kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

やっぱり選択と集中しかない

2010-07-15 15:19:11 | 日記
半導体(DRAMとフラッシュメモリー)液晶パネル、液晶テレビ、携帯
電話これらの商品はかつて日本企業が技術的にも売上高でも世界を席巻し
ていたものばかりです。しかし、気が付けば今や韓国企業に大きく水をあ
けられているのが現状です。どうしてこうなってしまったのでしょう。
問題は日本では電機各社が同じような製品ラインアップでシェアを競い
なかなかスケールメリットを活かせないでいる間に韓国企業が思い切った
設備投資でいち早く量産効果を発揮して世界市場で大きなシェアを取って
しまったことでした。

今後これと同じようなことがリチウムイオン電池で起こるのではないかと
心配しています。今日の日経新聞の記事によると韓国のLG化学がフォー
ドに電気自動車用リチウムイオン電池を供給するそうです。LG化学は
GMにも11月からリチウムイオン電池を納入する予定です。電気自動車の
本格普及とともにリチウムイオン電池の市場が大きく伸びると予想されて
います。この分野でも日本企業は今後苦戦するかもしれません。

日本は技術的には世界のトップレベルにあるのは間違いありませんが電機
各社がこの分野でもしのぎを削っています。日立、東芝、パナソニック
(子会社の三洋電機も含む)NECそれにバッテリー専業メイカーのGS
ユアサに古河電池。これはいつか来た道じゃないでしょうか。グローバル
マーケットで生き残っていくにはせいぜい上位3社から5社です。この中
に日本企業は何社入れるのでしょうか。

高収益を上げている世界のハイテク企業はその製品で圧倒的なシェアを
持っている企業です。インテルのCPU、アップルのアイフォン、Ipad
サムスンの液晶テレビにDRAM、フラッシュメモリーなどです。ここは
世界で戦えるように日本の各社が手を結ぶ必要はあるのではないかと思い
ます。幸い日本の自動車メーカーは環境車では世界のトップを走っています。
自動車メーカーと手を取り合って世界でトップクラスのメーカーを育てて
貰いたいものです。

このことは太陽電池メーカーにも当てはまります。環境産業はこれから
日本を引っ張っていくだけの有望な産業です。だからグローバルマーケット
で生き残らなければなりません。
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ここは冷静に

2010-07-15 08:35:29 | 日記
14日のニューヨーク市場は小売統計の弱い数字にもかかわらずイン
テルの好決算を好感して小幅ながら上昇し7連騰まで伸ばしました。
昨日の東京市場は今までの弱気な見方が嘘のようなくらいの大幅高で
9800円近くまで戻しました。ニューヨーク市場が8ヶ月ぶりの安値を
つけたのはつい2週間前の出来事です。その後東京市場も9100円割れ
へと下げ足を早めたのですが、その期間でも円相場は1ドル88円から
89円とユーロも110円から112円の推移でそれほど円安に振れている
わけでもありません。輸出関連銘柄にとっては厳しい環境に変わり
はありません。

インテルの好決算でこうも状況が変わるものでしょうか。今まで極端な
弱気で売られすぎたということはあるでしょうが、依然として日本の輸
出産業を取り巻く状況が大きく変わったわけではありません。

9000円を割れるような弱気ムードは確かに後退しましたが、少々昨日の
上昇はよくよく考えるとはしゃぎ過ぎではないでしょうか。日本と米国
のハイテク企業の置かれている状況は製品の競争力や為替の問題もあり
同じように決算が好調かは見方が分かれます。

今後、市場予測を下回った決算を発表した企業に市場がどう反応するか。
ここまでニューヨーク市場も連騰で買われてきただけに反動が気になり
ます。ここはあせる気持ちを抑えて慎重に行動するべきでしょう。前回
の反発でも終値で1万円だったのは2日だけです。


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