【今日の 年寄りは気が長い】
毎年この時期に掃除するレンジフードであるが、これがなかなかの難物である。
家のはこんなのだ。
なにせ、下から何もかも外さなくちゃならないので「腰痛クラブ正規メンバー」には
ああぬいた作業は年取るとともに億劫になるが、自分の家だから自分でやるのが正解。
ファンまで外した状態を下から見たの図
さてまずはファン本体から掃除をする。
これはシロッコファンと言って、こういった形のレンジフードにはだいたい標準なものである。
ワシはよく掃除をする方なので油の付着が少ない方だ。
(ほかの家庭の事は知らんがたぶんそうであろう、そうに決まっておる。)
ワシ自作の竹べら(各種)でしつこい油をこそぎ落す。
プロペラ型のファンならもっと簡単なのにね
洗剤はマジックリンでほぼ決まりだな。
◆
ファンの掃除に目が行くが、いちばん大変なのは
ファンの前に付いているこういった金網であるぞ。
このスリットに脂が付着することできれいな空気を排出する構造になっている。
シンクに水を張ってマジックリン溶液を作り、それに漬けておくのだが
図のようなスポンジたわしではとても駄目。
ケルヒャーのスチームクリーナーの蒸気でも手ごわい。
蒸気で何も見えないがスチームクリーンとはこういうもんだ。
しかし、ワシ規定のきれいさには遠く及ばない。
この日はこんなで終了、バケツにマジックリン溶液を作り金網フィルターを漬けて一晩おいた。
そして次の日、朝からこの作業
分かるかなー
爪楊枝で、フィルターの目に沿って付着した油をごしごしと取るのである。
このフィルターの隙間(スリット)の数や大変なもので
11スリットが1ブロックになっている。
フィルター1枚当たり7列✖9行=63ブロックある。
63✖11スリットの答えは693スリットである。
これが1フィルターのスリット数である。
フィルターは3枚あるのでこれの3倍がワシの「爪楊枝スリット削り」の必要手間数となる。
ゆえに、総数は693✖3=2079であります。
実態は裏と表、両方ゴシゴシするので4158回もやることになる。
まあなんと気の長い事よ。
今年は連れ合いも気の毒に思ったのであろう、手伝ってくださいました。
暮れの近づいた比較的暖かい日、食堂のテーブルで年寄り夫婦が爪楊枝でチミチミとそうじ
ああ、良い子の皆さまどう思います?
と言っている間にきれいになって、再び組み上げて、さらにワックスまでかけたレンジフード
この達成感は並大抵ではないぞ。おまえらもやってみ。