ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

原子力は暗いエネルギー

2017年11月18日 | Weblog
福島県双葉郡富岡町に、福島県で集められた、東京電力福島第一原発事故により出た指定放射性廃棄物の最終処分場が出来上がり、廃棄物の搬入作業が始まったとのことで、処分場の構造を写真で見ましたが、巨大な窪地になっており、屋根がありません。
雨や周辺から流れ込む水は窪地の底にたまるのではないでしょうか。
最終的には土砂で埋めるとのことですが、埋め立てが終わるまでの水処理はどうなっているのでしょうか。
廃棄物は容器に入れたり、コンクリートで固めたりすると言いますが、放射性物質の漏出は防げないでしょう。
窪地の底や側壁ですが、遮蔽性はどうもなさそうです。
水はたまるかしみこむようになっているようです。
放射性物質は下の土砂層に吸着されるか、地下水に混じって周辺に拡散するのではないでしょうか。
こわい最終処分場です。
 
福島県以外の汚染県はすべて最終処分場の建設に反対しており、建設の目途はまったく立っていません。
富岡町の最終処分場が成功するか失敗するか確認したいということでしょうか。
集められた廃棄物が危険な状態で仮置き場に置いてある状態が続きます。
これもこわいお話しです。
 
ほとんどの住民が避難している富岡町は将来どうなるのでしょうか。
現在人口13000人ぐらいというので、すごい復興と思ったのですが、実はこれは住民登録数であって、現在住んでいる人の数ではありません。
町の現状は、それほど回復しておらず、帰還した人は少数だそうです。
町は必ず人が住める町にするとの決意ですが、そうなるためには産業が必要です。
原発・放射性廃棄物処理処分事業が主ということになると、若い人にとって魅力ある町とは言えません。
苦しい時代が続きそうです。
 
町の標語、原子力明るい未来のエネルギーがとんだエネルギーで、町を暗くしてしまいました。
若い人々は、無理して町に帰還するのではなく、避難地、あるいはそのほかの地で、事業・仕事につき、そこで生きる決心をした方がいいのではないでしょうか。
迷いは人生を狂わせます。
 
政府も避難地の地方自治体も新天新地を求める人の自立を支援すべきです。
政府は原子力推進が間違っていたと反省し、自分の責任を認めるべきです。
帰還しないと支援を打ち切るなど非人間的な仕打ちをするそうですが、とんでもない政府です。