kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

茶番は終わった

2013-10-17 08:47:17 | 日記
ぎりぎりの攻防の末米国の債務上限引き上げは年明けまで数か月延長されま
した。まあ最悪の事態にならなくて米国だけでなく世界中の国々は一安心という
ところでしょうか。もっとも来年は中間選挙の年に当たります今回のような混乱
が年明け以降再び繰り返されるということは頭の隅に入れておかなければなり
ません。そうはいってもしばらくは債務上限問題から離れて市場は再び米国経
済の回復度合いやFRBの金融政策に焦点があたりそうです。

政府機関の閉鎖が解除され雇用統計や各種経済統計が発表されます。市場は
これでやっと政治から経済の材料に反応するようになります。政治の混乱ですっ
かり影の薄くなった企業業績の発表が本格化します。米国企業が7~9月期の
業績とともに10~12月期にどのような見通しを出してくるか。今回の政府機関の
閉鎖と債務上限引き上げ問題のゴタゴタがどのくらい経済に影響してくるのか
まずは注意深く見ておきたいところです。

日米市場とも当初楽観視されていた債務上限引き上げ問題のゴタゴタでひょっ
とするとデフォルトという最悪の事態を引き起こすかもしれないというテールリス
クを警戒して10月第1週は大きく下落しました。しかしその後は行き過ぎた悲観
からの修正局面で株価は先週から急激な戻りを演じてきました。そして債務上
限引き上げ問題の取り敢えずの決着でNY市場は200ドル弱の上昇、円相場は
98円後半これを受けて東京市場はシカゴCMEに鞘寄せされるように1万4600円
台の展開が予想されます。

もっとも最悪の事態は避けられるというシナリオで既に6連騰している東京市場
明日以降の反動も考えながら投資を考えなければなりません。今日が最後の
ひと吹きということもあります。空売り比率は16日には18.5%まで低下しました。
ちなみに7日には25%まで上昇していました。空売り比率の株価の底、天井は
逆相関関係になっていることが多いという事実は無視できません。

米国国債のデフォルト回避できたということは市場にとっては好材料ですがそれ
だけでこの株価水準をどんどん持ち上げられる訳ではありません。個別銘柄でも
これから決算に絡んで買われる銘柄売られる銘柄がたくさん出てきます。

需給面では5月23日高値の期日まであと1ヶ月ほどです。4月の異次元緩和以降
1兆円余り増加した信用買い残の期日圧迫が銘柄によっては大きな重しになる
かもしれません。値頃だけで銘柄を選ぶのは避けた方が良さそうです。
コメント
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