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kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

IPO銘柄活況はあだ花か?

2014-12-16 08:35:53 | 日記
原油価格急落を嫌気した欧米市場の下落から東京市場も先週の18000円の
攻防から17000円の攻防へと僅か1週間で東京市場の景色は一変しました。
ここへきて2ヶ月に渡った大幅上昇の反動が一気に表面化した形です。今日
は原油安が止まらず欧米市場も大幅に下げたこともあり17000円割れは避け
られない状況です。一方一部市場の下落をしり目にIPO市場が活況です。

先週新規公開した企業の公開価格と初値は下記の通りです。
カッコ内は公開価格
弁護士ドットコム(1230円)初値3880円公開価格に対する騰落率215%
スノーピーク(2300円)初値5390円   〃134%
ビーロッド(2010円)初値10500円   〃422%
GMOテック(5800円)初値13640円  〃135%
クラウドワークス(760円)初値1316円  〃73%
と軒並み公開価格を大きく上回る始まりです。
11月に公開したCRI・ミドルウエアは何と462%という人気ぶりでした。

IPO銘柄人気が盛り上がることは市場活性化のためにも勿論良いことです
が初値が公開価格の2倍、3倍になるというのはどう考えてもおかしいので
はないでしょうか。公開価格が低すぎるのかあるいはIPO人気が過熱して
いるのかいずれかです。おそらく後者の可能性が高そうです。15日公開さ
れたテクノポリスは公開価格1950円を下回る1852円で寄り付きました。
株価は安寄り後買いが入りかなり戻しましたがそれでも公開価格を35円
下回り初日の取引を終えました。

これだけの人気を支えているのは短期のホットマネーです。値幅が取れる
と思えば一気にマネーが流入する一方あっという間に逃げ出してしまう不
安定な存在です。一部市場が海外株安から先物主導で下落する状況で
短期の資金はIPO銘柄に向かっています。

もっとも月満ちれば欠けると言いますがその反動も大きくなる懸念は強まり
そうです。まして今月は今週から年末までに23社もの新規公開が予定され
ています。公開ラッシュで一気にIPO市場が冷え込むという懸念もついて回
ります。

既に公開された銘柄が順調に上昇していけば問題はないかもしれませんが
15日の時点では先週公開した銘柄が一時軒並み初値を割り込みました。
ビーロッドとクラウドワークスは初値を上回って引けましたがGMOテックが
4050円、弁護士ドットコムが420円、スノーピークが750円それぞれ初値を下
回って引けました。今日もホットマネーによる激しい値動きが予想されます。

今後は玉石混合のIPO銘柄がその後も人気を持続できるかどうか株価と事業
の将来性を天秤にかけて考えるべきです。現在のIPO人気は現状ではババ抜
き相場と背中合わせだということを肝に銘じるべきです。
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