力が伸びることはないと思います。

エネルギーの総量は決まっていると思います。「チームを作る」という部分に力を使っている状態では「競技力の向上」にはつながりません。強くなるためのエネルギーを「きちんとした生活をする」という部分に使うことになるからです。「練習中にダラダラ動かない」とか「道具の運搬を下級生が率先してやる」というのは基本的な部分です。下級生を小間使いのように使うのは全く違いますが「周囲を見て気づく」という部分を下級生は学ばないといけないと思うからです。中学生の間はそこまでできないかもしれませんが「高校生」となればそこをベースにやっていかなければいけないと思います。

私は「競技力が高ければそれでよい」とは思いません。もちろん、競技をするうえでその部分は大切になってくると思っています。しかし、「集団」の中でしか学べないことがあると思う。気配りであったり先を見て行動する部分であったり。そこにたどり着くようにしなければいけない。

上手くまとまりませんね。このことに関してはもう少し書いておきたいと思います。また記事を変えて書きたい。
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