ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

オーストラリアとの関係

2014年07月13日 | Weblog
7月8日に安倍晋三総理がオーストラリア国会両院総会で行なった演説について、知人が、新聞テレビは両国の安保における関係がいいことを総理は述べたと報道しているが、演説は歴史的、包括的に両国の関係がいいことを述べていると言って総理の演説を評価してきました。
そこで早速演説のビデオを見てみました。
なるほど、歴史的、包括的でしたが、安倍内閣の特徴である、いいことだけを言うおべんちゃら演説でした。
過去日本で活躍あるいは貢献したオーストラリア人を傍聴席に呼び、演説の中で彼らに触れ、感謝するなど、演出もしていました。
儀礼的な演説ですからおべんちゃら演説でいいと思いますが、この演説が、議員を感動させたと思うのは誤解です。
むしろ日本の新聞テレビは演説の要点をよく理解して報道していると思います。

安倍総理のこれまでの外交演説は実は非常にわかりにくいものです。
平和外交の方針変更なし、法重視、積極的平和主義、集団安保と、一つの演説の中に平和と戦争に関連する言葉が並列して出てきます。
よく観察すると平和から戦争に演説が展開していることがわかります。
法重視までは平和、積極的平和主義から戦争です。

攻撃する国があると暗に言いながら、軍事力の均衡、集団安保を説いています。
今回の演説ではーストラリアとは集団安保で協力関係に入ったことを述べたものでした。

ところでオーストラリアは原発を持っていません。
安倍総理が靖国神社を参拝したことを強く批判しました。
日本の調査捕鯨を実は捕鯨と批判し、調査捕鯨に強く反対しました。
貿易自由化では農産物について日本は閉鎖的と批判しています。
総合的には両国はいい関係にありますが、政治分野での価値観の違いは大きいと思います。
今はオーストラリアも中国に悩まされているので政治分野で協調的であると理解するのが正解と思います。