次世代広告進化論須田 伸ソフトバンククリエイティブこのアイテムの詳細を見る |
「次世代広告進化論」を読みました。
いや、これはなかなか面白い本だった。
新宿のブックファーストで固め買いしたときの一冊です。
最近、あきらかに広告が変わったな、と思っています。
このままの発想、このままのあり方では、かなりヤバイと思います。
つい先日、新聞広告を制作したんですが、作った側としても
それを痛感します。
文章化する時間がないので、とりあえずの感想を箇条書きで。
• 著者はかつて博報堂のクリエイターで現在サイバーエージェントの方。すでに、ここにある種の流れを感じる。(オレもそうなるのかも)
• テレビは見ないオレだが、新聞は良く読むし、電車にも乗るが、広告を見ていると、明かに広告のフェーズが変わってきたと思っている。最初は予算がないから質が低くなったのかと思っていたが、そうではなく、時代の要請による質的な変化であると思い始めた。
• かつて。
1)3マス(テレビ・雑誌・新聞)が特権的に発信力を持っていて、広告はそこに載っかっていた。広告は一方通行のメッセージだった。
2)(だから面白かったり、人気のタレントがでたりして消費者側にも強制的に見せられることの補償としてのメリットがあったのだ)
3)そこでの広告は、新発売の告知であり、お祭り、祝祭感の演出であった。
• 現在
ネットの普及で、ブログ、twitter、ホームページなどにより消費者が自分で発信できる時代。双方向発信時代。
• そこでメーカー側からの広告は何ができるのか。
製品を介したユーザーとの対話、会話、インターフェイス。
日常性、お祭り(だけ)ではなく、日常のゴミ出しやら、街の整備やらをしっかりやるということ。いわゆる広報部が代理店に頼む広告という旧来の発想ではない部分なのかもしれない。
※『Twitterを「つぶやき」と翻訳した罪』というのは、なかなか深遠な発言。コピーが上手い!さすが!