丹沢湖の南側の大野山(723m)から見た富士山
町の住環境問題は、町のできるだけ多くの人々が問題意識をもって考えなければ解決できません。
ところが私の住んでいる町では建築協定があり、町内会の組織ではない建築協定運営委員会が考えてきました。
建築協定区域外とか協定に入らない人の宅地があって、宅地細分化、住宅密集地化が問題になってきました。
委員会は、町の住環境を守っているとの自負があったのでしょう、建築協定でいいと主張し、建築協定に入らない人が悪いという言い方に終始してきました。
ほかの方法を考える自由を失い、周辺の町はどんどん地区計画に移行しましたが、私の町だけ建築協定という状態でした。
しかし隣地境界線から50cmしか離れていないところに壁があるような住宅が次から次へと建設されるようになって、昨年春に、ついに委員会は、建築協定の限界を知り、町内会に町の住環境問題を考えてほしいと申し入れしました。
町の住環境問題は建築協定運営委員会任せだった町内会は、検討委員会作りに苦労したようで1年たった現在も体制は未完成のようです。
各班から1名代表を出してもらうようにすればよかったのですが、住人に問題の背景を説明することなく、いきなり回覧で検討委員を町全体から募集したので応募者があまりいなかったようです。
建築協定運営委員会の委員や委員経験者が主に応募したか、お願いされて検討委員になったようです。
まずいやり方と思いますが、検討委員会は、体制不備のまま、また住人に説明することなく、すでに数回集まって会則を決定し、役員を決め、計画を作成していました。
今年春の町内会総会で内容が発表されるのでしょうが、このような検討委員会作りと計画作りで、はたして住人がこの検討委員会に協力するか疑問です。
これまで建築協定運営委員会が独走する形でしたが、町内会下部機構の検討委員会でもこの形が起ってしまって検討委員会が独走している訳です。
恐らく町内会は検討委員会にお任せという態度を取っているのでしょう。
下部機構管理機能なき町内会は自治意識が希薄です。
すると下部機構は住人のことを考えないで独走しがちです。
今年の春の町内会総会では町内会役員会の権限と責任が問題になりそうですが、このことを議論できるような総会になるかも怪しくなってきました。
住人が老人になったことが原因と言うより、難問を避けてきた町内会の歴史が原因のようです。