kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

首の皮一枚でしたが

2016-01-14 15:09:29 | 日記
14日の東京市場は一時9月29日以来の1万7000円割れNY市場が大幅安だった
ことで売られる展開は予想されましたが下値目処は12日の安値1万7184円近辺
との予想でした。円相場が117円台と円高が加速した訳でもなく大幅安になったの
は短期筋の先物仕掛け売りとの見方が市場で流れていました。

しかし1万6944円の安値で反転し29日の安値1万6901円を割り込まなかったことで
短期筋が買戻しを急いだのでしょうか2時過ぎから急激に買戻されて引けは474円
安の1万7240円で引けました。今日のところは将に首の皮一枚で踏ん張りましたが
まだまだ売り方主導の相場に変化はなく底割れの可能性が今後も懸念されます。

円高の収束の気配は感じられず一部の専門家の間では3月までにさらに円高が進み
115円台の見方も出てきます。そうなると1万6500円も十分可能性はありそうです。
原油価格の一段安と中国経済の先行き懸念という二つの嵐はいつになったら過ぎ去
るのでしょうか。浮上のキッカケが見つからないというのが現在の市場です。
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株高よし株安さらによし

2016-01-14 08:29:32 | 日記
496円の大幅高で6日連続安で止まった東京市場は13日のNY市場の大幅安を
受けて早くも下値模索の一日になりそうです。三日天下ならぬ一日天下で終わ
りそうな状況は金融市場の世界を取り巻く環境が簡単には好転しない現実を示
しているかのようです。多くの市場関係者が1月早々にここまで下げるとは予想
していませんでした。市場関係者の多くが目途としていた1万8000円を簡単に割
り込んだショックは尾を引きそうです。昨年の東京市場が日欧市場の中でももっ
とも順調だっただけに今年の東京市場の弱さが気になります。

時を1年前の2015年に戻してみましょう。円相場は118円程度で現在と余り変わ
りません。当時確か輸出企業の経営者は115円から120円のレンジで推移する
のが望ましいと答えています。株式市場関係者は円安になればなるほ株高の
理由付けが出来て歓迎していたのとは対照的でした。118円前後の円相場なら
そんなに悲観する必要ななさそうですが昨年6月1日に125円85銭という円安を
付けその時のそろばん勘定が強いために120円割れの円相場だと株価の下押
し要因にしかなりません。円安株高の呪縛から抜け出せない東京市場にはまだ
まだ試練は続くと考えた方が良さそうです。

さて年明けからの円高株安にもメリットはあります。国内市場の大きな成長が
見込めない状況は今後も変わりません。日本企業は成長を求めて海外市場
を重要視する方針です。その有力手段として海外企業のM&Aがある訳です。
円高株安は株価下落と円の購買力の上昇で海外企業を有利な条件で買える
チャンスです。しかも世界的な金融市場の混乱はM&A市場におけるライバル
企業の減少になり買収価格が不当に吊り上る可能性が低くなります。金融市
場混乱時にはキャッシュリッチな日本企業には追い風になる筈です。

またROEを高めるための自社株買いも株安で同じ金額でもより多くの株数を
取得でき資本効率アップに役立ちます。経営の神様の松下幸之助もこう言っ
ています。「好況よし、不況なおよし」その意味は『好況の時と違って、不景気
の時は経営にしろ製品にしろ需要者また社会から厳しく吟味される。本当に
良いものだけが買われるようになる。だから、それにふさわしい立派な経営を
やっている企業にとっては不景気はむしろ発展のチャンスだとも言える』

業績好調や株高時には多くの経営者が強気の戦略を立てる。M&Aでもライ
バルが多ければプレミアムが大きくなる。結果的に割高な買い物をすることに
なります。ライバルが少ない逆風の時こそ有利な条件で買収しやすくなる。今
年の年初からの逆風の中でどの企業が賢い立ち回りが出来るのか経営者の
資質がもっとも問われる場面です。
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