kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

尊敬&襟を正す

2015-09-04 | 陸上競技
思うこと&感じたことを。

木曜日、朝電話があった。昨年度指導をしていた選手の大学の監督、F先生からの電話だった。数年前から師匠に付いて何度か学校の練習を見学させて頂いていて今の私の練習の中にそのエッセンスはかなり含まれている。全くメリットはないのに快く受け入れてくださった。感謝しかないのです。

卒業生が大学に行って競技を続けたいという事だったのでお話をさせて頂いた。その時にはわざわざ学校に足を運んで私がやっている練習を見てくださった。「試合ではなく普段の練習の様子を見たい」とのことだった。レースを1本見ただけでその選手の特徴を把握することは難しい。どんな雰囲気でどんな取り組みをしているのかを実際に見てから色々と考えていくと。これだけのことを考えてもらえる大学というのはないと思った。細かく一人一人を見てもらえるっていうのはなかなかない。

更には保護者を交えて話をした際、学校の長所だけではなく短所となる所も話をしてもらえた。目立つ部分だけ示してマイナスになるような所は話さない。そういう人が多い中で「デメリット」に関しても話をしてもらえたことはやはり信頼できる指導者だと改めて感じた。私ごときがこんな書き方をするというのは相応しくないとは思うが本当に素晴らしい指導者だと思う。この配慮が出来るから女子のチームで戦っていけるのだと思う。まだまだ私にはできない。

更には大学での競技を「うちは部活動だから」と言われる。元々高校で活躍されていた方だから出てくる言葉なのかもしれない。強くなれば良いという概念ではなく、人として様々な部分で成長していく事が大切。そこが指導の中心にあると。綺麗事ではない。本当にそう思って行動されている。本当にすごい。大学での指導というイメージが大きく変わった。

前置きが長くなったがそんな尊敬する先生からの電話。卒業生が何か迷惑をかけたのではないかという不安。が、実際は全く違う話だった。少しずつ走れるようになってきたという報告をしてくださった。国体最終の時が調子の底で今はある程度走れるようになってきていると。いや、本当にありがたい。国体最終のために帰省する際にも電話をくださり色々と話を伺う事ができた。こういう細かい気配りができるからチームが作れるのだと思う。

更にはMさんが高校時代にどれくらいの練習をしていたのかを知りたいので当時の練習メニューなどがあれば教えてもらえないかとのことだった。大学の練習でやっている内容、本人にとって本数が少ないのかもしれないし逆に多いのかもしれない。Mさんが大きく伸びた時の練習と比較してみてこの冬季練習では色々と配慮してやっていきたいと言って頂いた。私がやっているような事を参考にしてみるなんて言葉は恐縮以外の何物でもない。それでも本当にありがたいと思った。

大学でここまで気を配って頂けるところは聞いた事がない。多くの選手に声をかけて集めるだけ集める。その中で数人が活躍すれば大学としての評価はかなり上がる。一部の活躍に支えられて他の大多数は見てもらえない。これは私の偏見かもしれないので語弊があるかもしれないが。色々な選手に聞くと「指導してもらった事はない」という返答が多い。そんな中で一人ずつに気をかけてもらえるというのは本当にありがたい。本当に尊敬に値する。女子が大学で記録を伸ばすというのは本当に難しい事だと思っている。その中で何をするか。発達段階の時のようにある程度の事をすれば自然に強くなるというのとは異なるから。だから工夫や選手と向き合う事が必要になってくるんだと思う。

私自身はどうだろうか?預かった選手をきちんと見る事が出来ているだろうか?襟を正していかなければいけない。私の指導スタイルではあまり多くの選手を一度に見る事ができない。それは自分で分かっている。保護者から中学の顧問から多くの期待をされているかもしれない。もちろん本人も。自問自答しながら考えていかないといけないと思う。「陸上競技」を通じて何をするか。ここだと思っている。選手と向き合うことができるかどうかだと。

自分自身のスタンスをきちんと持ち続けたい。「指導を受けたい」と思ってもらえる選手に対してきちんと向き合えているか。今のように「いきなり来た顧問」としてでもきちんと向き合うことができているか。今は過渡期。指導をするスタンスについても考えさせられる。だからと言って「今」を適当に過ごす気にはなれない。何するべきかをきちんと考えたい。

優れた指導者はやはり人物的に素晴らしい。今の自分では到底届かない。もっともっと自分自身を磨いていきたい。そして「kanekoのところで陸上をやらせたい」と思ってもらえるようになりたい。強くそう思う・・・。
コメント
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