恵那・富士見台高原に続き、そのまま19号を北上して木曽福島に入り御嶽に向かいました。何か特別な理由(崇高な宗教心?)があってここに来た訳でも無く、ただ何となく・・・なんです。名古屋から晴れた日には視界に入る山で、まあ私にとっては近くて遠いけど、それなりに親近感のある山です。御嶽はスキー場でも有名で、シーズンには多くの車が往来するため道路は良く整備されています。先ずは何も解らず深夜の突撃ですから「おんたけロープウェー」の乗り場に向かいます。駐車場には老若男女(除く若)とおぼしき車が数台仮眠中・・・
快適とは言い難い車中泊でした。深夜助手席に積んだグライダーをすべて降ろし、機体が入っていた大きなケースを丸めて枕にします。それでもなんだか寒い、そこで今度は夏用シュラフを引っ張り出して潜り込みます。コンビニで買ったビールを飲んでその後はぐっすり睡眠。翌朝9時起床、周りの車の中は誰もいません!そうですよね、登山する人はみんな早起きですから。サンドイッチとコーヒーでゆっくり朝食、皆さん先を争ってロープウェーに乗り込んで行きます。このロープウェー、「約8分で標高2150メートル 雲上のパノラマワールドに。北、南、中央アルプスや八ヶ岳連峰が一望のもと、御岳登山にもご利用できます・・・」 そして落とし穴だと分かっているのに、踏んでみたくなる心境?からでしょうか、気がつけばその列に並んでいます、山に登るのに機体も持たず・・・でもたまにはこれもアリか?
上空は晴れたり曇ったりです。飛ばさなければ別に「風」には無関心、でも晴れてさわやかな風が吹いていれば最高でしょう。7合目(2150m)まで到着、この高さですと下界は一望できますが、ここから先はネズミ色の雲が時折流れていきます。8合目までは約1,4キロの登山です。折角ここまで来たのですから登ることにしましょ!って安易に決めたのですが、途中下車ばかりしているものですから1時間で到着できる距離を40分オーバーしてしまいました。8合目までは階段がきれいに整備されていますから、崖から落ちたりクマが出るような危険な個所はありません。しかしビルでこんなに階段を登る事も無いのに、あるんならエレベーター使うのに・・・なんて思いながら一段ずつ上を目指します。もうそろそろ8合目かな?なんて立看板をみると300メートルほどしか歩いてません。実感「登山だけの1400メートルは長かった!」
宗教色の強い御嶽山ですから、8合目から上はいたるところに石像が建っています。荘厳な空気が流れるこのあたりで、まさかグライダーなどとてもとても・・・
緑は実にきれいでした。ところで頂上は? パス!