“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「ヒトはなぜ『がん』になるのか」(キャット・アーニー著/河出書房新社)

2021-09-15 09:34:19 |    生物・医学



<新刊情報>



書名:ヒトはなぜ「がん」になるのか~進化が生んだ怪物~

著者:キャット・アーニー

訳者:矢野真千子

発行:河出書房新社

 「がん」は現代人特有の病ではなく、生物システムに最初から組みこまれたバグである。がん細胞が体内で文字通り「進化」するという、驚きの事実を解明。未来の治療の可能性に迫る。
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●科学技術ニュース●大阪ガス、アバターの社会実装を目指したアビータ(石黒 浩社長)へ出資し事業連携

2021-09-15 09:33:45 |    ロボット工学
 大阪ガスと、アバター事業を行うために設立されたAVITA(アビータ)株式会社(代表取締役CEO:石黒 浩)は、2021年8月に資本提携契約を締結した。
 
 今後、両社で事業連携を行うことによりアバターの社会実装を目指す。

 AVITAは、大阪大学大学院基礎工学研究科の石黒 浩教授により設立され、「Virtualize the Real World」のビジョンのもと、アバター技術によって人々の可能性を拡張することを目指している。

 AVITAはこのビジョンの実現に向けて、大阪ガスのほか、サイバーエージェント、塩野義製薬、凸版印刷、フジキンからも出資を受け、事業連携を行う。

 アバターとは、現実世界やコンピューターネットワーク上の仮想的な空間において、自分の分身として操作可能なキャラクターであり、仮想空間においては現実世界に近しい円滑なコミュニケーションを実現するツールとして期待されている。今後、アバター技術を活用した次世代コミュニケーションの社会実装が加速すると想定されている。<大阪ガス>
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●科学技術ニュース●産総研とNIMS、ポータブルなエチレンセンサーの試作機を開発し簡単な操作で青果物の適正管理を実現

2021-09-15 09:33:14 |    化学
 産業技術総合研究所(産総研)ナノ材料研究部門 電子顕微鏡グループ 古賀健司 主任研究員、触媒化学融合研究センター革新的酸化チーム 洪達超 主任研究員は、物質・材料研究機構(NIMS)国際ナノアーキテクトニクス研究拠点 石原伸輔 主幹研究員と共同で、植物ホルモンのひとつであるエチレンを、従来とは違う方式で、選択的に検出する試作機を開発した。

 同試作機は、ポータブルで、簡単な操作により、青果物(野菜や果物)の品質管理で鍵となるエチレンガスの濃度を貯蔵や物流時に容易に測定できる。

 産総研とNIMSは共同で、エチレンの選択的検出について、新しい原理による研究に取り組んできた。しかし、その取り扱いには専門技術や研究用計測器が必要であり、技術の社会実装に課題があった。

 今回、このギャップを埋めるために、誰でも簡単に使えるエチレンセンサーの試作機を開発した。

 同試作機は、新しいエチレンの検出原理に基づくものであり、エチレンは触媒層によってアセトアルデヒドに変換され、アセトアルデヒドはアミン塩試薬と反応し塩酸ガスを発生させ、CNTセンサーの抵抗値を減少させるものである。

 なお、既存のセンサーでは、共存ガスの影響により誤検知が起こる場合があるが、同試作機の検出方式では、流路切り替え前に共存ガスを含めた外乱による影響をキャンセルし、流路切り替え操作による電位差の変化を確認することで、確実なエチレン成分の検出が可能である。

 今後、本試作機を企業へとレンタルすることで実地検証を進め、将来的な社会実装を目指す。また、現状では定期的な校正が必要であるため、長期安定性の向上を目指してセンサー材料の改良を継続する。<産業技術総合研究所(産総研)>
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「地図リテラシー入門」(羽田康祐著/ベレ出版)

2021-09-15 09:32:45 |    情報工学



<新刊情報>



書名:地図リテラシー入門~地図の正しい読み方・描き方がわかる~

著者:羽田康祐

発行:ベレ出版

 Googleマップの登場によって、「地図」は便利で身近なものになった。しかしその一方で、地図を正しく読む力や正しく作成する力ないままに利用されたために、誤った地図や恣意的な地図が出回るようにもなった。そうした弊害をなくすには、“読み書きそろばん"と同じように、地図を正しく扱えるスキル(=地図リテラシー)を身につける必要がある。そこで同書では、地図を作る側の視点から、地図の正しい読み方や作り方を解説していく。「地図とは何か」からはじまり、「地図の誤った使われ方」を通して「地図の正しい作法」「地図のしくみ」をフルカラーで豊富な図版とともに学んでいく。「電子地図」を含め、地図に関する知識をくわしく基本から網羅した最強の「地図の教科書」。
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