kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

やっと土砂降りは収まったか

2016-01-22 14:53:45 | 日記
いつぶりだろうかこんなに気持ちよく日本株が上昇したのは。水、木曜日と午後
から大崩だった東京市場でしたが今日は一転午後からはさらに一段と上昇しま
した。終値は1万6958円(前日比941円高)週間ベースでは190円安と年明け以降
3週連続の値下がりでしたが週足チャートでは長い下ひげを引いての陽線で終わ
り当面の底入れを示しています。

来週もまだまだ売り込まれる場面は出てきそうですが底なし沼にはまり込んだよ
うな下げだけは回避できるかもしれません。とても手放しでの安心とは言えない
でしょうが。この3週間ほどの一方的な下げの峠は過ぎたのかもしれません。

しかし個別銘柄では来週から本格化する四半期決算の内容次第では急落する銘
柄で出るでしょう。勿論内容によっては反対に大幅反発する銘柄もあるでしょう。
個別銘柄ではボラの高い展開になりそうだということだけは頭に叩き込んでおいた
ほうが良さそうです。

中国景気懸念や原油安には何らかの政策当局の対策が必要です。既に市場任せ
だけでは安定は望めません。今回の件で中国の産業構造の転換は必要だけれど
市場の動揺を抑える対策とセットでの政策を打ち出さないと世界経済の混乱はまた
起きます。8月と年明け1月の世界的な混乱でそれは証明されました。

また原油価格も消費国には安ければ安いほど良いと悠長なことをいていられなくな
りました。原油安の負の部分が世界の金融市場にこれだけの悪影響を与えることが
分かり産油国と消費国双方とも痛みが大きすぎることを考えなければなりません。
反発のキッカケになったECBの追加緩和報道も時間稼ぎに過ぎません。根本的な
原因が解消されない限り再び市場に混乱をもたらすでしょう。
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暴風雨のち曇り?

2016-01-22 07:41:40 | 日記
いやはやひどい相場です。20日の632円安に続いて21日も398円安と二営業日
で1030円安で節目の1万6000円にほぼ到達してしまいました。1月の取引がまだ
1週間を残しているにも拘わらずこんなに早く1万6000円近くまで下げるとはスピ
ード違反の範疇をもう越えています。

下げの加速は想像を超えていましたが日経平均は昨年6月24日のザラバ高値
20952円から9月29日の安値1万6901円まで4051円の下げ今回が12月1日の2万
12円から1月21日の1万6017円までで3995円とほぼ同程度の下げです。この水
準は下値1万6000円の根拠の一つにもなってしました。

21日は前日よりも下げ幅が小さかったにも拘わらず売買代金は4120億円増の
3兆846億円と膨らみました。ある程度の投げ売りが出てきたことが窺い知れま
す。流石に21日が目先の底値になった可能性も出てきました。そして今日の市
場はイスラム国がリビアの原油施設襲撃したこともあり原油価格も大きく反発し
ました。この襲撃という材料自体は原油相場に大きな影響はないでしょうが市
場が反応して反発したことがポイントです。またドラギ総裁の3月追加緩和予告
もあり欧米市場も反発して戻ってきました。

原油相場下落と中国景気懸念で年明け以降世界的な株安が進みましたが東京
市場の下げ幅は大きすぎます。年末時点の日経平均は1万9033円、NYダウは
1万7425ドル単純に数字だけ比べるとその差1608ポイントそれが21日にはそれ
ぞれ1万6017円と1万5882ドルでその差は35ポイントです。年明け3週間だけを
比べれば如何に日経平均の下げが急激だったことが分かります。

背景にはいくつかの原因が見えてきます。まずは為替相場です。年末時点の
120円半ばから116円後半と4円近い円高相変わらず為替感応度の高い東京
市場の弱点が見えます。また流動性の高い東京市場は他のアジア市場より
も売りが集中しやすかったとの見方もあります。そして一番大きな理由はオイル
マネーや欧米の年金などの海外投資家に取ってここ数年の値上がり率が日米
欧では突出していたため利益が出ている日本株は売りが出やすかったという
見方もあるでしょう。

また昨年7月から8月に2万円台で推移していた信用期日が到来していることも
影響していたでしょう。12月に2万円まで戻しただけにもう一段高を期待して信
用持ち株の処分が遅れた投資家もいたでしょう。下げ止まらない株価に慌てて
処分を急いだことも考えられます。まともこの急落の影響を受け当然個人投資
家の投資余力は低下したでしょう。

それにGPIF等の年金資金が昨年前半一気に株式比率を引き上げたために投
資余力が乏しくなっていたことも大きかったのかもしれません。今まで下落局面
では個人投資家と年金資金は逆張りで相場底割れを防いできたセクターです。
それだけ両者の投資余力の減少がこれだけの大幅下げの要因の一つになった
のかもしれません。

外部環境が落ち着いて来れば東京市場も早晩止めどもない下落相場から抜け
出せそうです。もっともこれだけのダメージを受けた市場の回復は一朝一夕には
進まないでしょう。暴風雨は収まっても晴れが続くのは果たしていつになるでしょ
うか。
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