ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

政府を批判できる程度の知識を持とう

2016年02月01日 | Weblog
かつて化学物質による公害が問題になったとき日本は問題の化学物質の生産や使用を禁止して問題解決を図りました。
おかげで日本は安心安全の国になりました。

ところがこと原発になると放射性物質の危険性が問題になりません。
変な学者が登場して放射能はこわくないとテレビで話すほどです。

公害の原因となった化学物質は会社が生産し、あるいは使用していました。
したがって政府は客観的に化学物質の危険性を判断することができました。

ところが原発は政府が国策として推進してきました。
原発会社や電力会社の尻を叩いて原発の実用化を進めてきました。
そのため政府は客観的に原発の危険性を判断することができません。

日本は民主主義と言いますが、実は戦前も戦中も戦後も政府主義でした。
戦後はアメリカの指導もあり、比較的政府が健全に政治を運営してきました。
1990年頃経済成長が止まると、人々が経済立て直しを主導したのではなく、政府があれこれと対策を考えてきました。
金融緩和、財政出動で経済を立て直したいとやってきましたが、思うようにならず、経済は横這いでした。
政府の借金がどんどん増えました。

これはまずいと言って政府に代わって人々が大胆な方策を打ち出したかというとそうではありません。
政府が主導してインフレ目標2%などと言って、異次元金融緩和、財政出動をやりました。
人々は政府のやったことがいいことか悪いことかわかりませんでした。
最近になって経済成長していないことがわかって人々は政府に疑問を持ち始めました。
しかし自分ではどうすればいいかわかりません。
株価が下がる、円高になるという事態になり、とうとう日銀はマイナス金利を導入するという超次元の金融政策をとるに至りました。
やはり人々は見ているだけです。

日本は民主主義ではなく政府主義だということがよくわかると思います。

戦前戦中、政府が政治を主導して日本は地獄を見ました。
現代も状況は変わっていないと思います。

今からでは遅いのですが、それでも人々は自分で政治を考えるよう努力すべきではないでしょうか。
自分の人生を政府に考えてもらうような生き方はやめるべきではないでしょうか。
民主主義の重要性を悟るべきではないでしょうか。