kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

情報の拡散と鮮度

2014-07-04 08:12:06 | 日記
今週のニュースで目立ったのは年間195回の日帰り出張をしたとして、野々村
竜太郎・兵庫県議(47)の釈明会見です。回数の多さや領収書の添付がされ
てなかったというずさんなこともさることながら分別もある40代の議員さんが子
供のように号泣しながらの会見にはびっくりしました。しかも納得できる説明も
なくとても釈明会見とは言えないシロモノでした。この会見を見て地元(西宮市)
の選挙民はどんな感想を持ったのでしょうか。

国民の大切な税金を浪費したことも腹が立ちますが議員としての資質の問題の
ありそうな人物が先生と呼ばれる議員として活動していたかと思うとびっくりです。
二日に一度以上の日帰り出張というのも驚きです。報道通り本当にこんな頻度で
出張していたら真面な議会活動なんて出来ないことは明白です。こんな人物を議
員に選んでしまった地元民はどんな反応が示しているのでしょうか。個人的には
こちらの方が気になります。

そしてこの様子はネット上の動画で繰り返し再生され、あっという間に拡散して
いったことです。今日のラジオでは既に60万回再生されたと伝えています。これ
がネット社会の怖いところです。ネット社会での情報はそのスピードの速さそし
て広範囲に拡散することで以前には考えられなかったくらい影響が広がります。
そして情報の鮮度も急速に落ちます。

金融市場でもネットの普及により日々世界中で起きているニュースが瞬時に
拡散します。一つの例を挙げると中国で銅の取引に絡んで二重担保問題が
6月中旬に表面化してロンドンLME相場が5月末に比べて一時5%下落しま
した。その影響は株式市場にもおよび非鉄や商社の株価が下落することに
繋がりました。

もっともその後LME相場は急反発して急落前の水準超えて7000ドルの大台
を回復しました。急反発の背景には世界的な金余りと中国PMIが市場予想を
上回ったことも支援材料になりました。銅市況の急反発を受けて6月末以降
非鉄株の上昇率は日経平均を上回っています。結果的に二重担保問題で
市況急落というニュースはあっという間に拡散しましたが、その鮮度は急激
に色あせ急速に情報の価値を失いました。

ショック安はあっても尾を引かないケースも目立ちます。目を凝らしてその後
の展開を注視しないと判断を見誤ることになります。売りで反応してその後に
火傷をすることもありますから注意が必要です。

さて3日のNY市場は注目の雇用統計で市場予想を上回る雇用者数を記録
したことを好感して初の1万7000ドルに乗せました。東京市場も終日堅調な
展開が予想されます。東京市場がこの先も高値を終えるかどうかは海外市
場の動向のポイントになりそうです。
コメント
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