ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

バークリーメソッドが学べる卓越した菊地成孔氏の書籍「憂鬱と官能を教えた学校」が文庫本に!

2010年05月21日 20時32分23秒 | レバレッジリーディング
憂鬱と官能を教えた学校 上---【バークリー・メソッド】によって俯瞰される20世紀商業音楽史 調律、調性および旋律・和声 (河出文庫 き 3-1)
菊地 成孔,大谷 能生
河出書房新社

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憂鬱と官能を教えた学校 下---【バークリー・メソッド】によって俯瞰される20世紀商業音楽史 旋律・和声および律動 (河出文庫 き 3-2)
大谷 能生,菊地 成孔
河出書房新社

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この本は出てまもなく買った。単行本で、結構高かったと記憶しているが、
その内容の素晴らしさと、バークリーメソッドの中身、そしてその意義が
分かりやすく書かれていて、実に楽しく読んだと同時に、
ジャズ理論への興味がかき立てられた書籍でありました。

結局、その興味が強まり、今、菊地成孔さんの
音楽理論のコースに通っていますが、
面白く、そしてわかりやすく説明してくれる
ジャズのメソッド。それを知れば知るほど、
正直言って目から鱗が落ちるって感じ。
それも鱗は一枚や二枚ではありませんぜ、ダンナ。

いままでよく、真っ暗闇の中でギターを弾いたり
ラッパを吹いていたものだと我ながら、驚きます。

その本が文庫本になり、読みやすくなった(前の本はデカかった)
ってのは実に羨ましい限り。
これから、めくるめくジャズの秘密を
通勤電車なんかでも辿れるわけですからね。

ああ、それはパンドラの筺、ですよ。お嬢さん。
たぶん、音楽が違って聞こえてきますよ。
もう同じには聴けない。


そして読んだ方、ぜひ語りあいましょう。






憂鬱と官能を教えた学校
菊地 成孔,大谷 能生
河出書房新社

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東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・キーワード編 (文春文庫)
菊地 成孔,大谷 能生
文藝春秋

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東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・歴史編 (文春文庫)
菊地 成孔,大谷 能生
文藝春秋

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持ってゆくうた 置いてゆくうた
大谷 能生
アクセス・パブリッシング

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ミスター・ピーノの見るが勝ち通信 その8

2010年05月21日 19時28分59秒 | ミスター・ピーノの【見るが勝ち通信】
ミスター・ピーノの見るが勝ち通信 その8


イケヤの知人のピーノさんが
いつも私を含めたご友人の方に送られているメルマガのお裾分けシリーズ。
『ミスター・ピーノの【見るが勝ち通信】』です。

海外滞在が長く、外国語にもご堪能な方です(日本人です)が、
一週間程度の感覚で物凄い量のものを見る、読む、聴く。とにかく私もビックリ。

最近はピーノさんのコメントを見てから
見る映画を決めるようになってきた私です。
書籍「電子書籍の衝撃」は僕もすぐ読もうと思ってます。

読者の皆様、感想等ございましたら、
私が責任を持ってお伝えしますので
ぜひコメント欄にお願いします。

では、レッツゴー。



【講演会】

■「日本の食文化」 静岡文化芸術大学学長 熊倉功夫 氏
中日新聞東海本社主催の講演会。 食卓の変遷分析が面白く、明治
~大正:「箱膳」(一人ずつのお膳でバラバラに食事)、大正~昭和40
年:「ちゃぶ台」(家族揃って食べる食事)、昭和40年~:「ダイニング・
テーブル」(寝食<L/DK>の分離)となり、今は“バラバラ食い”(親子で
別々のものを好きな時間に食べる)が主流・・・だそうで、「一汁三菜」
(家庭料理の原点)と「旨み=かつお節/昆布だし」の大切さに納得。
ご参考PDF ⇒ http://www.eiyo.ac.jp/shokuiku/images/report.pdf

【映画】

■グリーン・ゾーン <原題 Green Zone>(★★★☆)
2003年イラクの首都バグダッドに設置された、10k㎡の米軍駐留地域
が“Green Zone(安全地帯)”。最初の判断ミスがあとになって大きな
国の混乱につながる岐路となる前夜のお話。マット・デイモンが演じる
上級准尉は、そこにあるべき大量破壊兵器発見の任務に疑問を抱き、
ラストは緊迫した戦闘シーンとなり、いかにもハリウッド的な結末です。
相手国を充分理解しようとしない政府と軍の裏側が描かれています。
ご参考(音声注意)URL ⇒ http://green-zone.jp/

■「運命のボタン」 <原題 The Box> (★★★)
1976年米ヴァージニア州、火星探索機用のカメラを開発する技術者と
私立学校教師(キャメロン・ディアス)のもとに届く「赤いボタン装置」が
発端となり起きるSFサスペンス。 24時間以内にボタンを押せば「100
万ドル」がもらえる代わりに誰かが死ぬ・・・という提案を受け入れるか
どうかの前半と、脈絡のない後半の映像は中途半端で判りにくい印象
を与えます。 C・ディアスにとって魅力的な“主演作”ではありません。
ご参考(音声注意)URL ⇒ http://www.unmeino.jp/pc.html

【Book、新書】

■佐々木俊尚 「電子書籍の衝撃」(ディスカヴァー携書、10/04/15
★★★★★)「キンドル」と「iPad」の発売により、本を「読む・買う・書く」
という行為が、今後どのように変わるのか?音楽(MP3⇒iTunes)例を
参考にしながら、「作家と版権」、「Google Book」、「Amazon DTP」等、
具体的に分かりやすく、これからの電子ブックのあり方を説明してます。
特に、出版社を通さない「セルフパブリッシング」の話は刺激的ですね。
本の流通の仕組みが壊れ、プロとアマも、旧作と新作も「フラット化」へ。
http://www.d21.co.jp/modules/shop/product_info.php?products_id=746

■黒井千次 「老いのかたち」(中公新書、10/04/25 ★★★☆)
2005年から読売新聞夕刊に、毎月一回「時のかくれん坊」のタイトルで
書かれたエッセイ集。 「老い」をテーマに日々起きる何気ない出来事や
感じた思いをつづった内容。ちょっとした勘違いや度忘れは日常茶飯事
のことで、足腰・体力の衰え、運転免許の更新、病院通い、平均寿命、
「老い心地」、「老いる気力」を自然に前向きに受け止めようとする姿勢。
ご参考 ⇒ http://www.chuko.co.jp/shinsho/2010/04/102053.html

【オマケ、今週の気になった言葉】

■点と点を将来に向けてつなげていくことはできない。できるのは過去
 を振り返ってつなげることだけだ。 だから今はただの点であっても、
 将来は何らかの形でつながっていくと信じなければならない。
■人生では時にレンガで頭をぶん殴られるようなひどいことがおきる。
 だけど信念を放り出してはいけない。 私がやってこられたのはただ
 ひとつ、私のやってきたことが好きだったからだ。
■最も大事なのは、心の声、直感に従う勇気をもつことだ。 内なる声、
 直感は君が本当になりたいものを、なぜだか知っているんだ。だから
 それ以外のことは、すべて二の次でいいんだ。
■Stay hungry. Stay foolish (ハングリーであれ。愚かであれ) 私は
 常に自分自身そうありたいと願ってきた。今、卒業して新たな人生に
 踏み出す君たちに、それを願ってやまない。Stay hungry. Stay foolish.
 (by Steven Paul Jobs / CEO, Apple Inc.)

アップルの創業者スティーブ・ジョブズが、2005年にスタンフォード大学で
行った講演記録を松原耕ニ氏(TBSニュースキャスター)が紹介した、
素晴らしいエッセイから抜粋。

「ほぼ日」の一番下の点線枠の中から、>原文(スピーチ原稿印刷可)
>「YouTube」(翻訳つきで聴取可)>「iTunes」(無料ダウンロード可)
ほぼ日エッセイ ⇒ http://www.1101.com/watch/2010-03-03.html
原文 ⇒ http://news.stanford.edu/news/2005/june15/jobs-061505.html


では。