ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

家づくりだけでなく人々は町づくりも考えるべき

2016年02月07日 | Weblog
2月6日の台湾南部地震ですが、高層集合住宅が横倒しになった映像が配信されたので広範囲で町が破壊されたのかと思いましたが、どうも耐震性を軽視した建物が倒壊したようで、大半の建物は地震に耐えたのかもしれません。
もし町が広範囲で破壊したなら上空から撮影した映像が流れると思いますが、流れていないようです。
しかし、まだ情報が少ないので実態がよくわかりません。

今回の横倒しになったビルは大地に置いただけの建物に見えます。
そのほか、1階部分が押し潰された状態で破壊した建物の映像も流れていますので耐震性のない古い建物が破壊したのでしょう。

ところで日本では最近の建物は耐震性が向上していると思いますが、古い建物と混在している町がほとんどですので地震に安全な町はないのではないでしょうか。
破壊する建物、火災を起こす建物があることを前提にして防災を考えるべきですが、今さらどうしようもない町がほとんどではないでしょうか。
安全を重視するなら町から出るしか方法がない町がほとんどではないでしょうか。

最近でも行政は町の安全性について軽視していると思います。
50年ぐらい前から都市化が始まったような地域でも、安全を重視した都市計画がなく、なるようになる形で宅地化が進み、消防車も入らない住宅密集地ができています。
私の町は、1970年代につくられた大規模宅地造成地にできた町で、概して整然とした戸建からなる町でしたが、次第に宅地細分化が進み、自分の家の壁と隣家の壁が1mという住宅密集地化がおこっています。
大半の人々が安全よりまずは家が欲しいと思っているので、行政は町基準を上げるより、人々の住宅願望を尊重しています。
戸建て住宅はほとんど木造住宅ですから住宅密集地化が進むと火災が心配です。

何度壊滅的被害を受けても安全な町ができないのは不思議なことです。
人々に家づくりの思考はありますが、町づくりの思考がないからだと思います。
行政が人々を説得して町づくりを考えるべきですが、人々の願望が優先して町づくりなき家づくりが起こります。
やはり人々が町をつくると考えないかぎり、安全な町はできません。