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ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

2016年の電力自由化は中身がなかった

2021年01月16日 | 社会

発電しない会社が発電する電力会社から電力を卸してもらって消費者に小売りするだけの自由化でしたから、電力流通業界に流れ込んだ人が増えただけで合理化でも近代化でも何でもありませんでした。電力業界の労働生産性が悪くなっただけです。

東京ガスのように新しく発電に参入した会社もありましたが、真剣に既存電力会社と発電競争をやりませんでした。天然ガスは、都市ガスより発電に回した方がエネルギー効率が大きいとの認識で参入していません。オール電化が増えて都市ガスの消費が減る傾向なので、都市ガス燃料を発電に回すことにしただけです。オール電化にして省エネルギーに貢献しようとの発想はありませんでした。都市ガスも電気も東京ガスと契約してくれる人に電気代をちょっと安くしただけです。都市ガスを使い続けてくれと言っているようなものです。

2016年当時、電力線網はできていました。したがって既存の電力会社が消費者に電力を直販することは容易でした。小売りなど入れない方が合理的です。既存電力会社が自由競争するようになることが重要でした。また新発電会社が発電に参入して競争することが重要でした。

今、発電会社の卸値が200円/kwh以上と聞くと、小売り会社とその契約者は仰天しているでしょう。安倍晋三前内閣のやったことですが、マネーゲームのような電力自由化でした。結局損したのは安倍前内閣の笛に踊った人々でした。菅義偉総理も、当時内閣官房長官としてこの自由化を推進した人です。昔も今もやっていることが枝葉的です。