ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

ダンス、ダンス、ダンスよりみんなで町づくりをやった方がいい

2012年04月06日 | Weblog

横浜の丘陵の急斜面にできた町

広報よこはま市版4月号に「横浜の元気をつくる!」ということで2012年度の横浜市政方針が載っていました。
横浜市は環境未来都市、国際戦略総合特区、特定都市再生緊急整備地域に指定されたそうですが、その内容を検討すると、町の住環境悪化をとめる方策には触れていません。
臨海部にモデル地区をつくる従来の市政の継続であり、大半の横浜の町は貧弱な住環境におかれたままになります。

横浜について私が一番心配していることは狭小住宅が増えていること、住宅密集地化が進んでいることです。
低地、丘陵急斜面の直上、急斜面、その直下、まるでアメーバが増殖するかのように狭小住宅が地面を覆っています。
市街化調整区域が比較的守られていることは嬉しいことですが、その反動であるかのように区域外が、環境から見ても防災から見ても劣悪な町に変貌しつつあります。

都市条例で町の住環境基準を上げるだけで市民がその基準にそって行動し、横浜の町が美しく安全になります。
これは横浜市としてはお金をかけずできることです。
しかし欲深な土地所有者や不動産業者の言うことを聞いたり、不動産関連の税収を重視すると市は町の住環境改善ができません。

上記のモデル地区づくりは大半の市民生活に関係ないと思います。
したがって横浜の元気をつくることはできません。

大半の市民が参加できる市政は美しくて安全な町づくりだと思います。
従来と同じように市が臨海部に拠点をつくることではありません。
貧弱な町から臨海部に行ってダンス、ダンス、ダンスをやっても人々の元気は一時的です。
貧弱な町に戻ればまた元気はなくなります。

なお、これとは別に横浜市を神奈川県から独立させて特別自由市にする計画があります。
区を自治区とし、区長、区議を公選にすることが考えられているそうです。
これはいい方向です。

しかし、横浜は東京のベッドタウンの性格が強いと思います。
市の税収は固定資産税が多いと思います。
横浜の産業は成長しているとは言えません。
横浜港はお金をかけたが、今や貿易港として十分機能していません。
横浜は世界への窓口になっていません。
東京都や神奈川県と密接な関係を維持する必要があります。
特別自由市構想は勇ましいのですが、自立できない現実をしっかり考えておくべきです。