【今日の 表具師】
2階の息子の部屋のふすまは彼が中高生の頃、ありとあらゆる印刷物を貼っていたので
貼ったところと、貼らなかったところの色が変わっている。
拡大すると
写真では分かりにくいかもしれないが相当汚い。
暇だから一念発起して張り替えることにした。
まずは古いふすま紙を取らにゃならん。
これがなかなかの難物
やっとこ剥がれた。江戸時代の浮世絵でも出てこんかいなあ、と期待したが
残念ながら「ふすまの下貼り」は何でもない合板である。
この上にホームセンターで買ってきた『ふすまでも壁紙でも良いよ』という糊がついている紙を貼る。
紙を裏返してから水をたっぷりとスポンジで塗って・・・・・
紙が水を吸って伸びるまで、大五郎5分待つのだぞ。
♬ シトシトぴっちゃん♪シトぴっちゃん ♬、思わずメロディーが出るなあ。
そしてからに、ふすまを裏返して紙に乗せ、そのまま再度裏返す(つまり表にするのね)
そして、これからがメインイベント、たわみや皺の出ないように、細心の注意を払いつつ枠いっぱいに紙を押し当てて
よく切れるカッターの刃で余分な紙を切ってゆくのである。
「どうしてもやってみたーい」と連れ合いが希望するので「やらせてやった」
カッターの刃は常に更新しないとすぐに紙がグズグズになってしまって
枠ピッタシにスパッとならないのだ。分かるかなー
慣用句で「切れがいい切れが悪い」というがこれから来ている言葉である。(ワシの思い付き)
完全に乾燥すると、施工途中の目立った皺などはきれいさっぱりなくなっている。
これで自信を得たぞ。
次は左側のもう一枚も新しくするか。
と思っていたら、1階の連れ合いの部屋のふすまも「私、自分でやってみようかしら」という
まあ、一人でやるより2人のほうが楽だし早い。
急にあんた、DIYに目覚めちゃったのかしら。DIYババアね。
女性の社会進出、結構なことである。