秋山好古揮毫石碑紀行 ４ 新潟県魚沼市の碑

平成２１年１１月６日新潟県新潟市江南区沢海日枝神社境内に秋山好古揮毫
石碑が発見された。
新潟県に石碑が建立されていたとは秋山兄弟生誕地関係者は驚きと歓声が交差した。
日本海唯一の石碑発見でNHK松山放送局も新潟市に取材に行き全国に放映した。
平成２３年5月５日新潟県柏崎市在住の柴野氏から、新潟県魚沼市堀之内竜光にある天満天神社境内に好古揮毫の石碑が存在すると写真を添えて書簡が秋山邸に届いた。
奇しくも私が好古揮毫の石碑を専任で調査を開始した切っ掛けが平成１７年５月５日に起きた大きな出来事から６年目の事である。・・私と好古さん揮毫石碑とは不思議なご縁がある。
さて、石碑は柴野氏が平成１６年９月１１日に発見された。同年１０月２３日中越大地震が発生した。もしかすると石碑は倒壊していると思いますので調査確認して下さいと付記されていた。
早速、新潟市の北方文化博物館、佐藤常務理事と、横越コミュニティ協議会相談役、神田氏に調査をお願いした。
中越大地震で倒壊したと思いますが現存であれば早急に写真取材に伺いますので調査をお願いしましと連絡した。
すると３日後、神田氏から魚沼市に行って来ました。確かに中越大地震で倒壊したが、全国民から頂いた義援金の一部を流用させて頂き再建立したと連絡を頂き三度目の新潟に行く事になった。今回は車でなく公共の交通機関で、松山から羽田、上越新幹線、新潟市から神田氏の車で行った。
日本海側に発見された２基目の石碑である。
私が伺った平成２３年６月１１日、中越大地震の復興も殆ど終わり地域の皆様方は平穏な日常生活に戻っておられました。ご苦労様でした。
私の住む四国愛媛でも何時発生しても可笑しくないと言われている南海地震その規模によるが甚大な災害が発生すると思われる。我が家もその対策をしないといけない。


日露戦争で魚沼市の堀之内地区から出征した２３名が無事生還した有志が大正３年８月、天満八幡神社境内に建立した。揮毫は、秋山好古が第１３師団長として赴任していた新潟県高田市に居た時である。現在５２基の石碑が発見されているが「戦役記念」と揮毫された石碑はこの石碑は初めてである。


「戦役記念」碑は、平成１６年１０月２３日発生した中越大地震で倒壊し、義援金の一部を流用し再建立された。再建立の場所は、変更したそうで、以前あった場所は中越大地震復興の拠点の一つに神社境内が使われ、道路になり以前の場所より少し拝殿寄りに再建立されていた。
現地に着くと近所の方々が出迎えて頂きビックリした。



現地に着き境内に入ると地元の方が１０数名居られた。愛媛松山から石碑取材に来ると言う事でお出迎えであった。地元魚沼市役所・魚沼CATV・新潟日報新聞の方々で取材も受けた。今までなかった事で驚いたのと嬉しかった。
地元の方から秋山好古の話が聞きたいとの要望で、野外超ミニ講演会を神田さんと行い喜んで頂いた。終わると拝殿でお茶のお接待を受けた。
地元の方の中に松山出身の方が居られ松山の方が来られるとの事で来ましたとお出迎えして頂いた。その時の記念写真。


魚沼市CATVの取材を受ける神田氏。


新潟日報新聞の取材も受けられる神田氏。・・ご苦労様。


戦役記念碑の裏面で、建立した有志の氏名が刻印されている。


建立年月日も書かれていた。「大正参年八月有志建立」


天満宮神社入口に「激震復興記念塔」が建立されており、塔には幟が建てられていた。「復興に感動　支援有り難う」「絆深まる」と書いてあった。


私が取材に行った時、魚沼市の職員さんに説明板の設置をお願いして帰りました。その後すぐに画像の説明板を設置して頂きました。撮影は、神田氏が後日伺い撮影し私に送って頂きました。


神社の鳥居に「中越大震災復興再建　平成１７年１０月吉日　氏子中」と書かれていた。


幟が建っていた記念塔で「中越地震復興記念塔　激震　平成２０年８月建立」と揮毫された。


画像は、中越大地震の前、倒壊する前の「戦役記念」碑。
柏崎市在住の柴野氏撮影提供。


中越大地震前にはなかった神社境内に入る復興道路が建設され、好古揮毫の「戦役記念」碑が有った場所は道路となり再建された石碑は、拝殿寄りに変更され建てられた。画像は復興道路（復興資材等々は神社境内が置き場となった）


魚沼市の堀之内の天満宮神社。


魚沼市の堀之内の天満宮神社。


柏崎市在住の柴野氏撮影提供の画像で、中越大地震前の石碑。


新潟日報新聞、平成２３年６月２２日付けで掲載して頂きました。
今まで多くの秋山好古揮毫の石碑取材に行きましたが新聞に取り上げて頂いたのは魚沼市での取材が初めてでいい記念になりました。