ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

アベノミクスで日本は太り、よたよたと歩くのではないか

2015年01月03日 | Weblog
明けましておめでとうございます。
平安が続くと思いたいのですが、大変なことがおこる不安を感じます。

私が入社した1962年当時、第二次産業はすでに無人化という流れがあり、工場に行くと機械が動いているだけという状態でした。
人が大勢いたのは事務所と研究所だけでした。
第三次産業はかなり遅れたが、やはり無人化が進みました。

第一次産業は産業そのものが衰退していきましたが、やはり機械化が進んでいきました。
機械化が進んだから半人前で仕事ができ、産業の近代化が遅れるというまずい結果になったと思います。

無人化を経験してきましたので、最近は労働力不足という考えがちょっとわかりにくいと感じています。
人口減少、老人割合増加という現象を考慮しても、労働力不足という考えに何か裏があると思います。

表現が悪いのですが、日本には不必要産業・部門が多いのではないでしょうか。
日本は経済水準が高いので、経済が肥大化していると思います。
人間でいうなら不必要に太っている状態です。
自由経済の価値観では採算性があれば不必要産業・部門でも産業・部門です。
しかし必要度の高い産業に人が集まらないという問題があるのではないでしょうか。

消費者は、必需品は輸入ものを買い、高度な生活を楽しむため、不必要産業・部門にお金を出しているのではないでしょうか。

政府が経済成長を必要と言うのは借金問題に苦しんでいるからだと思います。
悪い例として銀行業をあげますが、1990年以降、不必要銀行が多いことがわかりました。
しかし政府は不必要銀行を助け生き残らせました。
銀行は政府に貸していましたから、銀行から返せと言われると政府がデフォルトに陥る恐れがありました。
そこで政府は不必要銀行を助けたと思います。

政府と銀行の腐れ縁は今日も続いており、政府は借金を返せないので、日銀にお願いして銀行保有の国債を日銀に買ってもらっています。
これで政府と不必要銀行はまた生き残ることができることになりました。
金融緩和とは政府はうまい表現を使ったものです。
実態は政府と不必要銀行の生き残りです。

不必要産業・部門は銀行業に多いだけではありません。
政府と産業の腐れ縁で、政府には多くの不必要部門があり、多くの不必要会社・部門があります。
これらの不必要産業・部門が貴重な労働力を食っているのが現状ではないでしょうか。

安易にアジアから労働力を導入することはやめた方がいいと思います。
経済はさらに肥大化し、日本はよたよたと歩く不健全国になると思います。
苦しくても減量し、不必要産業・部門を削るのが正解だと思います。
削るというより、削らざるをえないようになることが大事と思います。

アベノミクスという甘ーい政策は経済の肥大化を狙っています。
しかし経済の根幹は、枝葉の大繁茂に耐えられず、衰退するでしょう。
ある時、日本経済の枯死が起こる恐れがあります。