冬柴鉄三氏が国土交通大臣になりましたので彼が町づくりについてどのように考えているか関心を持っています。
今のところ彼は港湾、空港、道路など社会基盤に関心があり、町づくりについては言及していません。
経済の中心が大陸に移りましたので、物流の中心も大陸に移りつつあります。
彼は日本を心配して国内に港湾、空港、それにつながる交通網を整備したいと述べています。
世界の動きを上手に利用する弾力性が必要でしょう。
地方については、地方の社会基盤整備に関心を持っており、「頑張る地方」、「頑張る地域」を応援したいと述べています。
頑張らないと応援しないということでしょう。
地方間、地域間格差が広がりそうです。
政府の公共事業予算は1998年度の15兆円から06年度は7.2兆円に半減しています。
したがって土建政治から脱却し、地方政府や民間が主体的に地方づくり、地域づくりを企画する方向付けをすることが重要でしょう。
個々の町づくりは中央政府がやることではありません。
しかし町が雑然としており、災害に非常に弱いという現状を反省し、中央政府は、法整備、特に基本的な住宅基準や町基準を上げることに注力すべきと思います。
日本は国際収支黒字です。
お金はいっぱいあります。
問題はそのお金がマネーゲームに回っていることです。
民間資金が美しくて安全な町づくりに回る仕組みづくりは政府の重要な仕事です。