【今日の カレーの付け合わせ】
川越し市にある六合駅から5分ほど歩いた所の八百屋、ワシは昼飯のための野菜を買おうとその店に入った。
昼飯は決まっているのだ、カレーライスである。カレーの副菜と言うと何が良いんか分からないが、
んー、サラダにするべか。
店の奥にサラダバーよろしく野菜の切ったのが木箱に、てんこ盛りになっていた。
それをポリエチレンの袋にたっぷりと詰めて、ついでに横にあったキュウリも1本
レジに持っていくと、どこかで見たような長い顔の(ひょっとしてワシの知っている人か?)店主と思しきオヤジが
「お客さん、今日はお金を受け取れない、27日に受け取ることになってるから代金はその日に持って来てくれ」と言う。
ワシは「なんで27日か、今払うから受け取ってくれ」
店主はぼそっと「27日以外は(なんという宗教か聞きそびれたが)なんとか宗の戒律でお金を絶対に受け取れない」愛想の無えやつだ。
「俺は漁村市のもんだから今払いたい、また27日に支払いに来るなんて電車賃がもったいないからどうしても払う」
「いや、絶対にそれはだめだ」と言う。
しばらく「払う」「受け取れない」の押し問答が続いた。
まわりの買い物客はワシと店主を遠巻きに眺めているだけ、一人もワシを助けてはくれない。
なんだよ、ワシはそんなに常識はづれの事を言ってるのか?
こうなるとワシも頑固ジジイだ、一歩も譲れない「もし俺が金を払いに来なかったらどうすんか?」
「そんなことは考えてはいない、27日に絶対に払いに来てもらう」相手も相当に頑固で嫌な奴だ。バカヤロー
💡あっそうだ、ワシが買わなけりゃいいんだ。💡 ワシはピンとひらめいたね。
「ああ、それなら買わねえよ」
ここでワシは目が覚めた。
◆
ベッドから起きて食堂へ行き、連れ合いに今の夢の事を話しているうちに
再び店主の野郎の頑固に血圧が上がってしまった。 あのヤロー!
あの店主はワシの知人の誰だったか。今も気になっている。
◆
すみませんでした、くだらない話に付き合わせちまって。