横浜市は経済を重視し、住環境、養育、教育、文化、医療を軽視してきました。
経済がよくなれば、自然に住環境、養育、教育、文化、医療もよくなると考えたのでしょう。
ところが経済はよくなりませんでした。
港に注力しましたが、港貿易は伸びませんでした。
そこで港の観光地化をやっていますが、これも投資効果はよくありません。
観光産業については幕末と明治、横浜が文明開化の港になった歴史を観光に生かすことが重要です。
横浜の観光事業は歴史を感じさせるものであってほしいと思います。
収益性より横浜らしさを重視してほしいと思います。
市は港では横浜のシンボリック事業として今年は美術イベント(トリエンナーレ)をやり、来年はダンスイベントをやり、2013年は音楽イベントをやるそうですが、横浜らしさを感じません。
線香花火のようなイベントを企画実行しているような気がしてなりません。
私の町では区の発案で今年町の周辺にヒマワリの種をまくイベントがありました。大勢の人が作業に参加しましたが、その後ヒマワリがどうなったか気にした人は誰もいませんでした。
定着しない文化事業を「とっかえ、ひっかえ」やっていてもしょうがないのではないでしょうか。
横浜は戦後は住宅の町として拡大してきました。
人々は横浜に住むため横浜市に税金を払っています。
したがって市は彼らのために住環境、養育、教育、文化、医療に注力すべきです。
横浜の住環境、養育・教育・文化・医療施設の貧弱さはひどいと思います。
一気に改善は無理ですが、着実に改善してほしいと思います。
横浜は消費経済でいいかというとそうではないと思います。
農業は無理ですが、工業は重要です。
横浜市と横浜にある大学と工業会社と金融機関が協力して知識集約型、技術開発型工業を育成すべきです。
折角発達した臨海工業地帯を生産力ある工業地帯として維持してほしいと思います。
市はお金がないからと言いますが、全くない訳ではありません。
要はお金の使い方を変えることが必要です。
来年はダンス、ダンス、ダンスで憂さ晴らしをするのではなく、着実に町づくりを進める横浜市であってほしいと思います。