MrKのぼやき

煩悩を解脱した前期高齢者男のぼやき

イノセント・真希

2008-10-21 20:49:09 | テレビ番組

いきなりですが…

堀北真希に罪はないのに~(涙)。彼女はイノセントだよ~!

堀北真希主演の月9ドラマ『イノセント・ラヴ』の

第1話を見た。

むむむ…

かなり重要な役どころと思われる長崎殉也を演ずる

“ゆず”北川悠仁のあまりの大根ぶりにあきれ果てた。

あのワザとらしい笑顔は何?チョーきもい…(嘔気)

なんでこいつを選んだのだろうか…(こみ上げる怒り)

折角の堀北好演のドラマがぶちこわし、である。

さて、物語は、両親を殺害した犯人として、堀北演ずる主人公、

秋山佳音(かのん)の兄がその冤罪を被ることになる。

そのため故郷での生活が困難となった佳音は

横浜に出て働き始めるのだった。

両親殺害事件を追いかける雑誌記者、池田次郎(豊原功輔)は、

佳音の職場を探し当て事件を聞き出そうとする。

ここでちょっと気になるシーンが…

二人は近くの喫茶店で二人が面談するのだが、

この時、池田は佳音の目の前で、タバコをスパスパと吸い始める。

このシーンを見てミョーに時代錯誤な違和感を覚えてしまった。

実際、記者にはヘビー・スモーカーが多く(偏見?)、

そういう場面で登場人物がタバコを吸うことは、

ドラマに現実味を持たせるために必要なのかも知れない。

しかし、今、私たちはドラマを、最初から非現実的な世界と

割り切って見ていると思う。

(実際、ありえない内容のショーもないドラマが多すぎる)

そんな時、多くの未成年者も見ているに違いない月9の中で

登場人物にタバコを吸わせる必要があるのだろうか?

これまでの月9ドラマの中でも、全くサマになってないキムタクの

喫煙シーンがあったが、それを見て不快感が募るばかりだった。

思春期の少年少女は、ドラマのシーンにあこがれるものである。

(別にカッコ良いとは思わないけど)好きなタレントがタバコを

吸っていたら自分も真似してみたいと思うだろう。

テレビ等でタバコ自体の宣伝が規制されるようになったが、

これからのドラマ作りにはそんな所にも配慮がほしいものである。

さて、アメリカではすでに37年前にタバコ広告を禁止している。

しかしこの国では、それ以前はタバコの広告にはすごいものが

多かったようだ。

Washington Post の記事をご一読あれ。

10月19日付 Washington Post 電子版

"The Smoke Screen of Vintage Ads" 

“煙に巻かれるビンテージ広告”

今月、New York Public Library で開催された展示会で、白衣の医師達はキャメルのタバコを推奨?―

1920 年代から 1950 年代にかけてのタバコの広告には映画スターや野球の名選手達が登場する。サンタ・クロースまで葉巻のポール・モールをスパスパふかしている。

『"Not a Cough in a Carload"(列車の中で咳をするな):喫煙の害を隠蔽するタバコ産業キャンペーンからの画像』 と題したこの展示会は火曜日から12月26日まで Madison Avenue にある前記 library の科学・産業・ビジネス部門で開催されている。

この展示会の主事を務めるのはスタンフォード大学医学生涯教育学部の副学部長である Robert Jackler 氏(54 才)である。

Jackler 氏によれば、長期喫煙者であった氏の母親が肺がんと診断された時から収集し始めた約 5,000 のタバコ広告から彼と Laurie 夫人とで画像を選択したという。

「我々にとってこれは彼女への追悼の気持ちだった」と、Jackler 氏は電話インタビューで述べた。

その展示会は "Life" や "Saturday Evening Post" といった雑誌からの数百の広告を、デジタル処理で褪色部分を修復し、特集している。

1946 年から 1952 年にかけてのキャメルのキャンペーンでは医師達は顕微鏡を覗き込んだり、往診をしたり、「生まれたのは男の子ですよ!」と告げたりしているところが描かれている。

これらの広告では、ある調査により「多くの医師達は他のタバコよりキャメルを吸っている」ことが明らかになったと宣言している。

Moredoctorssmokecamels

Jackler 氏によると、その調査では学会に出席した医師達が何カートンかのキャメルを手渡され、彼らの好きなタバコのブランド名を挙げるよう尋ねられたという。

タバコの包装に『健康への重大な危険』についての警告が書かれている現在では笑える主張を多くの広告がしていたことになる。

ビンテージ広告では、タバコはあなたの精神状態を改善し、消化を助けると宣伝する。
また『科学的検査』では Lucky Strikes や Chesterfields は他のタバコよりマイルドであることが示されている。

タバコ広告の意図は、人々を、特に若い人たちを喫煙に走らせようとする点において、半世紀前も今も同じであると Jackler 氏は言う。

「それらの広告が、当時は悪かったけれども、現在は良くなっていると言い切ってしまうと、それは大きな間違いを犯すことになります。メッセージはまさに同じなのですから」と彼は言う。

それらの宣伝活動に対する批判を浴びて、広告は子ども達に喫煙させようと意図したものではなく、成人喫煙者に銘柄を変更するよう促すことを意図していただけだとタバコ会社は反論してきた。

たばこ会社である R.J. Raynolds 社はウェブサイトで次の様に述べている。
「タバコ製品のマーケティング上の基準では、タバコ広告を未成年者の前に曝すことを最小限にすべきであるとともに、憲法遵守と合致しているべきであり、成人に informed choice ができるような情報を与えるべきである」

喫煙が異性に対して魅力的にしてくれることを暗示する目的で、タバコ広告は結婚適齢期にある若者達のイメージを長く用いてきた。

そのメッセージは 1920 年代という時代には半端なものではなかった。
この展示会に見られる Lucky Strike のキャンペーンでは、もしタバコを吸い始めなければ彼らを待ち受けているにちがいない丸々と太った影を持つ、スマートで容姿端麗な人物を呈示している。
そこでのコピーはこうだ。「甘い食べ物(スイーツ)の代わりに Lucky に手を伸ばせ」…
展示会の壁に書かれた文章によれば、これに対してキャンディ産業が訴訟も辞さずの姿勢を示したため、キャンペーンは頓挫したそうだ。

「展示場所を歩くだけで、吸いたい気持ちにさせられます。これらの広告は今日でも抵抗しがたいものです」と Jackler 氏は言う。

この展示会での広告は映画スターやアスリート、あるいはサンタ・クロースのような文化的象徴を際立たせて登場させている。
ジョン・クロフォード や ジャック・ウェッブ はいくつかのタバコの銘柄を呼び売りしていた。
セレブのタバコ支持者には、これらのほかにロナルド・レーガン、ルシル・ボール、マリーン・ディトリッチ、ベーブ・ルース、ルー・ゲーリックらがいる。

この展示会のある資料では、映画で使われるタバコのプロダクト・プレイスメント(註:映画などの小道具として目立つように商品を配置することで、商品を露出を高める広告手法)について明らかにしている。
それは 1983 年のシルベスタ・スタローンからの手紙で、彼が 50 万ドルの見返りで Brown & Williamson のタバコを少なくとも5本の映画に用いることを確認したものだ。

今回の資料は最初にスタンフォードで展示された。その後カリフォルニア大学サンフランシスコ校とハーバード大学を経てニューヨークに到着した。

カリフォルニア州 San Rafael の Richard Olive 氏(66 才)は、このビンテージ広告を一通りながめて含み笑いをした。
「実に懐かしい。これらの広告は、私が少年だったころ雑誌でよく目にしたものです。しかし、今それらを拝見すると、いずれもとんでもない内容ですね」

本年7月からの taspo 登場で

未成年者の喫煙防止の取り組みに前進が見える日本だが、

禁煙運動や受動喫煙防止対策では諸外国に大きく遅れをとっている。

細かすぎると言われるかもしれないが、

喫煙の若年者に与える影響に関しては

些細なことにも気配りが求められる、

そんな時代となっているのではないだろうか?

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 富良野調査報告 | トップ | 国都合戦、な場合かよ! »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
堀北真希といえば、宮様役の時の横顔が、なんとも... (yunppi)
2008-10-23 23:29:34
堀北真希といえば、宮様役の時の横顔が、なんとも言えずきれいですねぇ。
『イノセント・ラヴ』途中からしか見られず悔しかったです。
あ、煙草問題ですね。禁煙当初は「今日で○日目、○週間、○ヶ月」っていうのが常に頭にあるんですよね。それが2年も過ぎたあたりから無くなって、気がつけば3年。吸わないに越したことはないですね。
現在のTVを見てると未だに喫煙シーンは結構多いですね。確かにドラマの内容はほとんどが現実離れしてますし、無くてもいいかなとも思いますが、イライラ感とか緊張感とかその他いろんな表現に有効な小道具とも言えますから、まだまだ喫煙シーンが消えることは難しいような気がします。
気になるのは男性よりも女性タレントの方が堂々と喫煙していることを口にすることかなぁ。マンガでも多いですしね。
なにぶん、習慣性があるから禁煙は難しいし、初めから吸わない方が絶対にイイ!
今なら「煙草の匂いのシャーツに、そおっとぉ寄り添うからぁ♪」なんて、冗談じゃないわと思えるんですけどねぇ(笑)
返信する
>yunppi さん (MrK)
2008-10-24 19:51:35
>yunppi さん
 堀北真希の和宮、いいですね~。皇族の感じが良く出ています。一方、宮崎あおいは篤姫が歳をとるにつれ無理が出てきているように思います。「なにごとじゃ!」とか威厳を作っても、やはりあの童顔では、ちと、苦しい…。
 喫煙に関してですが、ヘビー・スモーカーの本人より、吸わない奥さんの方が先に肺がんになって亡くなられたりするのを見ると、強い憤りを感じます。また、特に未成年者の喫煙を見るたびに残念でなりません(でも注意できないボク…)。
 ところで、中井貴一も『風のガーデン』の中で吸っていたなぁ。あれも、苦悩や不安の表現に必要だったのだろうか…
返信する

コメントを投稿

テレビ番組」カテゴリの最新記事