kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

荒れる春相場

2013-03-23 06:45:50 | 日記
大相撲ではしばしば「荒れる春場所」と言われますが、今週の東京市場の値動き
はそんな荒れる春相場の様相です。ジェットコースターのような激しい動きでした。
18日340円安で始まり19日は247円高、祝日の20日をはさみ21日は167円高と2日
続伸して年初来高値を更新したかと思ったら22日は再び297円と大幅安でした。
週末金曜日の大幅安なんておそらく今年になってから初めてではないでしょうか。

これまで東京市場は1月と2月は月間で500円ずつ上昇しましたが3月はその1.6倍
の800円弱(3月22日現在)の上昇です。まあそれだけ3月はハイピッチで上昇した
訳ですからどうしても外部環境次第で値動きが大きくなります。特に1万2000円を
越えたあたりからの急上昇が短期的な過熱感から変動幅を大きなものとしていま
す。

また需給面からは先物主導での相場展開と個人投資家のディーリング売買が
一層値動きを大きくしています。機関投資家の売買が活発になるなどもう少し
国内投資家の売買の厚みが増せばこれ程までに一方通行の相場にはならない
のですが、現状では短期筋の動向次第で相場の行方が決まります。

長期国債の利回りが歴史的な低水準に近づいても国内投資家の国債に偏った
運用姿勢はそう簡単に変わりません。プロの機関投資家がもう少しリスクを取った
運用にシフトするには制度面での制約など課題が多いのも事実です。そうすると
今後も東京市場が頼りにするのはやはり外国人投資家です。その外国人投資家
でも頼りは年金など長期運用の資金です。彼らが継続して投資出来る環境が今
後も改善できるかどうかがポイントです。

今週はキプロス情勢で為替が大きく動きそれにつれて東京市場は下に上に大き
く変動する1週間でした。キプロスはユーロ圏全体に占める割合はGDPの僅か
0.2%の小国だそうです。キプロスがどうなろうと欧州財政危機再燃の可能性は
相当低いと言う解説がありましたが、ユーロ圏の小国のギリシャから始まった
危機が近隣諸国に波及して世界の金融市場は過去2年間揺れに揺れました。
一国の問題があっという間に他国に飛び火するのがグローバル経済の特徴です。
欧州財政危機で振り回された苦い経験は簡単に払拭できないのでしょう。
「ありの一穴」という言葉もアリます。いくら金余りでもマネーは臆病です。

リーマン前の1万4000円の水準を目指す東京市場にはこれからも今回のような
試練がいくつも襲ってきそうです。「勝って奢らず負けて消沈せず」気持ちだけ
は前を向きたいと思います。

尚明日の更新はお休みします。
また25日(月)は所用のため夕方の更新になりそうです。

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