ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

放射能汚染区域のモミの木に生長しない形態変化が観察される

2015年08月29日 | Weblog
先日東京日本橋に行きましたら大通りで福島県が観光案内をやっていました。
観光資料には「福が満開、福のしま」と書いてありました。
苦労していると思いました。

資料に福島県マップが載っていたので、事故原発周辺はどうなっているか見てみたところ、「帰還困難区域」となっていて色を変えて区域が表示されていました。
この区域は事故原発から北西35kmに及んでいました。
幅は10kmぐらいです。
この区域では居住、農業が不可能とのことです。
この区域内の国道6号は自動車に限り通過できるそうです。

この帰還困難区域(事故原発から3.5km、8.5km、15kmの3地点)で最近恐ろしいニュースが流れました。
モミの木の幹が途中から伸びない形態変化が確認されたようです。
環境省と放射線医学総合研究所の発表です。

事故原発に近い順に98%、44%、27%の割合で観察されたそうです。
放射線の影響がないと思われる茨城県の調査では形態変化は6%だったそうです。
放射線の影響と言っていいと思います。
チェルノブイリ原発事故でも周辺の針葉樹に同様の形態変化が観察されたと言います。

この帰還困難区域の周辺はどのように考えればいいのでしょうか。
安全とは言えません。
生活するにはそれなりの覚悟がいる区域ではないでしょうか。
放射能汚染による放射線障害が発生する恐れが高い区域ではないでしょうか。

中央政府も福島県も安全を宣伝することに熱心ですが、どうも放射性物質の危険を軽視している印象を受けます。
不幸なことに放射能漏洩は今も止まっていません。
除染も不完全です。
今は放射能汚染の危険を自覚して用心した方がいいと思います。
非科学的な安全神話づくりは危険だと思います。

福島県は生活が苦しいという大問題がありますが、無理をして問題を大きくするともっと苦しくなります。
広島や長崎より放射能汚染ははるかにひどいと思います。
人口減少を大問題と思うより、放射能汚染を大問題と思う健全思考を持ってほしいと思います。