kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

株価上昇のカギは企業戦略にあり

2014-07-24 15:05:41 | 日記
日本株のPERは現在14倍後半と見られています。米国株が16倍台ですから
単純比較すれば日本株の出遅れが目立ちます。もっともPERだけが株価決
定要因ではありません。米国株と日本株の大きな違いはROEの違いでしょ
うか。日本株平均が8%程度に対して米国株は20%台後半とも言われてい
ますからその違いの大きさは歴然としています。

日本企業のROEが低水準である背景には持ち合い株や内部留保として過剰
な現金を抱えているからだと言われています。資本効率の低さが海外投資家
の日本株の低評価の理由です。日本株でも米国株と遜色のない高ROE銘柄
は海外投資家の人気も高くPERも市場平均を遥か上回っています。

こう考えるとポストアベノミクス相場では企業自身の改革が必要のようです。
昨年のように円安株高のペアトレードが期待できないとなれば投資の原点で
ある企業内容に焦点が移りそうです。

ROEを向上させる方法は利益成長で分子を増やすまたは自社株買いで分母を
減らす方法があります。どちらを目指すかは各企業により違ってくるでしょう。
理想を言えば分子を増やす利益成長が望ましいのですが状況によっては投資
による利益成長が難しい時期もあるでしょう。その場合は当面使い道のない
資金は株主に還元すべきでしょう。

PBR1倍割れが銘柄が未だにたくさん存在するのは利益を生まない資産がまだ
まだたくさんあるから市場からの評価が高まらないのです。今年はマクロよりも
ミクロを重視した相場が後半戦の流れとなりそうです。

明日の更新は所用のためお休みします。
皆さん頑張ってください。

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個人投資家の懐具合もまばら

2014-07-24 09:03:54 | 日記
4~6月期のネット証券5割減益という記事が今日付けの経済紙に掲載されてい
ます。日銀による異次元の緩和で売買代金が急拡大した1年前との比較ですか
らこの数字自体は別に驚きではありません。4~6月期を振り返ってみると1部市
場は低調な状態でした。一方マザーズやジャスダック市場の新興市場はIPO銘
柄やゲーム関連、ロボット関連、格安スマホ関連銘柄などが賑わい活況でした。

ミクシィやサイバーダイン、日本通信といった株価が2倍以上に値上がりするスタ
ー銘柄も数多く出ました。5月安値から急回復した新興市場のおかげで息を吹き
返した個人投資家もいました。一方1部市場では個人投資家に人気のソフトバン
クや野村証券、三菱UFJの金融株などの上昇は僅かでシコリは残ったままです。

昨年末から年初にかけて個人投資家に大人気だったレバレッジETF信用残高も
4月のピークから半減しています。相場が6月中旬以降狭い範囲で膠着状態にな
っているために値幅妙味が薄れてきたことも原因かもしれません。株価上昇によ
り個人投資家の信用評価損が縮小し動きやすくなったという解説がありましたが
本当にそうでしょうか。

個人投資家でも主に新興市場を手掛けている短期売買志向の強い一部の投資
家は潤ったでしょうが、主に1部市場の主力銘柄を逆張りで追いかけた投資家の
多くは主力株の低迷もあり投資家心理はあまり改善してないのではないでしょう
か。本当に先高観が強ければ信用買い残高が再び増えても不思議ではありませ
ん。ところが先週は560億円減少しています。

先週の相場を振り返ると1万5300円台で上値の重い展開でした。1月高値時の期
日到来から個人投資家の戻り売りが頭を押さえた可能性が高そうです。もっとも
逆張り志向の強い個人投資家は上昇時には売りが出やすくなる傾向が強いこと
から納得はできます。しかし地政学的リスクの高まりから18日に大幅安したところ
で余り信用では買いが膨らまなかったことが信用残高の数字から読み取れます。

昨年から尚も上昇基調を続けている銘柄は内需関連の建設や食品銘柄を除け
ばミネベアやカシオ、ダイキン、アルプスなどの銘柄だけです。高値から下げた
まま下値模索を続けているクボタやヤフー、横河電機などもあり逆張り投資が
不発に終わっている銘柄も目立ちます。尚も市場関係者の間では年末1万8000
円の目標を出しているところが多いようですが、主力の輸出関連銘柄の立ち直り
なくしてその目標は達成できないでしょう。果たして残り5か月弱でそんな相場が
くるのでしょうか。今ひとつ確信が持てないというのが今の個人投資家の心理状
態ではないのでしょうか。
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決算発表スタート

2014-07-23 06:18:29 | 日記
業績の良いものは買われそして悪いものは売られる。決算数字による株価の
明暗が分かれる季節になりました。決算発表本格化を前に人気のゲーム関連
銘柄も例外ではないようです。大幅な業績の下方修正を発表したゲーム企業
のenishの株価は22日に201円安(12.79%)の1370円と急落しました。

配信したゲームの当たり外れで業績変動の激しいことはゲーム株には避けて
通れない宿命ですがゲーム株の業績は開けて見なければ分からずその予想
の難しさが浮き彫りになりました。また人気の食品銘柄であってもカゴメは決
算が冴えず上場銘柄の8割が上昇する相場でも68円安(3.76%)の1760円と
大幅に下げました。

一方同じゲーム関連銘柄でもバンダイナムコゲームス(東京都品川区)が提供
する「アイドルマスターSideM」の運営・開発を開始したオルトPが1部市場の値
上がり率トップに躍り出るなどゲーム株人気は根強いようです。他にもゲーム関
連ではKLabやコロプラなども値を飛ばしていました。

これからの決算発表で気をつけなければならないのは好業績を発表した企業
でも予想外の内容で上昇がしばらく続くもの、一方既に株価が好業績を織り込
む形で上昇している場合好材料出尽くしで売られるものがあることです。また
決算内容が悪くても既に株価がそれを織り込む形で調整していた場合悪材料
出尽くしで反発するケースもあるでしょう。

要するに株価が好、悪材料をどのくらい織り込んでいるかでその後の展開も違
ってきます。もっともその判断はそう簡単ではありません。決算発表は目先筋に
とっては格好の売買ネタですが持ち株が急落して落胆するケースもあります。
ハラハラドキドキの決算発表は8月中旬まで続きます。逆張りで下げている銘柄
の投資を考えている方もいると思いますが、先回り買いをして大怪我をしないよ
うに注意してください。これと言って悪いニュースもないのにずるずる下げる銘
柄には得てして後から悪材料が表面化するものです。本当の買場はその後に
訪れるものです。

それにしてもNY市場の堅調な地合いは尚も続いています。地政学リスクでの
下げも良い踊場になりました。ダウ銘柄でも上昇が目立つのはインテルやマイ
クロソフト、IBMのハイテク銘柄やゴールドマンやJPモルガン、VISAの金融株
それにコカ・コーラです。30銘柄すべてが高値にいる訳ではありません。目先は
しばらく堅調な展開なのかもしれません。と言うことは日本株も米国株に引っ張
られる形で上値は重くても下値も堅い展開が続くのでしょうか。

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膠着日本株の今後は

2014-07-22 08:18:47 | 日記
今年の相場も既に前半6ヶ月が過ぎました。ここまでを振り返るといくつかの
想定外の動きも目立ちます。まず一番に挙げる誤算は多くの市場関係者が
予想した日銀の早期の追加緩和がなかったことです。また米国でも雇用情
勢の改善にも拘らず長期金利が低水準のまま一向に上昇しないことです。

そして長期金利の異例の低水準を巡って様々な仮説が出ていますが、未だ
にこれだという理由が見当たらないことです。二つの結果として日本株の上
値の重い原因の一つである円安トレンドにブレーキがかかった事です。昨年
までの主流だった円安株高トレンドの流れに変化が出てきました。

年初からここまでは低金利と経済の改善を謳歌してNY市場が高値を更新し
続けているにも拘わらず東京市場は立ち直りつつありますが、昨年の実績
を考えれば物足りない相場が続いています。個別銘柄でも年末年始に賑わ
った銘柄の多くは未だに低迷している銘柄も数多くあります。

今年後半戦の相場に入った7月相場で目立つのは昨年の上昇率が低かった
ゼネコンや地銀株それに電鉄株などの内需銘柄が多いことです。上昇率が
低かったということはそれだけ高値でのシコリの少なさに繋がり戻り売り圧力
が少ないことです。需給面での支援もゼネコン株などの内需株の株高を支え
ています。

さて日本企業の決算も今週から8月中旬まで続々と発表されます。先陣を切
った安川電機の4~6月決算は市場予想を上回るものでした。株価は発表後
一段高になりました。もっとも安川電機株は期初今期の慎重な業績見通しが
嫌気されて1月高値1656円から大幅に調整していただけにgoodサプライズだ
ったこともあります。

多くの日本企業が事前予想を上回る好決算を発表するかどうかは蓋を開け
てみなければ分かりません。101円台で膠着感の強い円相場を考えれば輸出
株が市場予想を超える決算や期初見通しの上方修正をするかはこの時点で
は考えづらいのかもしれません。まあ多くの日本企業は下方修正を嫌います
から慎重な決算見通しを出す傾向があります。決算数字からどれだけ会社側
の本音を探り当てるかどうかも投資作戦の一つです。

日本株がこの膠着状態からいつ抜け出せるかどうかはどれだけ真水の収益力
がついたかどうかによるのかもしれません。もう森を見ずして木を見る相場に
切り替えなければならないのかもしれません。

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NY市場は大幅反発

2014-07-19 10:35:16 | 日記
18日のNY市場は企業業績の堅調さから反発してほぼこの日の高値に近い
123ドル高の1万7100ドルで取引を終わりました。世界的に株価が調整する
なかで米国株の堅調さが改めて確認されました。

NY市場の年初からここまでを振り返ると1月後半から2月初めにかけて1200
ドル下落を演じて以降2%程度の小幅の調整はありましたがほとんど大きな
調整を経験することなく1万7000ドル台まで上昇してきました。世界の市場を
見渡しても米国市場の強さが際立つ結果となっています。

一方東京市場は昨年までの勢いを取り戻すまでには至っていません。もっとも
昨年の上昇は随分上げ底だったような気もします。異次元の緩和から円安株高
のペアトレードが市場を引っ張り先物御三家(ファーストリテイリング、ファナック
ソフトバンク)を中心に値嵩株が実態以上の高値をつけたことです。この3銘柄
はいずれも超優良銘柄で成長期待の強い企業です。しかし幾らなんでも投資
尺度からかけ離れた価格まで買い上げられたことも事実です。

日経平均が同じ1万5000円台前半でも昨年12月初旬時点よりも現在のほうが
より企業の実態に近い株価になっています。その分昨年のようなボラティリティ
の高さは今年は少なくなっています。海外の短期筋に振り回されることは余り
みられなくなりました。しかし1万5000円前半では底堅くても上値の重さも感じる
ゾーンです。この膠着状態をいつ抜け出せるかが目下の最大関心事です。

NY市場は粘り越しの相場が続いている。長期金利も雇用統計の改善とは反
比例するように低下して尚も低水準のままです。NY市場の強さは認めるとし
てもこのままじり高が続くのか判断の分かれるところです。外部環境に大きな
変化が出なければ東京市場は1万5000円から5500円でのボックス相場が続く
のでしょうか。

20、21日の更新はお休みします。
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