ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

あとは野となれ山となれではひどすぎる

2016年02月18日 | Weblog
東京電力福島第一原発(事故原発)の処理処分には兆円の単位のお金が必要です。
放射線を浴びるかもしれないので命懸けの作業です。
3,40年かかると言われていますが、もっとかかると思います。

高速増殖炉「もんじゅ」は問題ばかり生じ、開発を続けても実用性の見通しがありません。
冷却材にナトリウムを使っているため、漏れると非常に危険だそうです。
放射能もこわいですが、研究者、技術者、作業者にとってナトリウムも恐怖でしょう。
文殊の知恵をもってしても安全管理はむずかしいようです。
そこで廃炉が検討されていますが、廃炉に3000億円ぐらい必要だそうです。

未事故の普通の原発を廃炉するには600億円±300億円ぐらいのお金が必要だそうです。

出てきた放射性廃棄物の永久保管コストは廃炉コストに入っていないでしょう。
未だに永久保管方法がないそうです。
地下に埋める案がありますが、安全と確認されていません。
安全確認実験をやる計画がありますが、実験場を提供する地方がありません。
海底に埋めるというアイデアがありますが、海底だって漁業者などが反対するでしょう。

原発敷地に永久保管することになると思います。
地震、津波、戦争などによる破壊、管理ミス、事故などを心配しながら子孫に原発敷地で永久に安全管理させるなど、現代人がそんな無責任なことをする権利があるでしょうか。
しかし現代人は無責任なことをやっています。
あとは野となれ山となれです。

原発で発電できるという知識だけで発電し、現代人は、安全を無視しています。
安全技術開発はできる、子孫が安全技術を開発する、という技術開発無限論を原子力工学者、政治家は信じているようです。
永遠という時間の間にはそうかもしれませんが、1954年、日本の原発の歴史が始まって以来、62年がたちましたが、放射性廃棄物処理処分法がありません。
さらに62年たった2078年、開発は実現するでしょうか。
(注)核分裂を制御し、発電に応用したことはすごい技術でした。しかし安全技術がないことは致命的です。

地下に埋めるというアイデア以外は、高速増殖炉的発想(放射能の半減期が短いものになるまで核分裂させて核燃料として利用する)とか、宇宙に捨てるとか、地殻の下の溶融体に捨てるとか、奇抜なアイデアしかありません。
さらに62年かけても実現できないでしょう。

いますぐ原発を廃止し、放射性廃棄物を増やさない。
これが現代人がとれる唯一の文殊の知恵と思います。
原発敷地での放射性廃棄物安全管理は現代人が責任をもって取り組むべき課題です。
避けてはならない仕事だと思います。
地震、津波に耐える施設が必要です。
管理ミス、事故が起こらない施設が必要です。
戦争は絶対やってはいけません。
敵がミサイルで施設を破壊することは容易です。