ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

ノマドワーカー

2021年04月29日 | Weblog
今年公開された「ノマドランド」(Nomadland)は、アメリカのドラマ映画で、数々の映画賞を受賞し、大変有名になりました。原作は2017年ジェシカブルーダーが発表したノンフィクション「ノマド: 漂流する高齢労働者たち」です。この原作は2018年に日本語訳が出版されています。

この映画でノマド(nomad:ノウマッド)という言葉が一気に広く知られました。ノマドだと日本語みたいな感じですが英語で遊牧民、放浪者という意味だそうです。

ノマドワーカーという言葉があって、ノートパソコン、タブレット、スマートフォンなどを使い、Wi-Fi環境のある喫茶店や共用ワーキングスペースなど、従来の事務所以外の場所で仕事をする人を指すのだそうです。

今回のウイルス禍で政府などが通勤を減らしてくれと企業に働きかけています。ノマドワーカーが増えるでしょう。しかしこの労働形態で今後十分な収入が得られるのかわかりません。このような働き方に慣れるかもわかりません。

昔契約社員が話題になり、企業も労働者もいい労働形態と言って契約社員が増えましたが、今では収入が安い、不安定などの現実があって社会問題になっています。有能で引く手あまたの人は契約社員でも楽しく生きられると思うが、普通の人は苦しいのではないでしょうか。ノマドワーカーも同じで有能な人は面白いように稼ぐと思いますが、普通の人は、これは新しい働き方と思って飛びつくと危ないのではないでしょうか。

ウイルス禍のせいで企業の正社員でありながら企業の指示でノマドワーカーのような働き方になっている人は実験と思って順応する工夫努力をし、自分は合っていると思えば本格的なノマドワーカーになるというのが安全と思います。

ノマドワーカーも個人主義的な働き方ですが、自立しながらも孤立しないという能力が要求されます。情報通信技術があればこの能力不足を補ってくれると思うのは甘いと思います。

(注)近年、マネーゲームの発達でノマドワーカーになっている人が結構いるのではないかと思いますが、実態はよくわかりません。