【今日の 逃げるは恥だが役に立つ】
今回の西日本を中心とした豪雨による人身被害は、今朝の新聞(朝日第1面)のまとめでは、
死者175人、行方不明者61人だそうである。
ワシの分析では、これらの大部分の人がいわゆる「逃げ遅れ」だと考える。
災害心理学では、人が元から備わっている能力がある。ワシらの心は異常な事態に対していちいち敏感に反応しない、と言う能力である。
だって、いちいち日常的に反応していたら心が持たない。神経過敏症になってしまう。
だからそうならないために鈍感になっているのだという。これを「正常性バイアス」という。
ウィキペデイアの正常性バイアスの項目はここ
◆
さて、先日の報道ステーションでこんな報道がされていた。
それは一人暮らしの親のところに息子がこのままでは危険だと判断をして迎えに行くのだが
親は「大丈夫だ」と言って避難をしようとしない。何度も説得するが「家にいれば安心だ」と言う。
こんなことさえ言っている「ここは海抜10mもある。家が浸かりっこない」(津波避難と違うのに)
説得を初めて数時間後、やっとのこと父親が避難を開始することになったが、玄関を開けるとすでに水は胸の高さまで来ていた。
父親は無事だったわけだが、こういう事を「正常性バイアス」と言う。
(これの画像は、迎えに行った息子のヘルメットにカメラが装着してあったため、その録画をTVで放映したものだ)
◆
別のニュースNHK
これも一人暮らしの母親の話。娘が電話するが「大丈夫と言う」そのうち電話が通じなくなる。
その母親は土砂に埋まれて無くなってしまった。
インタビューに答えて,よい母親であった云々。
NHkは災害で亡くなった悲劇を報道したかった様子である。
◆
想像を絶する災害の中にあっても、人は身に迫る危険を危険とはとらえない。結果、非難するタイミングを失ってしまうのである。
今後もこう言った悲劇はどこでも起きる。
大阪であったブロック塀の倒壊もまさしくこれである。
いままで大丈夫であったから今後も大丈夫だという安心感。
良いこのみんなも、雨が強くなって来たから田んぼが心配だでちょっくら見に行ってくらあ
波が強くなったようだで海の様子を確認する。絶対ダメ。
あとで税金をどのぐらい使うと思ってんの?
◆
「逃げるは恥だが役に立つ」はTBSで2016年秋に放映されたドラマである。
「恋ダンス」が一世を風靡したドラマだ。ガッキーこと新垣結衣とメガネ男 星野源が主役
すでに忘れたかな。(本文とは全く関係なかった ゴメン)